社内規程クラウド「KiteRa」がインキュベイトなどからシード調達、企業の内部統制効率化を目指す

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就業規則や社内規程を自動作成する「KiteRa(キテラ)」は12月4日、ライフタイムベンチャーズ、インキュベイトファンド、個人投資家を引受先とする増資の実施を公表した。J-KISS型新株予約権の発行によるもので、調達した資金は総額で4000万円。出資比率などの詳細および出資した個人投資家の氏名は非公開となっている。

KiteRaは就業規則や社内規程を作成し、運用ができるクラウドサービス。質問に答えていくと自動作成するフローを備えており、そのままクラウド上の就業規則を社員に対して公開することができる。法改正などの改訂についても例文入りでサポートしてくれる。

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KiteRaの編集画面

また、社員数などの企業情報を登録することで標準的に備えておくべき規程を自動的に診断してくれる機能や、他の規程を検索して条文を追加できるなど、編集を効率化してくれる機能も提供される。

同社の説明によると、労働基準監督署では企業の働き方について毎年16万件以上の監督を実施しており、違反件数は毎年9万件にのぼるという。これらには労働条件の明示や就業規則に関するものが2万件ほど含まれており、企業はこれに対応する必要がある。一方、費用などの面から、労働条件や就業規則を専業に扱う社会保険労務士の企業利用は50%に留まっている。

今後は人工知能による規程レビューや制度のレコメンド、内部統制に関するドキュメント作成、モニタリングなど、企業における内部統制関連の効率化サービス開発を進める。

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