新築マンションを高級民泊化「WhyHotel」が2,000万ドル調達

SHARE:
210-Wall_Rooftop-Lower.jpg
Above: WhyHotel partnered with real estate investment trust AvalonBay Communities Inc. to operate a temporary hotel in a new-build apartment block in Seattle

※本記事は提携するVentureBeat「WhyHotel raises $20 million to bring pop-up hotel rooms to cities across the U.S.」の抄訳になります。

Airbnbが5,000億ドルにも及ぶホテル市場のディスラプター(破壊者)として登場してから10年。2020年の上場に向けて事業スピードを加速させているP2P民泊プラットフォームの同社に倣い、多くのスタートアップが代替宿泊サービスとして名乗りを上げている。その中の1つが「WhyHotel」だ。

WhyHotelはワシントンD.Cで創業した、新築マンションの空室を高級民泊サービスとして提供するスタートアップ。同社は11日にシリーズBにて2,000万ドルの資金調達を発表した。リード投資をしたのはHarbert Growth Partners。その他、Highland Capital Partners、Camber Creek、Working Lab Capital、Geolo CapitalRevolution’s Rise of the Rest Seed Fund,、そしてMD Mark Nunnelly氏が投資を実施した。今回ラウンドの合計調達額は3,500万ドルに達する。

210-Wall_Closeup
Above: WhyHotel partnered with real estate investment trust AvalonBay Communities Inc. to operate a temporary hotel in a new-build apartment block in Seattle

2017年に創業したWhyHotelは不動産オーナーおよび企業と組んで空室のあるアパートメントを一時的なホテル宿泊施設として提供する。現在のサービス展開地域はシアトル、ヒューストン、アーリントン、タイソンズコーナー。本調達資金を使って全米展開を目指す。

WhyHotelは旅行者の高級な短期民泊サービスを求める需要を満たすが、同時に移住者やビジネス旅行者、自宅をリノベーション中で短中期の滞在拠点を求めるような人の需要も満たす。こうした比較的長めの滞在ニーズを満たすことで、不動産オーナーが新築アパートの入居者不足の機会損失を埋めてすぐに収益化させる。

WhyHotelの創業者 Jason Fudin氏は、「既存の大手民泊プロバイダーが展開するサービスは長期賃貸契約と短期滞在の間にギャップがあります。こうしたサービスとは違い、不動産サイルクを理解し、持続可能な収益性の高いビジネスを構築するという目標を念頭にサービス設計しています」と述べている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

 

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する