インサイドセールスのベルフェイス、シニフィアンがリードしたシリーズCで52億円を資金調達——データサイエンティストなど含め420名体制へ

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前列左から:グロービス・キャピタル・パートナーズ 仮屋薗聡一氏、THE FUND 小林賢治氏、THE FUND 村上誠典氏、ベルフェイス 中島 一明氏、インキュベイトファンド 赤浦徹氏、THE FUND 朝倉祐介氏
後列左から:みずほキャピタル 内藤正樹氏、SMBC ベンチャーキャピタル 中野哲治氏、YJ キャピタル 大久保洸平氏、ベルフェイス 西山直樹氏、みずほキャピタル 黒崎力蔵氏
Image credit: Bellface

インサイドセールスに特化した Web のコミュニケーション・システム「bellFace」を開発するベルフェイスは17日、シリーズ C ラウンドで52億円を資金調達したことを明らかにした。このラウンドのリードインベスターはグロースキャピタル「THE FUND」を運営するシニフィアンで、みずほキャピタルのほか、既存投資家であるインキュベイトファンド、SMBC ベンチャーキャピタル、YJ キャピタル、みずほキャピタル、グロービス・キャピタル・パートナーズ、キャナルベンチャーズが参加した。この金額には、みずほ銀行、りそな銀行、商工中金等からのデットファイナンスが含まれる。

ベルフェイスにとっては、2016年9月に実施した1億6,000万円の調達、2018年8月に実施した5億円の調達に続くものとなる。

ベルフェイスは、同社の代表取締役を務める中島一明氏が2015年4月に設立。インサイドセールスに特化した SaaS「bellFace」を提供している。営業マンからセールスを受ける顧客は、専用ソフトのインストールやアカウント情報のやり取りの必要がなく、Web ブラウザさえあればやりとりができる。営業マンにとっては、普段使用している営業資料を bellFace にアップロードするだけで顧客と資料を共有でき、画面共有機能で Web サービスの操作方法など見せながら商談を進めることができる。

今回調達した資金を使って、同社では bellFace に加え、今月リリースした「bellFace Analytics」など新たなプロダクトラインを強化する。bellface Analytics とは、bellFace を使ってユーザ企業の営業パーソンが商談したログデータを解析し、そのフィードバックをユーザ企業に提供して、より効率的な営業戦略に活用してもらおうというものだ。

商談内容を解析して営業戦略に役立てるソリューションを提供するスタートアップとしては、先月シリーズ B ラウンドで1.9億円を調達したコグニティZeroth.ai が支援する Fano Labs(有光科技)なども記憶に新しい。音声感情解析 AI の Empath と AI 搭載型クラウド IP 電話を提供する RevComm は先週、提携・連携を発表した。

ベルフェイスではこのアナリティクス分野のソリューション強化のため、今回の調達金額の約半分を使ってデータサイエンティストの採用強化を図る方針。現在、約120名の社員がいるが、セールスやカスタマーサクセスなどを200人、データサイエンティストを含むエンジニアなどを100人新たに採用する計画だ。また、これまで音声は電話、画像や画面共有はウェブ会議画面と組み合わせて運用していたが、統合的に一つのシステムで提供可能な IP フォンサービス「bellFacePhone」のローンチ計画を明らかにしている

2018年8月の5億円の資金調達時には、同社は概ね半分の資金を交通広告などに注ぎ込み、認知度の向上を成功させた。タレントの照英氏が出演した、いわゆる「ヒラメ筋 CM」が脳裏に焼き付いている読者も少なくないだろう。中島氏は BRIDGE のインタビューに対し、新規流入顧客へのヒアリングから、「CM と売上との費用対効果」——ユニットエコノミクス的なものを確認できたことから、今回についても、調達した資金のうちの一定金額を使って、交通広告やテレビ CM などの積極展開を図ると語っている。