Disney Plusの登録者数が開始5カ月で5,000万人に到達、1.7億人「Netflix」の牙城を崩せるか

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Image Credit : Disney Plus

ピックアップDisney+ has more than 50M subscribers

ニュースサマリー:The Walt Disney社は、動画ストリーミングサービス「Disney Plus」の登録者数が、ローンチ5カ月で5,000万人を突破したことを報告した。同サービスは昨年11月に米国でローンチされ、2月3日時点で登録者数を2,860万人にまで増加させていた。ちなみに、この”登録者数”には、直接課金ユーザーだけでなく、第三者サービスの特典としてDisney Plusを利用可能となったユーザーの数も含まれている。

今回の報告と共に、同社のDisney Direct-to-Consumer & International部門の会長であるKevin Mayer氏は以下のようなコメントを残している。

Disney Plusが世界中の何百万人ものユーザーを楽しませていることを大変光栄に思います。引き続きサービスを西欧全域、日本、中南米全体に拡大する上で、非常に良い環境が整ってきているのだと考えています。

偉大なストーリーテリングはインスピレーションを与え、高揚感を与えてくれます。私たちは、Disney Plusを通して、喜び・楽しさを土台とした素晴らしいエンターテイメントの数々をお届けできるという幸運な立場にあります。

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Image Credit : Disney Plus

話題のポイント:ユーザー数の急激な上昇には、三つの大きな理由があります。一つ目及び二つ目の要因は、つい最近実施されたヨーロッパ地域(3月24日)とインド(4月2日)でのサービスローンチです。そして三つ目の要因は、新型コロナウイルスによる人々の外出自粛による影響だと考えられています。

ヨーロッパ地域のサービス提供開始エリアは、イギリスやドイツ、スウェーデン、アイルランド、フランス、イタリア、オーストラリア、スイスの8カ国。以上の地域ではネットワーク混雑の懸念から、帯域幅を25%低下させての提供開始が発表されました。そしてインドでは、4月2日のローンチ初日から既に800万人以上の新規登録者を獲得しているといいます。

さて、以上の背景を通し、2カ月で2,000万人以上の会員数増加と勢いに乗るDisney Plusですが、動画ストリーミング市場には既にNetflixという巨大プレイヤーがいることを忘れてはいけません。新型コロナウイルスの影響を受け、同サービスも多くの新規登録者を獲得していることでしょう。

今年1月時点の公開情報によれば、Netflixは現在世界全体で約1億6,800万人の登録者を抱えているといわれています。Imperial CapitalのアナリストDavid Miller氏はNasdaqの記事の中で、パンデミックによる同サービスのユーザー増加を肯定しており、2020年第一四半期の内に、全世界で新しく約700万人が登録者となるとの見解を示しています。

外出を通したアクティビティや娯楽、特に映画館へのアクセスが不可能な状況の中で、NetflixやDisney Plusなどの動画ストリーミングサービスへの需要は急上昇しています。元々競争の激しい業界ではありましたが、2大巨頭にてマーケットの寡占が進む中、次の主戦場がどこになるのか気になります。

ちなみに、Disney Plusの日本国内でのサービスローンチは年内を予定しているそうです。現在の国内Netflixの登録者数は年初の推計で300万人。Disneyの参入により、国内での動画ストリーミング戦争も、時を間もなくして本格化することでしょう。

<参考記事>

via TechCrunch

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