Coral Capital、既存投資先へのフォローオン投資に特化したグロースファンドを組成——運用総額は約150億円に

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Coral Capital の皆さん
Image credit: Coral Capital

【13日午前8時30分】Coral Capital の累積運用ファンド内訳を訂正。

Coral Capital は13日、同社のポートフォリオ(既存投資先)へのフォローオン投資に特化したグロースファンドを組成したと発表した。同ファンドは既存 LP から約27億円を集め一次募集をクローズした。最終的な目標額は不明。

米 500 Startups の日本向けファンド(3,000万米ドル)、500 Startups Japan 1号ファンド(3,500万ドル)、Coral Capital 2号ファンド(50億円+オーバーサブスクライブの10億円)、今回発表のグロースファンド(約27億円)で、Coral Capital の累積運用総額は約150億円に達した。

500 Startups Japan 1号ファンド(3,000万ドル+オーバーサブスクライブの500万ドル)、SmartHR SPV(20億円)、Coral Capital 2号ファンド(50億円+オーバーサブスクライブの10億円)、今回発表のグロースファンド(約27億円)で、Coral Capital の累積運用総額は約150億円に達した。

新ファンドは、Coral Capital がこれまで投資してきた60社以上に上る既存投資先へのフォローオン出資を想定している。Coral Capital はこれまでにも、人事労務クラウドの SmartHR、SaaS 間連携自動化の Anyflow、インシュアテックの justInCase などにそれぞれフォローオン投資を実施してきたが、用途を特化したファンドを設けることで、出資攻勢を強化すると見られる。

ここ数週間、新ファンド組成のニュースが相次いでいる。グロービス・キャピタル・パートナーズは先週、同社のポートフォリオへのフォローオン投資に特化した40億円規模の5号ファンドの組成を発表。フェムトパートナーズもまた、100億円以上の規模を目指す3号ファンドを先月発表した。新型コロナウイルスの影響により、事業会社では本業の事業低迷から CVC 活動の鈍化が懸念される中、グローバル・ブレインは、ヤマトホールディングスセイコーエプソンのそれぞれと、50億円規模の CVC ファンドの組成を発表している。

先頃掲載された日経とのインタビューで、Coral Capital 創業パートナーの澤山陽平氏は、「投資余力は十分にある。(創業間もない)シード期の企業には市場変動の影響も少ない」として、従来のペースで投資を続ける方針を明らかにしていた。新型コロナウイルス流行を受けてベンチャーキャピタルにおいても、今後、有事の際のブルとベアの投資スタンスの違いが際立ってくると見られる。

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