中国のEVスタートアップXpeng(小鵬)、シリーズCのエクステンションラウンドで5億米ドルを調達——密かに米上場も申請か

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Xpeng Motors(小鵬)は、同社初の4ドアセダン「P7」の中国での納品を6月28日に開始した。
Image credit: Xpeng Motors(小鵬)

中国の電気自動車(EV)メーカー Xpeng Motors(小鵬)は20日、シリーズ C+ ラウンドで約5億米ドルの現金調達のために複数の投資会社と契約を結んだことを発表した。これは激動する中国の EV 市場における投資家の信頼回復をさらに示すものだ。

重要視すべき理由:今回の契約は、走行距離の継続的な増加と所有コストの低減により、EV がガソリン車と競合に近づきつつあるという、投資家の楽観的見方の高まりを反映している。

詳細:創業から6年目を迎える Xpeng は、TechNode(動点科技)に届けられた声明によると、アジアの株式投資会社 Aspex Management、アメリカのテック系ヘッジファンド Coatue Management、グローバルプライベートエクイティの Hillhouse Capital(高瓴資本)、Sequoia Capital China(紅杉資本)など機関投資家から、シリーズ C のエクステンションラウンドで約5億ドルを調達する。同社の最新の評価額は明らかにされていない。

  • 今回の調達は、広州に拠点を置く Xpeng が、スマートフォン大手 Xiaomi(小米)など戦略的投資家から約40億米ドルの評価額で4億米ドルを調達したシリーズ C ラウンドをクローズしてから1年も経過していない。
  • 先月、Xpeng は J.P. モルガンを引受人として、アメリカ株式市場への上場を密かに申請したとの報道が中国メディアで流れ始めた。同社はコメントを拒否した。
  • Alibaba(阿里巴巴)の支援を受ける Xpengは 、航続距離706km、価格はモデル3の3分の1に抑えた初のセダン「P7」を発表し、Tesla との競争を強化している。
  • 先月末から中国全土での販売が開始された。スポークスパーソンの女性は注文数を明らかにしなかった。11月には、15,000人以上の顧客が返金可能なデポジットで予約注文をしたという
  • 中国の EV 市場で最も注目されている Tesla の挑戦者の一つ Xpeng は、第4四半期に支援運転システム「XPilot」の無線ソフトウェアアップデートを展開する予定で、高速道路のナビゲーションやバレットパーキングなどの自動運転機能を提供する。

背景:Tesla の好調な納入実績と期待される利益成長の後押しにより、投資家の熱意は中国の EV スタートアップにも波及しつつある。

  • 北京に拠点を置く Leading Ideal(理想汽車)は、今月下旬に予定されている NASDAQ 上場への動きを加速させている中国メディアの報道によると、同社は今年、アメリカに上場する中国企業の中で最も多い10億米ドルを調達したと噂されている。

【via TechNode】 @technodechina

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