1兆円評価の“スゴイ後払い”サービス「Klarna(クラーナ)」

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Klarna(クラーナ)ウェブサイト

ピックアップ:Klarna now Europe’s biggest fintech unicorn at over $10 billion value

ニュースサマリー:スウェーデン発のスタートアップKlarnaは9月14日、エクイティーラウンドで6億5000万ドルの資金調達を実施したと発表した。リード投資家にはSilver Lake Partnersが参加し、シンガポールの政府系ファンドであるGIC、BlackRock、HMI Capitalも同ラウンドに参加している。同社はスウェーデンを拠点に、後払い決済サービスを運営。無利子の分割払いや、商品到着から30日後の事後一括払いシステムなどを提供している。同ラウンドにて、同社評価額は106億ドルに達した。

話題のポイント:ECでの支払い方法と言えば、デビット・クレジットの決済方法が一般的ですが、Klarnaでは後払いシステム「buy now, pay later」を大きく3つの方法で提供しています。4回分割、30日以内後払い、そして即時ファイナンス(貸付)です。

まず1つ目の無利子「4回払いプラン」。この決済方法を選択すれば、ユーザーは商品の価格をそのまま払いつつも、4回に決済を分割して払うことが可能となります。決済は登録するデビット・クレジットカードのいずれかより2週間ごとに自動的に引き落とされます。仮に、自身でクレジットカード付帯サービスの分割払いを利用すると、利子が必要なのでメリットがあります。

次は無利子の「30日以内・後払いプラン」。この決済方法では、ユーザーは商品到着から30日以内であれば無利子で購入することが可能です。興味深いメリットとして、購入に際しクレジットカード番号なども求められることがないので、多くの情報を提供せずともシームレスな商品購入体験を味わえる点にあります。また、後日払いではクレジットカードも選択可能なため、実質的なキャッシュの支払いは商品購入の2か月先と調整できる点もポイントでしょう。

最長36回返済のファイナンスプラン。6カ月までなら無利子

最後は購入代金を貸し付けて、6カ月から36カ月の分割返済を求めるプランです。ユーザーは利用できるECサイトで、配達先に使っている住所と電話番号などの諸情報を入力さえすれば即時でクレジット与信枠を利用することが可能となります。6カ月までのプランであれば、利子はゼロであることも注目すべきポイントです。

さて、販売店舗側のポジティブポイントですが、何より、Klarnaでは即日入金という形でフォローアップしているのが特徴です。単にクレジットカード払いだと手数料も多く取られ、実際の入金日遅れも避けられない状況でした。そしてユーザーに対してリスクフリーな分割払い・後払いオプションを提供できることはもちろんプラスの要素であることは間違いありません。

気になる手数料自体は「月額固定+トランザクションごとの少額フィー」で構成し、通常のクレジット決済より低価格に抑えているとされています。同社公式サイトによれば、Klarnaの月間アクティブユーザーは既に1000万人を超えており、全体の30%の小売りがコンバージョンレートが向上したとの結果を公表しています。現在は欧州・米国を中心とした事業展開ですが近いうちにアジア圏への進出もあるかもしれません。

共同執筆:「.HUMANS」代表取締役、福家隆氏