すぐスワイプ「させない」マッチングアプリSpark、その狙いとは

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Image credit:Spark

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重要なポイント:カナダ発のマッチングアプリSparkは、個性を表現するマッチングプラットフォームの設計概念を持つ。現在世界的にマッチングデーティングアプリの課題として起こっているのが、無意識スワイプの倦怠感である。プロフィールを深く見ずともスワイプしマッチングさせることに対し幻滅的感情が生まれているユーザーも増えており、そうしたユーザーの課題解決を目指している。

そこでSparkは通常のマッチングデーティングアプリ慣習の「誰でもスワイプ・定型文章のDM」ではなく、プロフィールをきちんと見た上でしかやりとりできない仕組みを導入している。

詳細な情報:ユーザー独自のクイズ機能では、まずユーザーが趣味を選び、相手は出てきた9つの画像の中から3つを選ぶオプションがある。「どんな共通の趣味があるか」等を潜在的に理解するだけでなく、クイズは他にも、休日に行きたいところ、お気に入りの飲み物、理想の初デートでやること等のテーマが出される。

  • プロフィールはSnapchatやInstagramのようにフレームを追加したり、ゲームを追加することで内面理解の手助けをしている。クイズで相手の特徴を正しく推測出来た場合のみ、自動的にDM画面が開き、メッセージができるようになる。つまり、相手に繋がりたい場合はクイズに正解する必要があり、本当に興味がある人としかやりとりが出来ないのである。
  • また「ChangeMyMind」というTikTokにインスパイアされたビデオチャット機能では、自分を表現する20秒のショートムービーをアップロードし、他の人からの反応を知ることができる。InstagramやSnapchatのフィルターと同様に、Sparkを利用すると、自分がどのような人か、何を考えているかをプロフィールに追加することが可能だ。Sparkのこれらの機能は、個性を強調し、年齢や見た目だけでなく、性格や価値観を重要視したマッチングアプリの設計になっている。

背景:マッチングアプリは同じようなメッセージのやりとりを最初に行うコピーアンドペーストのような慣習があるが、Sparkを使うと相手の個性にすぐ入り込みやりとりができるようになるとしている。Sparkはマッチングを常に魅力的で最新にするために、新しいフレームを追加する予定となっている。現在、カナダのiOSでのみ利用可能で、Android版は今年後半にリリース予定となっているが、日本国内でのダウンロードはまだ予定されていない。

執筆:國本知里/編集:岩切絹代・増渕大志

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