新型コロナ検査キット開発のインドネシアNusantics、シリーズAでEast Venturesらから資金調達

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ゲノムテックスタートアップの Nusantics は、アーリーステージ向け VC の East Ventures がリードしたシリーズ A ラウンドで資金調達したと発表した。調達額は非開示。

今回のシリーズ A ラウンドは、East Ventures が Nusantics のシードラウンドをリードしてから1年も経たないうちに実現したものだ。VentureCap Insights のデータによると、2020年3月、East Ventures は Nusantics 株式の15.25%に対して70万米ドル以上を投資した。

左から:Melisa Irene 氏(East Ventures パートナー)、Sharlini Eriza Putri 氏(Nusantics 共同創業者兼 CEO)、Triawan Munaf 氏(East Ventures ベンチャーアドバイザー)、Revata Utama 氏(Nusantics 共同創業者兼 CTO)、Vincent Kurniawan 氏(Nusantics 共同創業者兼 COO)
Source: Nusantics

Nusantics は、今回の資金を研究開発能力の強化に活用し、微生物のゲノム研究であるマイクロバイオーム解析の分野でのイノベーション継続に貢献する。この資金は、医療診断キットのイノベーションにも活用される。

今回の資金調達の背景には、高い感度と特異度を実現した2世代にわたる COVID-19 PCR 検査キットの開発した Nusantics の成功がある。これらのキットは、最近イギリスで発生した変異株を含め、インドネシアのコロナウイルスの複数の変異株を検出することができると同社は声明で述べている。

第二世代の検査キットは、インドネシアの Bio Farma との提携により開発された。これらのキットは、Nusantics が主張するように、正確でありながら診断プロセスを3倍速くすることで検査に要するリードタイムを短縮する。Bio Farma は両世代の検査キットを量産商品化しており、現在の月産能力は150万個、今後、月産300万個まで増やすことができる。

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「新製品」として、唾液サンプルから新型コロナウイルスを検出できる検査キットの開発を計画している。唾液を使って新型コロナウイルスを診断できることで、より効率的で、エンドユーザーにとっては苦痛が少なく、医療従事者にとってはより安全なものになる。我々はまた、インドネシアで利用可能なすべての PCR マシンと互換性があるように検査キットを最適化し続けていく。(Nusantics CTO の Revata Utama 氏)

Nusantics は昨年シードラウンドを完了後、皮膚マイクロバイオームバランス治療のためのテストやコンサルティングサービスを提供する研究所「Nusantics Hub」をジャカルタに開設した。同社はまた、他のマイクロバイオーム関連の研究開発プロジェクトでいくつかの企業と協力していると付け加えた。

今回の調達を受けて、Nusantics は、East Ventures のベンチャーアドバイザー Triawan Munaf 氏を Nusantics の監査役会長に任命したことを発表した。Munaf 氏は、インドネシアの国営航空会社ガルーダ・インドネシアの監査役会長を務めている。

【via Tech in Asia】 @Techinasia

【原文】