Walmartがライブストリーミング参戦、加熱するソーシャルコマース市場

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ピックアップ:Walmart to pilot test livestreamed video shopping on TikTOk

ニュースサマリー:WalmartとTikTokはライブストリーミングによるショッピングサービスでパートナーシップを結んだことを発表している。同社はTikTok米国事業買収時にも名前が挙がるなど、自社事業とショートムービーに対して大きな興味を以前から示していた。

話題のポイント:Walmart vs Amazonがさらに過熱しそうな動きを見せています。今回のTikTokとの提携は、既にライブストリーミング型でショッピング体験を提供しているAmazonを大きく意識しているものです。また、Walmartは2〜3年前より、サブスク会員制を導入することで、デリバリー前提の体験でプライム会員と競合しています。

このように以前からZ世代やミレニアル世代向けの小売ブランドを買収したりと、次世代顧客との接点を持つことにWalmartは力を入れてきました。その中で、Amazonが手を出し切れていないエンタメ動画領域へと進出したい意向だと考えられます。

特に米国においては、今後も動画コマース + SNS市場は成長領域になる可能性を多く秘めています。例えばInstagramが昨年10月にリリースしたTikTokライクなショートムービー機能「Reels」にショッピング機能が追加されており、Instagram内においても存在感が高まっています。また、。Twitterも類似機能Fleetを投入、そしてライブショッピング動画領域では「Popshop Live」のような小さな競合が出てきている状況です。

Walmartは単なるリテールではなく、あらゆる技術分野によく登場し新しい取り組みを行っていることをよく目にします。GM傘下のCruiseと自動運転による配達パイロットプラグラムや、IBMのHyperldgerを利用したサプライチェーンの可視化などが挙げられます。

Walamrtを観察すると、幅広くテクノロジーの未来感を知ることができるのでおすすめです。

共同執筆:「.HUMANS」代表取締役、福家隆

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