Walmartの自社広告戦略が本格スタート、まずはSFアドテク企業「Polymorph Lab」を買収へーー対Amazonのオンライン戦略拡大中

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Walmart Website

ピックアップWalmart to Acquire Technology and Assets of Polymorph Labs to Expand In-House Ad Technology

ニュースサマリー:Walmartは11日、シリコンバレー発のアドテクノロジー企業「Polymorph Labs」の買収に向けた協議状況を公式サイトにて発表した。買収は最終段階に入っており、同社の広告事業部「Walmart Media Group」のさらなる強化を図ることが狙い。

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Polymorphはエンタープライズ企業向けに、複数の広告価格を提示するサービスをSaaS形式で提供。伝統的なプラットフォームより拡張性、ビジビリティー、価格面で強みがあるとしている。WalmartはPolymorphの技術を用いて、ユーザーのショッピング行動を分析し、UX重視の新たな広告形態を目指していくとしている。

話題のポイント:Walmartといえば、実店舗での利用が一般的と思いがちですが、近年その割合が変わりつつあります。下図は、Walmart公開の同社Q4(2018/11-2019/01)決算書における2020年の各分野における指標ですが、ここでもピックアップ・デリバリー(つまり、オンライン注文)が一つの指標として挙げられてることが分かります。

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Walmart Q4

さて、Walmartのオンラインストアーである「Walmart Grocerry」を見てみると、冒頭のスクリーンショットの通り、トップページにピックアップでの注文に誘導させるような表記の確認をすることが出来ました。

ピックアップであれば、デリバリーのように課金ではなく無料で利用できるようです。今後、Walmartがどのように新しい技術を持つスタートアップとタッグを組み、オンラインまたオフラインの利用者のユーザーエクスペリエンスを向上させていくかに注目が集まります。

Amazonとの激しい戦いを繰り広げるWalmartが実店舗の側からオンラインに攻め込んでいく戦略がどのような結果になるのか、Amazon Freshとの対決という意味でも引き続き注目です。

 

 

 

 

 

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