インフキュリオン、Minerva GPやGMO-VPらから22億円を調達——BaaSプラットフォーム開発に注力

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左から:Minerva Growth Partners 長澤啓氏、インフキュリオン 代表取締役社長 丸山弘毅氏、Minerva Growth Partners 村島健介氏
Image credit: Infcurion

<27日午前10時30分更新> 一部表記を訂正、赤字部を追記。

インフキュリオンは27日、直近のラウンドで合計22億円を調達したことを明らかにした。子会社であるネストエッグなどの資金調達を除くと、インフキュリオン本体としては、今年3月の調達に続く4回目の調達となる。リードインベスターは、Minerva Growth Partners で、GMO VenturePartners が参加した。新規発行株式の第三者割当により約17億円、発行済み株式の一部を、マネーフォワード(東証:3994)、SBI グループ、SMBC ベンチャーキャピタル、みずほキャピタルなど既存株主に割り当てることで約5億円を調達した。

今回の調達を受けて、GMO VenturePartners の親会社である と同グループである GMO ペイメントゲートウェイとは業務提携の検討を行う。また、リードインベスターの Minerva Growth Partners からは、創業パートナーの村島健介氏がインフキュリオンの社外取締役に就任する予定。マネーフォワードとは先月、インフキュリオンのプラットフォームを使った事業用プリペイドカード向けの提供を開始しているが、両社間の事業連携を強化し、革新的な法人 DX を推進していくとしている。

インフキュリオンは JCB 出身者4名が中心となり2010年に設立された。同社では調達した資金を使って、BaaS プラットフォームサービス「ウォレットステーション」や次世代カード発行プラットフォームサービス「Xard(エクサード、昨年、Kyash から事業譲受)」の機能強化を図るとともに、新サービスの企画・開発を加速させ、日本における「Embedded Finance」を推進するとしている。今回ラウンドを含め、明らかになっている累積調達金額は54億円を超えた。また、スタートアップ約10社にも出資している。

今回ラウンドのリードインベスターと務めた Minerva Growth Partners は、メルカリで CFO を務めた長澤啓氏とモルガン・スタンレーで Global Internet Banking/Global Software Banking Group 日本統括責任者を務めた村島健介氏が、香港の資産運用会社 Pleiad Investment Advisors と共同で設立した、日本向けのレイターステージスタートアップ向けのグロースファンドだ。

インフキュリオンの共同創業者で代表取締役の丸山弘毅氏は BRIDGE の取材に対し、グローバル投資家の目線を入れ、今までよりももう一段上のレベルを目指していくために、心強い存在で知見のある Minerva Growth Partners をリードインベスターに迎えたと説明した。インフキュリオンにとって、今回ラウンドがプレ IPO ラウンドかどうかは定かではないが、今夏、時価総額4,000億円をつけたマネーフォワードが、315億円の公募調達の半分以上を海外の機関投資家から獲得したことを考えると、インフキュリオンも IPO 前・後共に海外投資家から広く資金を調達する意図があると見られる。

同社では調達した資金を使って、開発体制強化や IPO を念頭に置いたコーポレート整備を念頭に、現在200名ほどいる社員を1.5倍から2倍ほどに増やす予定で、今後、ウォレットステーションや Xard の機能強化をさらに進める。決済手段が多様化する一方、小売各社は決済手数料が経営を圧迫するのを嫌って、決済プラットフォームやアプリを自前化する勢いを加速させており、インフキュリオンはこのような需要に OEM でプラットフォーム提供の機会が増えると見込んでいて、営業強化も図る方針だ。

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