W venturesが50億円規模の2号ファンドを組成、インキュベーションプログラム「SCRAMBLE」をローンチ

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左から:代表パートナー 東明宏氏、プログラムディレクター 椎葉圭吾氏、代表パートナー 新和博氏、パートナー 服部将大氏、インベストメント・マネージャー 高津秀也氏
Image credit: W ventures

コンシューマ向け(C 向け)サービスを開発するスタートアップに特化したファンドを運営する W ventures は20日、50億円規模の2号ファンドを組成したことを明らかにした。2号ファンドの対象バーティカルは1号ファンドを踏襲し、C 向け、および、ライフスタイル、エンターテイメント、スポーツ分野で、技術としては AI・XR・ブロックチェーンなど新技術を活用したプロダクトや、日本発で海外市場を目指せる事業のグローバル展開の支援を強化する。チケットサイズは1,000万円~2億円。

W ventures は今回と同規模の1号ファンドを2019年4月に組成。1号ファンドからは56社に投資し、既に2社(IPO したクリーマスニーカーダンクに買収されたモノカブ)がイグジットしている。同ファンドでは出資に加えて、UI/UX デザイナー集団「THE GUILD」と提携した投資先の UI/UX 改善支援、また、経営チーム強化支援を目的としたインタビューシリーズ/オウンドメディア「GOOD TEAMS by W ventures」を運営してきた。

W ventures 代表パートナーの東明宏氏は、これまでの出資活動を振り返り、次のように語ってくれた。

SaaS 全盛の中、アーリーからコンシューマ向けを支援してきたが、イグジットの実績が出てき始め他ことで、アーリーから支援することのニーズがあることがわかった。56社への出資のうち75%ほどでリードインベスターを務めたが、出資に関しては、今後もリードできるときはリード、また、0→1 のところの支援も追加的に強化していく。(東氏)

また、W ventures ではIBM BlueHub で責任者を務めた椎葉圭吾氏をディレクターに迎え、12月中旬から同ファンド初となるインキュベーションプログラム「SCRAMBLE」を年3回のペースで開始する。第1バッチへのエントリは、今日午前10時から11月19日まで受け付ける。メタバース、NFT/ブロックチェーン、(音声 SNS に代表される)新しい SNS/コミュニケーション、スポーツテック(観戦)、スポーツテック(育成)などが募集対象で、採択時には1,000万円を出資する。

コロナ禍でライフスタイル系のサービスへの需要が高まったこともあるが、特にエンタメとスポーツ分野を全力で支援していきたい。デザイナー、プログラマ、ライターなど、幅広な意味でプロダクトを作る人=クリエイターを支援したいというのが根底にあって、ビジネスとしてグロースさせる意思がある人を積極的に応援したい。(東氏)

SCRAMBLE では、1チームに対して担当ベンチャーキャピタリスト1名がアサインされ、事業のテーマの探索からプランの策定、会社設立やチーム組成の相談まで、創業初期を徹底的に伴走する。W ventures ではこうした SCRAMBLE をはじめ、アーリーなスタートアップへの投資体制の強化のため、ベンチャーキャピタリストやコミュニティマネージャーなどの人材獲得の活動も強化するとしている。

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