ハンドメイド商品の C2C マーケットプレイス「Creema(クリーマ)」を運営するクリーマは23日、東京証券取引所に提出した上場申請が承認されたと発表した。同社は11月27日、東証マザーズ市場に上場する予定で、SBI 証券が主幹事を務める。証券コードは4017。11万3,000株を公募し、155万9,700株を売り出す。なお、オーバーアロットメントは16万7,200株。
想定発行価格は3,250円で、公募分を含めた総株数は608万9,000株。時価総額はおよそ198億円相当になる。価格の仮条件は11月9日に決定し、ブックビルディング期間は11月11日から11月17日を通して実施される。最終的な公開価格決定日は11月18日。有価証券報告書によると、同社の2020年2月期における売上高は14億9,262万円、経常利益が7,056万円、当期純利益が2,539万円。
クリーマは、慶應義塾大学在学中にプロとして音楽活動に取り組んだ後、セプテーニ・ホールディングス傘下の企業で事業部長を務めた丸林耕太郎氏が2009年に創業。翌年にハンドメイドマーケットプレイス Creema をローンチした。
マーケットプレイスには、プロやセミプロのクリエイター約20万人が1,000万点以上のオリジナル作品を出品。クリーマはユーザ(販売者と購入者の双方)のエンゲージメントを高めるために、東京ビッグサイトでの大規模イベント「ハンドメイドインジャパンフェス」の開催、常設エディトリアルショップ展開なども行っている。
株式の保有比率は、代表取締役の丸林氏(31.89%)を筆頭に、グロービス・キャピタル・パートナーズ(2つのファンドをあわせ13.7%)、KDDI(2つのファンドをあわせ11.9%)、アニマリズムグループ(9.1%、丸林氏の資産管理会社とみられる)、グローバル・ブレイン(7.1%)、大橋優輝氏(6.92%、クリーマ共同創業者で取締役)などが続いている。
<クリーマのこれまでの軌跡>
- ハンドメイドC2Cの「Creema」運営、5回目のラウンドで総額11億円を調達——リアルストアを出店拡大、新サービス開発にも注力へ
- Creema(クリーマ)が台湾・香港に進出、日本版⇄中文繁体字版でハンドメイド商品の越境C2Cを開始
- ハンドメイドC2Cの「Creema」が、グロービスやKDDIらから約11億円を調達——システム開発・マーケティングを強化し、年間流通額100億円を狙う
- ハンドメイドECのクリーマが、日本のハンドメイド製品を世界に届けるデザイナーズEC「Anders」を6カ国で提供開始
- ハンドメイド商品のC2Cマーケットプレイス「Creema(クリーマ)」がiOSアプリをリリース
- ハンドメイド・マーケットプレイスの「Creema(クリーマ)」がKDDIから1億円を調達、au各種サービスと連携へ
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