台湾のソーシャルコマース「LinkBy」、アジアでフィットネスブランドのインフルエンサーマーケティング支援

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台湾のソーシャルコマース・プラットフォーム「LinkBy」を運営する UNH3O は、Hive Ventures がリードしたプレシリーズ A ラウンドで150万米ドルを調達した、Artesian Capital と Animoca Brands が参加した。

その他の投資家には、Hanshin Department Store の取締役会長である Michelle Ho 氏、Cite Media Holding Group(城邦媒体控股集団)CEO の Ho Fei-Peng(何飛鵬)氏、Pixnet(痞客邦)共同設立者の Chu Huang-Wei(朱皇韋)氏らがいる。

Image credit: LinkBy

従来のインフルエンサーマーケティングでは、ブランドとインフルエンサーとの関係は、取引単位で形成され、時間的にも制約があったが、LinkBy では、持続的かつ常につながったコネクションを促進することで、長期的な信頼を得ることに重点を置いている。

フィットネス業界を例にとると、フィットネスコーチのインフルエンサーは、通常、手数料なしで生徒とのチャットの中で EC リンクを送り、気に入ったブランドを推奨する。しかし、何千人ものインフルエンサーを管理することは、ブランドにとって非常に難しかった。

2020年に Keegan Huang 氏が設立した LinkBy は、さまざまなブランドの商品を宣伝・販売しながら、コミッションによる副収入を得ることができるプラットフォームだ。これまでに、1,000人のフィットネスコーチが、Adidas、Reebok、Decathlon などのブランドの商品を推奨して報酬を得られるようにした。

これらのブランドは、ジムが一時的に閉鎖された後、ライブストリーミングやオンラインコーチングを通じて、インフルエンサーがコミュニティ(学生やファン)と会話することで、有意義な販売を促進することができた。

また、同社は、ソーシャルメディア上の潜在的なインフルエンサーを特定し、ブランドと結びつけることができる製品「Engaged.AI」を開発した。このサービスは、アジア太平洋地域で30,000社以上の企業を支援している。LinkBy は、新たな資金を使って従業員を増員し、東南アジア諸国の新しいバーティカル分野に事業を拡大する予定だ。

同社の声明によると、東南アジア地域でのソーシャルコマース売上が2020年の1,090億米ドルの e コマース市場の約44%を占め、2021年から2028年までの年間複合成長率(CAGR)は28.4%と予測されていることから、LinkBy は大きなチャンスがあるとしている。

【via Tech in Asia】 @Techinasia

【原文】

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