韓国のファッションメタバース「Zepeto」、ソフトバンクらから214億円を調達しユニコーンに

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「Zepeto」
Image credit: Naver Z

<ピックアップ> Naver Z’s fashion metaverse platform ‘Zepeto’ attracts investment from Softbank, HYBE

ファッションメタバース環境「Zepeto」を運営する Naver Z は、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2(SVF2)、Mirae Asset、Naver Webtoon、K-POPバンド「BTS(防弾少年団)」をマネジメントする JYP、YG Entertainment、HYBE などがリードした最新の投資ラウンドで、2,235億ウォン(約214億円)を調達した。SFV2が170億円相当、それ以外の投資家は主に韓国の事業会社や VC で44億円相当を出資した。

Zepeto は元々、顔認識する画像加工カメラアプリ「SNOW」を開発していた。2016年10月には LINE から出資を受け、顔認識アバターアプリ「Zepeto」をローンチし中国でも人気を集めた。2018年8月にメタバース環境を立ち上げ、今では完全に事業ピボットした格好だ。総ユーザ数2億4,000万人以上のうち、9割が韓国以外の国からのアクセス。また、ユーザ全体の8割が10代で、これは他のメタバースアプリでは圧倒的に欠けている層と言える。デイリーアクティブユーザ数は200万人を超えている。

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Zepeto は、世界的なファッション業界の大手企業からも注目を集めているものも特徴だ。同社は、Dior、Nike、Gucci、Ralph Lauren といったハイブランドとコラボし、Zepeto 上でバーチャルコレクションを発表している。また、世界的に人気の K-POPグループ Blackpink、ITZY、SF9も 、メタバース上でバーチャルイベントを開催したり、メタバース限定の K-POP コンテンツを発行したりしている。

Naver Z は、韓国のモバイルゲーム開発会社 Supercat と、メタバース環境の開発・サービスを目的とした合弁会社 ZEP を設立し、企業がミーティングやワークショップを開催できるメタバース内のバーチャルオフィスを提供する。今回、ベータ版として公開されたメタバース環境「ZEP」は、さまざまな年齢層に利用されることが期待されている。Meta(旧 Facebook)は今年8月、ビジネス会議などにできる VR メタバース環境として「Horizon Worlds(旧 Facebook Horizon)」をローンチしている。

via KoreaTechDesk

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