営業支援SaaS「Magic Moment Playbook」、顧客とのやりとりを完全自動化できる新機能をリリース

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Image credit: Magic Moment

営業管理支援 SaaS を開発する Magic Moment は8日、同社の営業支援 SaaS「Magic Moment Playbook(以下、Playbook と略す)」に、商談や顧客の状況に応じて、コミュニケーションを自動化する新機能「Playbook シーケンス」をリリースした。

Playbook は、CRM(顧客管理)や MA(マーケティングオートメーション)とリアルタイムで情報を同期、営業チームにおける過去の成功事例をもとに「導入を決定するために電話しましょう」「決裁の状況を確認するためにビデオ会議をしましょう」などといった提案をしてくれるプラットフォームだ。

今回追加された Playbook シーケンスは、商談の状況やログイン頻度など顧客のアクティビティをもとに、最適なコミュニケーション内容を自動提案する機能。例えば、事前に顧客の状況を場合分けし、それぞれの状況に応じたメール文面を作成しておくことで、適切なタイミングで該当する文面が自動提案される。営業担当者はワンクリックでメール送付ができ、設定によっては、ワンクリックせずに完全自動化することも可能だ。内容が画一的にならないよう、担当者が文章の一部を顧客毎に編集することもできる。

Image credit: Magic Moment

Playbook は、機械にできることは機械に対応させ、人間はよりクリエイティブなタスクに時間を割けるようにすることを狙って、システムが開発されている。今回機能追加された Playbook シーケンスもまた、ルーティン化可能な作業の一部を自動化することで、営業担当者はより新規案件の受注など、より高い創造力を求められる作業に時間を割くことが可能になり、営業生産性の向上に寄与することが期待できる。

Magic Moment によれば、Playbook には上場企業などのエンタープライズユーザが増えているそうだ。大企業では、既存顧客を営業部門が中心となってケアする一方、マーケティング部門がインサイドセールスなどで流入してくる新規案件に対応したり、既存顧客から従来商品ではカバーできない相談を受けたりケースも増えているという。こうした、マーケ部門による新しい営業活動の現場などで、DX ツールとして Playbook は重宝されているようだ。

Magic Moment は2017年3月、Google 日本法人で SMB 向け商品の営業統括部長などを務めた村尾祐弥氏により設立。今年4月に、シリーズ A ラウンドで約6.6億円を調達した。

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