MaaS Tech Japan、DBJキャピタルらから3.2億円を調達——ゼンリン、東京海上、三菱商事と資本業務提携

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Image credit: MaaS Tech Japan

<8日11時30分更新> ネクスト・モビリティの出資者について訂正。

MaaS Tech Japan は8日、直近のラウンドで3.2億円を調達したと発表した。ラウンドステージは不明。このラウンドは DBJ キャピタルがリードし、ゼンリンフューチャーパートナーズ、東京海上日動火災保険、三菱商事(東証:8058)、SMBC ベンチャーキャピタル、名前非開示の個人投資家が参加した。同社にとって、昨年3月に実施したグロービス・キャピタル・パートナーズからの調達(推定シードラウンド、調達額非開示)に続くものだ。

MaaS Tech Japan は2018年11月、現在、代表取締役を務める日高洋祐氏(現在、代表取締役)により設立。日高氏は鉄道会社で、ICT を活用したスマートフォンアプリの開発や公共交通連携プロジェクト、モビリティ戦略策定などの業務に従事。その後、東京大学学際情報学府博士課程で、日本版 MaaS の社会実装に向けた国内外の調査や実証実験を実施し、MaaS の社会実装に資する提言をまとめた人物だ。

同社は現在、企業・自治体、研究機関向けに、都市や地方の交通最適化のためのプラットフォーム開発、コンサルティング事業、メディア事業を展開している。調達した資金を使って、MaaSデータ統合基盤「TraISARE」、MaaS コントローラ、MaaS アプリなどのプロダクト開発体制の強化、社会実装に向けた営業展開の加速、データアライアンスの拡大を図るとしている。

今回の調達を受けて、ゼンリングループとは、同社が保有する、鉄道・歩道・道路に関する地図データを活用したモビリティデータ連携の加速、東京海上日動火災保険とは、保険商品の共同研究やデータ活用(業務提携は昨年発表済)、三菱商事とは、モビリティサービスやスマートシティ等の分野での事業開発を推進するとしている。

ゼンリンは、DiDi(滴滴出行)やみんなのタクシーとタクシー配車サービスのデータ分析で提携しているほか、ゼンリンからスピンアウトした Will Smart がモビリティサービスを展開。三菱商事は2019年、フィンランド発の MaaS モバイルアプリ「Whim」を開発した  MaaS Global に出資したほか、国内では JR 東日本西日本鉄道と合弁会社ネクスト・モビリティを設立し、次世代型オンデマンドバスなどの交通関連システムの構築に取り組んでいる。

via PR TIMES

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