コミュニティやクリエイターが NFT で資金を調達できるプラットフォーム「Koop」は本日(※訳註:現地時間の8月31日)500万ドルを調達し、公式な活動を開始したと伝えている。どうプラットフォームにはすでに8億5,000万ドルもの資金がプロジェクトに流れ込んできているという。
Koopはあらゆるクリエイター、コレクター、またはコミュニティがNFT(非代替トークン)アートもしくはコレクターパスを使ってコミュニティを作り、資金調達することができるサービス。コレクターパスから得た資金によって、各コミュニティのトレジャリー(または銀行)を構築することとなり、プロジェクトやミッションを継続的に支援することができる。コミュニティはこのトレジャリーを直接管理し、メンバーのオリジナリティのあるスキルを活用し、楽しく、また相互にやり取りのある方法で組織を管理できるようになる。KoopのCEO、Natalia Murillo氏は本誌GamesBeatへのインタビューで次のようにコメントしている。
「クリエイターがベンチャーファンドやメディア部門を立ち上げたり、次世代の巨大ファッションブランドを立ち上げたりするような場合、KoopはWeb3の世界観において、コミュニティの運営や収益化、成長を標準化できると考えています。コロナ禍真っ只中だった約1年半前にこのKoopを立ち上げました。私はさまざまなDAO(分散型自律組織)やさまざまなNFTプロジェクトで働いていたのですが、トークン化されたコミュニティやクリプトネイティブコミュニティのためのインフラストラクチャが不足しているように感じたのです。私はネットワークの中のギルドという形ではなく、コミュニティの中の消費者そのものがその目標やミッションを達成するため、自身がクリエイターや積極的なコントリビューター(貢献者)になれる方法として、このKoopを始めたのです」。
加えてインセンティブモデル(いいね/フォロー)を使う従来のWeb2世界では、ファンはクリエイターと生産的にやり取りする方法がない。しかしKoopのモデルでは、クリエイターとそのファンはコミュニティの共同創設者になれるため、共通の目標に向かって共に働き、共に経済的な価値を生み出すことができるとしている。
Koopを開始するには、メンバーシップパスを立ち上げることから始まる。参加してくれたメンバーにそのメンバーシップパスをミント(訳註:NFTの発行)する。そのメンバーシップパスからのすべての資金はコミュニティのトレジャリーに入る。その後、コミュニティはそのトレジャリーの運用をどうするかについて投票することになる。KoopはEthereum上にあり、Koopを立ち上げるのに約20ドルが必要になる。(次につづく)
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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