ESG情報開示支援クラウド「SmartESG」運営が2.6億円を調達、バウンダリ毎集計機能や情報分析ダッシュボード開発へ

SHARE:
「SmartESG」
Image credit: Cierpa & Company

ESG 情報開示支援クラウド「SmartESG」を開発・提供するシェルパ・アンド・カンパニーは1日、直近のラウンドで約2.6億円を調達したと発表した。ラウンドステージは不明。このラウンドはグローバル・ブレインがリードし、農林中金イノベーションファンド、ジェネシア・ベンチャーズ、三菱 UFJ キャピタル、みずほキャピタルが参加した。

これはシェルパ・アンド・カンパニーにとって、2022年5月に明らかにしたシードラウンドに続くものだ。ジェネシア・ベンチャーズは、前回ラウンドに続くフォローオンでの参加。今回のラウンドを受けて、累積調達額は約3.2億円に達した。

シェルパ・アンド・カンパニーは2019年9月、JP Morgan などで M&A や IR に関連するアドバイザー業務に従事していた杉本淳氏により創業。財務以外の情報を企業価値に反映させていくことに軸足が移っていく中で、企業価値の向上にどう寄与できるかを考える中で同社の設立に至った。

SmarttESG は、ESG 情報をクラウド上に一元化し、部署間の情報共有・ワークフローの最適化、スコアの分析・改善を可能にすることで、企業の ESG 情報開示プロセスにおけるさまざまな課題の解決を図るサービスだ。

情報開示・回答プロセスの効率化、ESG データの収集やワークフローの最適化、ESG 評価の向上を目的として、AI によりベンチマーク企業と自社との差分分析なども行える。同社では、企業が SmartESG を導入することで、全社一体となって ESG 経営に取り組む「スクラム ESG 経営」の実現に貢献できるとしている。

シェルパ・アンド・カンパニーによれば、2022年11月の SmartESG 正式ローンチ以降、プライム市場における SmartESG 導入企業の時価総額合計が約15兆円を超えた。同社では今回調達した資金を使って、開発チームを強化し、人事系のデータなどこれまで収集が難しかった ESG データをバウンダリ毎に集計する機能や、ESG 情報の分析を可能にするダッシュボードの開発を行う。

また、具体的な採用目標としては、エンジニア、セールス、カスタマーサクセスを中心に2023年末までに20名超の人員強化を見据える。中長期的な R&D 強化の一環として、「SmartESG AI Labo」を立ち上げるとしている。

via PR TIMES

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する