ESG情報開示支援クラウド「SmartESG」がβローンチ、ジェネシアVなどから6,000万円をシード調達

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シェルパ・アンド・カンパニーの皆さん。左から4人目が創業者で代表取締役の杉本淳氏。
Image credit: Cierpa & Company

シェルパ・アンド・カンパニー(Cierpa & Company)は17日、ESG 情報開示支援クラウド「SmartESG」をβローンチした。また18日、シードラウンドで、ジェネシア・ベンチャーズや名前非開示の個人投資家複数から6,000万円を調達していたことも明らかにした。

ジェネシア・ベンチャーズでは今年初め、河合将文氏が ESG オフィサーに就任し、ESG 投資の促進に向け国連責任投資原則(PRI)に署名したことを明らかにしている。ジェネシア・ベンチャーズにとっては、今回が PRI 署名後、初の ESG スタートアップへの出資発表となる。

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シェルパ・アンド・カンパニーは2019年9月、JP Morgan などで M&A や IR に関連するアドバイザー業務に従事していた杉本淳氏により創業。財務以外の情報を企業価値に反映させていくことに軸足が移っていく中で、企業価値の向上にどう寄与できるかを考える中で同社の設立に至った。今年4月、東京証券取引所は市場区分を再編したが、それにあわせ、上場企業に ESG への対応と情報開示が義務付けられるようになったこと(コーポレート・ガバナンスコードの改訂)は記憶に新しい。

「SmartESG」
Image credit: Cierpa & Company

企業内で、ESG 対応のための情報収集や投資家向けの開示準備は、サステナ部門が中心に進められることになるが、サステナ部門が設置されていない会社では、広報部門や IR 部門がその役目を担うことになる。彼らは全社の部署に必要な情報の提供を依頼し、それらをまとめ、評価機関やメディアに提出したり、IR 部門を通じて投資家に開示したり、非常に煩雑な業務に追われることになる。これらの業務を効率的に運用するための機能を揃え、情報の一元化を図れるようにしたのが SmartESG だ。

SmartESG では、ESG 情報をクラウド上に一元化し、部署間の情報共有・ワークフローの最適化、スコアの分析・改善を可能にすることで、企業の ESG 情報開示プロセスにおけるさまざまな課題の解決を図る。情報開示・回答プロセスを効率化し、.ESG データの収集やワークフローの最適化を図り、ESG 評価の向上を目的として、AI によりベンチマーク企業と自社との差分分析なども行えるという。同社では、企業が SmartESG を導入することで、全社一体となって ESG 経営に取り組む「スクラム ESG 経営」の実現に貢献できるとしている。

なお、余談だが、東京には Sherpa&Company という登山学習 Q&A サイトやマーケティング支援サービスを提供するスタートアップも存在する。読者におかれては、混同しないよう注意されたい。

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