腸内フローラ解析のサイキンソー、8億円をシリーズD調達——今月から健康食品ブランド「Mykinso Food」販売

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発売が開始された「Mykinso Food」第一弾の「酪酸菌を増やすバー
Image credit: Cykinso

腸内フローラ検査サービス「マイキンソー」の提供するサイキンソーは27日、シリーズ D ラウンドで8億円の資金調達したと発表した。このラウンドに参加した投資家の名前は明らかになっていない。サイキンソーにとっては、今年3月に実施したエニグモ(東証:3665)からの調達(調達額非開示)に続くものだ。今回ラウンドを受けて、サイキンソーの累積調達額は約23億円に達した。また、エニグモの経営企画室⻑である谷口亮氏がサイキンソーの非常勤取締役に就任したことも明らかになった。

サイキンソーは、個人の腸内細菌叢データに基づいた食習慣やライフスタイルの提案を行い、疾患リスクを低減する社会の実現を目指し、腸内細菌叢の状態に合わせたパーソナライズされた健康課題の解決を重視している。2015年から「マイキンソー」を提供し、累計検体数が8万件を超え、全国の導入医療機関が1,000件を超える国内最大規模の腸内フローラ検査実績を誇る。また、乳幼児向け検査や花粉症セルフケア用検査、口腔内フローラ検査などさまざまな健康課題の解決と医学・ヘルスケアの研究利活用を推進している。

既に、サイキンソーの検査技術が活用された大手食品会社の新サービスが開始され、健康食品ブランド「Mykinso Food」の提供も始まっている。サイキンソーでは今回調達した資金を使い、腸内フローラ検査後のソリューションの充実と疾患の早期発見・対策に向けた研究開発を進める。検査後ソリューションの充実と腸内細菌叢による疾患の早期発見・対策に関する研究開発を進め、サービス品質の向上を図る。

サイキンソーはゲノムベンチャー出身の沢井悠氏(代表取締役)らが2014年11月に設立したスタートアップだ。いわゆる大学スピンオフのスタートアップではないが、理化学研究所産業連携本部の辨野特別研究室(当時。辨野義己氏は現在、辨野腸内フローラ研究所所長で、サイキンソーの特別顧問を務める)、大阪大学微生物病研究所の感染症メタゲノム研究分野と共同研究を実施しており、2015年8月には「理研認定ベンチャー」の称号を取得している。

via PR TIMES    Summarized by ChatGPT

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