
「TOKYO GIRLS COLLECTIOIN」などイベントの企画・制作・運営で知られるフロンティアインターナショナル(東証:7050)は14日、スタートアップへの CVC 活動を本格化することを明らかにした。ファンド(投資組合)を組成するわけではないが、フロンティアインターナショナルの会計から20億円規模をスタートアップ投資に充当する。金額については、状況を見ながら、順次拡大する予定だ。投資対象はアーリーからミドルステージが中心で、チケットサイズは1,000万円〜1億円程度。CVC だが、事業共創を求めない純投資も対象になる。
フロンティアインターナショナルはこれまでにも、スタートアップ10社ほどに投資を実行してきた。投資先の中には、EC マーケティングテックや広告マーケティングのピアラ(東証:7044)や、インパクトホールディングスといった IPO 銘柄もある(インパクトホールディングスは2023年6月、株式併合に伴い上場廃止)。また、ANOBAKA には LP としてファンド出資もしている(2022年4月期決算資料で開示)。これまではマーケティングコミュニケーション、セールスプロモーション領域への出資が多かったが、今後、投資の対象領域を広げる。
フロンティアインターナショナルの CVC は、以前 IBM BlueHub や W fund で W incubation(旧 SCRAMBLE)の責任者を務めた椎葉圭吾氏がベンチャー投資室室長として全体を統括し、同社の取締役らで組織する投資委員会で投資実行の是非を判断する。一般的に CVC から投資を受ける場合、スタートアップにとっては、資金以外にどのようなリソースが提供されるかが気になるところだが、同社では今後、投資活動を進めながら、期待に応えられる価値提供の形を具体化していきたいとしている。
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