AIとロボットで有機農業を自動化するトクイテン、デット含め3.7億円をプレシリーズA調達

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AI とロボットで有機農業の自動化を進めるトクイテンは26日、プレシリーズ A ラウンドで3.7億円を調達したと発表した。このラウンドはユナイテッド(東証:2497)がリードし、XTech Ventures、DEEPCORE 、STATION Ai、南都キャピタルパートナーズ、メーキュー、OKB キャピタル、名南 M&A、オータケ、Central Japan Seed Fund、NOBUNAGA キャピタルビレッジ、名前非開示の個人投資家2名が参加した。調達額には、日本政策金融公庫からの資本性ローンが含まれる。

これはトクイテンにとって、2022年12月に明らかにしたシードラウンドに続くものだ。XTech Ventures と MTG Ventures はフォローオンでの参加。日本政策金融公庫からのデットも前回に続く追加での調達となる。

トクイテンは2021年8月、クラウド請求管理サービス「Misoca(2016年に弥生が買収)」を創業した豊吉隆一郎氏が、早稲田大学次世代ロボット研究機構で研究院准教授を務める森裕紀氏らと共同創業した。同社では収穫ロボットや液体噴霧ロボットや防虫ロボットなど複数のロボットのプロトタイプを開発している。作物生産では2023年4月には有機 JAS 認証を取得し、科学的なアプローチによるミニトマト栽培を成功させ、オーガニックスーパーや百貨店やホテルに出荷している。

脱炭素社会の実現が進行する中、農業分野はこの対策の重要な一環として位置づけられている。日本の農林水産省も、2050年までに化学肥料や化学農薬の使用を避ける有機農業の割合を25%に増やすという目標を掲げるなど、有機農業の移行が急速に進んでいる。一方で、日本の農業は高齢化が進んでいるため、省力化や自動化が不可欠となっている。トクイテンはこれらを背景に、AI やロボット技術を活用した有機農業の自動化を進める。

トクイテンでは、ロボットのプロトタイプ開発と2,000平米の自社の栽培施設での有機農業を進めてきた。今後は、今回調達した資金をもとに、ロボットエンジニア、セールス、バックオフィス人材の採用を進め、自社農場を増設、農業参入企業向けに参入のコンサルティング、トクイテン農地を使った農業参入 PoC、トクイテンと共同で営農するパートナー農場を開拓していく。

via PR TIMES

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