フィットネスアプリは珍しいものではないが、フィットネスソーシャルアプリ「Hevy」は、フィットネスとソーシャルを組み合わせ、マーケティングリソースがない状態にも関わらず、5ヶ月で100万人以上のダウンロードに達した。

Hevy は運動目標を記録する機能に加え、「インタラクティブなフィットネス」に焦点を当て、ユーザはプラットフォーム上に運動の状況を投稿し、互いを奨励し、コミュニケーションすることができる。しかし、それだけで Hevy は何百万人ものユーザを獲得できるのだろうか？

マーケティングのヒントは、「ソーシャルコミュニケーション」と「機能追加」

Hevy は、他のフィットネスアプリと同様に、ワークアウトの進捗状況、ワークアウトに費やした時間を記録することができ、バーチャルトレーナーが初心者にワークアウトセッションを指導するワークアウトプランが組み込まれている。

しかし、Hevy はまた、ワークアウトが目標に向かって進んでいるかどうかを分析するためにグラフやチャートを使用し、ユーザがワークアウトの目標を計画するのに役立つ。

しかし、最大の違いは「ソーシャル機能」だ。これが広告費を一切かけずに5ヶ月で100万ダウンロードを達成した Hevy 成功の秘密である。

Hevy 創業者の Guillem Ros 氏は、友人と一緒にワークアウトをすることで、ワークアウトをやり遂げるモチベーションが高まり、そこにはソーシャルな要素も含まれると言う。Facebook を参考に、Ros 氏は Hevy のビジネスモデルを考える初期の段階で、Hevy の人気を広めるために、人と人とがつながる「ソーシャルネットワーク」を利用することにした。

このプラットフォームでは、友人のフィットネスの進捗状況、結果、運動時間を見ることができ、ソーシャルプラットフォーム上で運動する友人を作ると同時に、運動するたびにお互いのモチベーションを高め、交流することができる。

また、何人かのユーザは、Hevy のソーシャルプラットフォームによって、多くのスポーツパートナーと出会うことができ、プラットフォームから友人のスポーツアドバイスや運動動画の共有も見ることができ、フィットネスグループを立ち上げてお互いの運動について話し合うこともでき、一人で練習するのに比べて効率的だという。

ユーザの推薦に加え、Hevy は ASO（アプリストア最適化）にも特別な注意を払っており、アプリストアでのキーワード検索を最適化し、短期間で多くのダウンロード数を達成し、ランキングを大幅に上昇させ、初期のユーザレビューはアプリの機能改善に役立っている。

例えば、2年前、ユーザの1人は、ワークアウトの過程で、自分がどの筋肉のどの部分をエクササイズしているのかを理解したいと述べた。この声を受けて、Hevy はアプリに筋肉のアイコンを増やし、どの筋肉のどの部分に効いているのかを明確に表示できるようにした。また、ユーザは統計データと（RPE）自覚的運動強度を使って、前回の強度を元に今後の運動目標を設定できるようにした。

フィットネス市場に特化、次のターゲットはユーザ1億人

Ros 氏は大学時代、トライアスリートだった。アスリートにとって、自分の進歩を記録することは、目標達成に効果的だ。当時のトレーニングチームでは、メンバーがスポーツソーシャルアプリ「Strava」に自分のスポーツの進捗状況をアップロードし、自分の運動過程を記録するだけでなく、プラットフォーム上で友人の進捗状況を見ることもでき、お互いに励まし合っいた。

Hevy と Strava の主な違いはターゲットユーザの層で、Strava はランニング、サイクリングなどのアウトドアスポーツのアスリート、Hevy は主にジムのアスリートだ。他のほとんどの機能は同じで、ワークアウトの記録追跡、データの統合と分析、ソーシャル機能など。ビジネスモデルはサブスクで、加入者はアップグレードすることで、より多くの運動プログラムにアクセスできる。

Hevy は2019年、Ros 氏とパートナーの Desmond McNamee 氏により共同創業した。ユーザが増え続ける中、技術チームを8人に拡大している。

Hevy は 5 か月で 100 万回以上ダウンロードされている。将来のビジョンとしては、フィットネスを愛するすべての人が Hevy を知って利用できるように、ユーザ1億人を獲得したい。（Ros 氏）

【via Meet Global by Business Next（数位時代） 】 @meet_startup

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