UPSIDERとみずほFG、スタートアップ向けデットファンドでJV

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左から:UPSIDER 代表取締役の一人である宮城徹氏、みずほフィナンシャルグループ 執行役社長 木原正裕氏
Image credit: Upsider, Mizuho Financial Group

UPSIDERみずほフィナンシャルグループ(東証:8411、みずほFG)は9日、みずほ FG 傘下の投資専門会社みずほイノベーション・フロンティアが UPSIDER 子会社の UPSIDER Capital に出資し、ベンチャーデットファンド「UPSIDER BLUE DREAM Fund」をローンチしたと発表した。グロースステージのスタートアップ向けにデットファイナンスを提供する。ファンドサイズは、両社の出資により100億円。

UPSIDER BLUE DREAM Fund は、UPSIDER の AI 与信技術を駆使し、グロースステージにあるスタートアップに1社あたり最大10億円の融資を行う。特に事業展開が迅速なスタートアップに対しては、最短1週間での与信判断・資金供給を目指す。両社では、グロースステージのスタートアップに留まらず、今後、より広範な顧客にデット調達環境を提供していく計画だ。また、国内外の投資家からの資金調達を目指し、ファンドをよりオープンなプラットフォームに成長させたいとしている。

2018年5月に創業した UPSIDER は、今年6月に UPSIDER Capital を発表している。UPSIDER は創業時から法人向けカード事業や企業内の経費精算簡略化サービスを提供してきたが、UPSIDER Capital では、まとまった事業資金ニーズに対して融資を支援することに主眼を置いた。融資に対する審査を AI を使って UPSIDER が行い、融資を大手金融機関が実施する、フィンテックで顕著な、フロントエンドをスタートアップ、バックエンドを金融機関が担う金融のアンバンドル化スキームが明らかになっていた。

UPSIDER は9月、デットファイナンスを担当した、シニアコーポレートパートナーで公認会計士の佐藤英則氏が中心となり、ユーザ企業向けの IPO を支援するサービス「UPSIDER IPO Partners」をローンチした。同社は「世界で戦える日本企業を生み出し、日本の競争力を再び上げることを支援する総合金融機関へ」というビジョンを掲げている。同社は UPSIDER の導入企業が25,000社に達しており、2022年に株式上場を発表した企業のうち、約20%が UPSIDER を導入していることを明らかにしている。

via PR Times    Summarized by ChatGPT

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