企業の「事業家」を発掘支援するプログラム:SPIN X10が11月28日にキックオフイベント開催【参加者募集】

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イベントサマリー:ゼロワンブースターキャピタル(01Booster Capital)は11月28日に企業内起業をテーマにしたイベント「SPIN X10」キックオフイベントを開催する。SPIN X10は、東京都が実施する多様な主体によるスタートアップ支援展開事業「TOKYO SUTEAM」の協定事業者に選定されたことを受け、同社が新たに立ち上げたプログラムになる。

このプログラムでは、企業の企業内起業の手法である「スピンオフ・スピンアウト」を活性化させることを目標とし、11月末から参加企業の募集を開始する。今回のイベントではそのキックオフとして関係者のセッションやネットワーキングなどを提供する。大手企業の新規事業を担当する部門や、その中で企業内起業を検討している担当者などが参加予定。本誌BRIDGE編集部もメディアパートナーとして参加し、ゼロワンブースターが運営するオウンドメディア「01Channel」にてレポートを掲載する。イベントの参加は無料でこちらから応募が可能。

イベント概要

  • 日時:2023年11月28日(火)、17:00~19:00(予定)
  • 場所:オンライン配信(オフライン参加は招待制)
  • 主催:株式会社ゼロワンブースターキャピタル
  • 参加条件:無料、要事前登録
  • 申し込みURLSPIN X10キックオフイベント

プログラム

  • オープニング:unerry CEO 内山英俊氏
  • パネルディスカッション:「事業会社からスピンオフが生まれる可能性」、TIS岡玲子氏、一般社団法人未来創造/中部圏イノベーション推進機構 水野敬亮氏などが参加
  • パネルディスカッション:「VCから見るスピンオフ成功の秘訣」、ABAKAM 松本直人氏、出向起業スピンアウトキャピタル 奥山恵太氏が登壇
  • クロージング:ゼロワンキャピタルの鈴木規文氏が語る「スピンオフ/スピンアウトの可能性」

話題のポイント:イベントが増えてきたんですが、少し趣向の変わったプログラムのご紹介です。SPIN X10は、企業内起業(EIR・アントレプレナーインレジデンス)の流れを加速させようというプログラムで、スピンアウト(母体企業から出資なし)/スピンオフ(母体企業から出資あり)などと言われる事業推進モデルを支援するものです。

スタートアップのあり方もここ10年で随分と変わりましたし、特に先行した上場組のおかげで、大企業と言われる方々にとっても事業規模は無視できないレベルになりつつあります。一方、企業にとっては成長戦略を考える上で、自社開発か買収かいずれかを考えるわけなんですが、どうしても社内の新規事業となるとカニバリのようなジレンマにぶち当たる。一方、買収となると当然先立つものと調整が難しい。

じゃあ子会社だ!ということでEIRの出番となるわけなのですが、これも当然そんなに簡単なものではありません。いろいろ要因はあるものの、やはり「人」で、特に企業内起業は会社側が立ち上げまでのリスクをとっているのに起業家が切り出して全部持っていかれたらNGなわけです。一方、起業する側もそれなりの覚悟を持ってスタートアップしたのに、アップサイドが知れているんだったらじゃあ自分たちだけで、となる。

この塩梅がどうも難しい。

最終的にはこの辺りってやる側の人物が「起業家気質」なのか「事業家気質」なのか(曖昧ですが)の違いなのかなと。今回のプログラムではそういうモヤモヤとしたものをそれぞれの状況に合わせて解消し、適切なノウハウを教えてもらえるものと認識しております。

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