イーロン・マスク氏のxAI、60億米ドルをシリーズB調達

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Image credit: Ed Krassenstein

Elon Musk(イーロン・マスク)氏率いる xAI は27日(日本時間)、シリーズ B ラウンドで60億米ドルを調達したことを明らかにした。このラウンドに参加したのは、Valor Equity Partners、Vy Capital、Andreessen Horowitz、Sequoia Capital、Fidelity Management and Research Company、Prince Alwaleed Bin Talal(サウジアラビアのアルワリード王子)、Kingdom Holding(アルワリード王子創設のサウジアラビアの公的持株会社)など。

同社は2023年7月の設立以来の資金調達を明らかにしておらず、判明しているのは2023年12月の個人投資家 Roman Smolevskiy 氏からの調達のみだ(この X.ai というスタートアップは全くの別会社と思われる)。今回の調達を受けて、複数のメディアは xAI の時価総額を180億米ドルから240億米ドルの間と推測している。

11月に「Grok-1」モデルを発表し、長文対応の改良版「Grok-1.5」や画像理解対応の「Grok-1.5V」など、AI モデルの性能を急速に向上させてきた。「Grok-1」のオープンソース化により、さまざまな分野での応用や最適化が可能になった。

xAI は今後数か月のうちに複数の技術アップデートや製品発表を控え、調達資金は自社初の製品の市場投入、先進的なインフラ構築、将来技術の研究開発に充てられる。同社は AI システムの真理探究と人類への最大限の恩恵をミッションとしている。求める人材は宇宙の本質を解明したいという意欲のある人物だ。

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