新モデル「GPT-4o」「Sora」やAIの倫理的課題が話題に——人気記事で振り返る5月のテックトレンド

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AI の急速な進化が続く2024年。画期的なモデルの発表や斬新な AI 技術の登場が、次々と話題を呼んでいます。そうした中、BRIDGE の読者の関心はいったい、どこに向けられていたのか。5月によく読まれた記事からトレンドを振り返ってみましょう。

よく読まれた記事トップ5

1:OpenAI が新たな無料モデル GPT-4o とデスクトップ版 ChatGPT を発表ーーアプリはまるで人間と会話するような反応速度に

OpenAIの最高技術責任者(CTO)であるMira Murati(ミラ・ムラティ)氏は、Spring Updatesイベントで、新しい強力なマルチモーダル基礎大規模言語モデル(LLM)であるGPT-4o(GPT-4 Omniの略)を発表した。(記事全文へ)

2:OpenAIの未公開モデル「Sora」で生成された初のMVが登場

OpenAI は今年初め、リアルで高解像度の滑らかな動画を1クリップ60秒まで作成できる新 AI モデル「Sora」を披露し、テック界やメディア・アート界の多くの人々を驚かせた。(記事全文へ)

3:MIT発のRapid Liquid Print、700万米ドルをシリーズA調達——BMWが注目、次世代3Dプリント技術開発

マサチューセッツ工科大学(MIT)のスピンオフ企業 Rapid Liquid Print は、その斬新な液体ベースの3D プリント技術で700万米ドルの資金を調達した。(記事全文へ)

4:逆境、それでもスタートアップした二人の連続起業家

夢だけを語り、スタートアップした二人はどのようにして成長の切符を手にしたのか。連続起業家だからできたことは何か、逆境でスタートアップすることの意義や落とし穴はどこにあるのか。(記事全文へ)

5:9億人の顔を学習、ネット上から4秒で写真を探し出す「PimEyes」——盗撮追跡サービスに寄せられる賛否両論

盗撮された写真を追跡できないという問題を解決するため、スタートアップの PimEyes は Googleの 画像検索機能よりも精度が高く、写真で人を検索することに特化した検索エンジンを開発した。(記事全文へ)

Image credit: OpenAI

2024年5月の BRIDGE アクセスランキングでトップだったのは、「OpenAIが新たな無料モデルGPT-4oとデスクトップ版ChatGPTを発表」でした。

OpenAIの最新モデルGPT-4oは、マルチモーダル対応の高性能言語モデルで、無料のChatGPTユーザーにも順次提供されることが発表されました。さらに、MacOS で動作する ChatGPT デスクトップアプリも公開され、ウェブやモバイルアプリ以外からもAIにアクセスできるようになるとこと。反応速度が人間とのリアルタイム会話に近いレベルにまで高速化されたことも、大きな注目を集めた要因と考えられます。

一方で、新技術の倫理的課題にも目が向けられており、技術と社会のあり方を見つめ直す機運も高まりつつあります。

新しい技術の行方と社会への影響をきちんと見据え、健全な発展を後押しすることが重要になってくるでしょう。2024年5月のランキングは、そうした変革期にあるテクノロジー業界の潮流を捉えた結果とも言えるのではないでしょうか。

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