女性更年期ケアサポートのmenopeer、東京ウェルネスインパクトファンドやEVからシード調達

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Image credit: menopeer

女性ヘルスケア相談サービスの開発・提供を行う menopeer(メノピア)は29日、シードラウンドで資金調達を実施したと発表した。このラウンドには東京ウェルネスインパクトファンド(キャピタルメディカ・ベンチャーズ、マネックスベンチャーズによる運営)、East Ventures が参加した。調達金額は不明。

menopeer は2022年1月、木村琴子氏により創業。木村氏は三井物産で中国の不動産開発を手掛けたキャリアから仕事人生をスタートさせ、退職後にイギリスのデザインスクールに在籍しながら更年期という女性の健康課題に着目するようになった。同社は現在、女性ヘルスケア領域において、更年期やその前後の女性特有の健康課題に特化したサービスを提供している。

経済産業省によると、女性特有の健康課題(更年期や月経に伴う症状、婦人科がんなど)による経済損失は年間約3.4兆円にのぼるとされている。特に更年期症状による女性の離職損失は約1兆円に達している。40〜50代は女性にとってキャリアアップの重要な時期であるが、健康課題によって自己実現を断念せざるを得ない現実があるという。

menopeer は、こうした社会課題に対し、個人だけでなく様々なステークホルダーと連携し、「女性の心身の健康支援を通じて、自己実現を目指し続けられる社会の実現」を目指している。

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昨年2月にリリースした menopeer は、LINE を活用した更年期相談サービス。利用者が専門家に対して直接相談できるプラットフォームを構築している。このサービスでは、ビデオ通話や音声通話を通じて対話を行うことで、利用者の悩みや疑問に対してきめ細かな対応が可能となっている。

また、同社は35歳以上の女性向け月経(出血)・体調管理 LINE アプリ「ルミナ」のベータ版をリリースする予定であるという。従来の月経管理アプリは10代後半から30代前半のユーザーがメインであったが、ルミナは35歳以上の女性に適した新しい月経(出血)・体調管理アプリである。このアプリは、更年期の段階を提示する機能や、プレ更年期から更年期世代に起こりがちな月経の不順に対する分析・アラート機能を備え、LINE で簡単に記録管理ができる。

menopeer は、このアプリを通じて、プレ更年期から更年期世代の女性が心身の健康管理をより効果的に行えるようサポートしていくとしている。

同社のメディカルチームは、更年期医療の専門家で構成されており、豊富な臨床経験を持つ医師、看護師、助産師が在籍している。彼らは、利用者一人ひとりの症状やニーズに応じた適切なアドバイスとサポートを提供している。

また、menopeer は個人向けのサービスだけでなく、企業向けの女性健康研修やセミナーも開催しており、女性のキャリアと健康の両立を支援するための取り組みも行っている。

via PR TIMES    Summarized by ChatGPT

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