カーボンクレジット開発のクレアトゥラ、3.5億円をシリーズA1調達——アジア展開とSaaS開発を加速

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Image credit: Creattura

クレアトゥラは9日、シリーズ A ラウンドの 1st クローズで、DBJ キャピタルと三井住友海上キャピタルから3.5億円を調達したと発表した。クレアトゥラは2022年、以前マイクライメイトジャパン(現在のブルードットグリーン)の代表、Waara(2023年にバイウィルが合併)の代表を務めた服部倫康氏(現在、クレアトゥラ代表取締役 CEO)により設立された。

クレアトゥラは、カーボンクレジットの開発・提供および再生可能エネルギーの導入支援を通じて、企業の温室効果ガス排出削減を支援する。同社は2022年7月の設立以来、累積で80万トン以上のカーボンクレジットと再エネ証書を販売してきた。これは約40万人の個人が一般生活で排出する年間量に相当する。

世界的な気候変動対策の必要性が高まる中、全世界のカーボンクレジット需要は2030年までに11億トンに拡大すると予想されている。日本でも2026年度から排出量取引制度が本格化するため、需要の急増が見込まれる。

クレアトゥラは調達した資金を活用し、信頼性の高いカーボンプロジェクトの開発とSaaS の開発を加速させる方針だ。具体的には、フィリピン・パンガシナン地方でクボタ(東証:6326)や東京ガス(東証:9531)と共同で水田のメタン削減プロジェクトを立ち上げており、JCM 制度(二国間クレジット制度)の下で早期のプロジェクト登録とクレジット発行を目指している。今後は他のアジア諸国への展開も視野に入れており、SaaS の部分的な提供も開始する予定だ。

via PR TIMES      Summarized by ChatGPT

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