住宅ローン業務効率化「いえーるダンドリ」運営、ベンチャーデット含め18.6億円をシリーズE追加調達——累積調達額は99.1億円に

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「いえーる ダンドリ」
Image credit: iYell

住宅事業者向けクラウド型住宅ローン業務支援システムを提供する iYell は7月31日、シリーズ E ラウンドで18.6億円を追加調達したと発表した。このラウンドには全国保証イノベーションファンド、大東建託(東証:1878)、エアトリ(東証:8191)、アイディーエスなど13社が参加した。

今回の調達を受けて、iYell の累計調達額は99.1億円に達した。また、金額には東京スター銀行など合計3社からのデットが含まれる。これは同社にとって、2023年7月に実施したシリーズ E ラウンド1st クローズに続くものだ。

iYell は、2016年5月創業。住宅ローンマーケットプレイスを軸とした「住宅ローンプラットフォーム」を構築している。

同社によると、住宅ローンマーケットには、いくつかの課題があるという。海外の住宅ローンマーケットでは、専門のブローカーがユーザと金融機関のマッチングを行い、手続きをサポートしている一方、日本では住宅事業者が住宅購入相談とともに住宅ローン相談や手続きを行っており、これが業務の逼迫を招いている。また、住宅事業者は住宅ローンの専門家ではないため、ユーザと金融機関の最適なマッチングが難しい状況にあるという。

iYell の提供する「いえーる ダンドリ」は、住宅ローン業務効率化システム。住宅・不動産会社のアナログかつ煩雑な業務の効率化を図り、住宅ローン審査の透明性を高めるシステムである。このシステムにより、住宅事業者は業務負担を軽減し、売上を増加させることができる。また、エンドユーザに対しては迅速で分かりやすいローン手続きを提供し、安心して借入を行えるようサポートしている。

今回の資金調達を活用し、iYell は住宅ローンプラットフォームマーケットへのさらなる浸透を図るとともに、加盟する事業者への新たな価値提供のためのサービス開発にも注力する予定である。また、住宅ローンの効率化に留まらず、住宅購入や関連分野の課題解決を目指し、不正の疑いのある情報を検知するシステムや個人情報漏洩事故を防止するデータ送信クラウドシステムの開発にも投資を行うとしている。

via PR TIMES    Summarized by ChatGPT

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