阪大発・核酸医薬開発のルクサナバイオテク、2.4億円をシリーズC1調達——累積調達額はデット含め25.4億円に

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Image credit: Luxna Biotech

アンチセンス医薬(ターゲット核酸に相補的に結合し、ターゲットの機能を阻害・制御する1本鎖DNA や RNA)の開発に取り組むルクサナバイオテクは6日、シリーズ C ラウンドを1st クローズし、2.4億円を調達したと発表した。このラウンドには DCI パートナーズ(大和企業投資傘下の創薬・再生医療分野特化 VC)、東北大学ベンチャーパートナーズ、大阪大学ベンチャーキャピタルが参加した。

今回の調達を受け、ルクサナバイオテクの累積調達額は、日本政策金融公庫からの資本性ローンを含め25.4億円に達した。これは同社にとって、2021年12月に実施したシリーズBラウンドに続くものだ。大阪大学ベンチャーキャピタルは以前のラウンドに続くフォローオンでの参加。今回調達した資金は、開発候補品の創出や共同開発品の臨床試験への進展に使用される予定だ。

同社は2017年12月創業。大阪大学薬学研究科教授の小比賀聡氏らが発明した人工核酸技術「ルクサナ XNAs」を基盤とし、核酸医薬の分野でアンチセンス創薬を推進している。これまでの研究により、中枢神経領域における安全性と有効性の知見を得ており、その成果は2022年に武田薬品工業と締結したライセンス契約や、フランスの医薬品メーカー Servier との共同開発案件にも活用されている。また、東北大学との難聴治療薬の共同研究も進行中だ。

ルクサナ XNAs は、RNA への強い結合力を持つアンチセンス核酸を創出し、医薬品開発の成功確率を高めることが期待されている。これにより、難治性疾患に対する新たな治療法の提供が目指されている。さらに、同社の創薬プラットフォーム「LuxiAP」は、1年半から2年の短期間で開発候補化合物を創出できる独自の技術であり、今後の医薬品開発において重要な役割を果たすことが期待される。

via PR TIMES    Summarized by ChatGPT

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