7月29日~8月4日に公開された韓国スタートアップの調達のうち、調達金額を開示したのは10件で、資金総額は1,860億ウォン（約210億円）に達した。

スタートアップ投資

• Linc Solution（링크솔루션）が225億ウォン（約24億円）を調達した。2015年に設立された3D プリント企業で、韓国工学大学（KPU）技術持株の子会社であり、自動車、国防、家電など様々な産業分野で急速に成長中だ。国内外で独自の技術力が注目されており、代表製品である3Dプリンタ「EP-500」は PEEK、PPS、PEEK カーボンなどスーパーエンジニアリングプラスチックの出力が可能である。
• YouTube ブランド広告管理ソリューション企業 Pyler（파일러）が220億ウォン（約24億円）を調達した。同社の「AiD（에이드）」はYouTube広告が掲載されるコンテンツのコンテキストを AI で分析し、不適切なコンテンツに広告が載るのを防止するソリューションだ。今回の調達によりグローバル企業の攻略を目指す。
• REPLA（리플라）が100億ウォン（約11億7,300円）を調達した。プラスチック分解技術を通じて再生プラスチックを製造しており、今回の調達で工場を建設し、売上拡大に乗り出す計画だ。

トレンド

前年度の投資総額を上半期で超えたこの分野だ

昨年、投資額が80％も下落した物流・配送分野の投資が増加している。

新型コロナウイルスの影響で大幅に増加した投資金は、その後急激に反転した。前年度には、ラストマイルソリューションのスタートアップの不振とグローバル景気低迷による物流需要の減少が投資に影響を及ぼし、わずか804億ウォン（約86億円）の投資にとどまった。

しかし、今年は上半期だけで954億ウォン（約100億円）が調達され、前年度総額を超えた。主な投資の詳細分野は、物流市場のデジタルトランスフォーメーション（DX）をリードするスタートアップだ。AI とロボットを活用して配送、包装、分類、在庫管理などの業務を効率化する物流自動化ソリューションが代表的である。1年前は初期投資にとどまっていたものが成熟段階に突入し、投資が行われている。

短期的な資金調達の見通しは不確実だが、前年の投資全体を上半期で超えており、物流産業がグローバル市場でも重要である限り、この分野での成長可能性は肯定的に評価される。

【via StartupRecipe】 @startuprecipe2

【原文】