Napsterのショーン・パーカーによる新サービス、1作品50ドルで公開と同時に新作映画を家庭で

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<Pick Up>  The latest from Napster co-founder: a service that costs $50 to watch new movies at home

Napsterの共同設立者でFacebook初代CEOのショーン・パーカーが、新プロジェクト「Screening Room」に取り組んでいます。こちらは映画の最新作を公開と同時に家でも観られるサービスで、1作品50ドルと映画館で観るより割高ですが、家のソファーでくつろぎながら最新の話題作を楽しめるとのこと。

2015年の全米映画観客動員数は13億人と過去20年間で最低を記録した一方、収益は全世界で過去最高の380億ドル、全米でも110億ドルを記録しました。「より少数の人々が、映画を観るためにより多くの金額を支払う」という状況が生じており、パーカーは、これに対し新たなプラットフォームで挑もうとしています。

Varietyによると、「Screening Room」は映画館側に対して1作品あたり20ドル、映画会社にも一定額を支払い、自らは10%の手数料を徴収するというモデル。

料金が高額なため人気が出るか不安視されるところですが、Varietyの情報筋によると既にAMCやユニバーサル、SONY等がパーカーの新サービスに関心を示しています。

パーカーはかつてユーザーが無料で音楽ファイルをダウンロードできるサービスのNapsterでレコード業界の怒りを買って訴えられましたが、結果的にそれによってデジタル音楽の世界に革命的な変化が訪れました。

現在では新作映画の公開から数時間で海賊版がネットに流れてしまい、映画会社は毎年多大な損害を被っています。業界を破壊することない今回のパーカーの対抗の一手は、映画の楽しみ方にも革命を起こすことになるかもしれません。

(執筆:RAY YAMAZAKI)

via. Entrepreneur

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