ピックアップ:脱プラスチックに関する意識調査。環境に影響があるパッケージや製品は「必要ない」、半数以上 via マクロミル
調査サマリ:調査会社のマクロミルは10月23日に「脱プラスチック」に関する意識調査を公開した。ネット調査で20歳から69歳の男女1000名が対象で、最も不要と思われているプラスチック製品は「外包装フィルム(57%)」という結果だった。
データから見える社会:国連の報告書によれば、全世界のプラスチック製品生産量は約90億トンと言われています。そのうちリサイクルで再利用されたのはわずか9%です。残りは地中もしくは海に投棄されており、昨今この「海洋プラスチック問題」が深刻化しています。
プラスチック製ストローの廃止は今や世界的なムーブメントになりつつあります。
例えば、今年4月には英マクドナルド、7月には米スターバックスが全廃止を宣言しました。また、日本においても外食大手すかいらーくホールディングスの「ガスト」が国内外約3200店でプラスチック製ストローの利用をやめると発表しています。これによってグループ全体で削減される本数は最大で年間1億500万本になるそうです。
ただ、ストローがどの程度海洋汚染の原因になっているかは、実は明確になっていません。
それにも関わらずストローだけが突然「悪者」とされる風潮に戸惑いの声もあります。例えば今回の調査結果では2人に1人が外包装フィルムや使い捨てスプーン・フォークなども不要と回答しているように、問題の本質はプラスチック製品全体が対象となります。
ストロー全廃運動の延長で、他プラスチック製品にもこの流れが及ぶ可能性は高いでしょう。今後は飲食チェーンだけでなく、食品メーカーや小売業など環境問題に先進的な企業から、新たな流れが生まれることも予想されます。
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