ミクシィが「NBA Top Shot」提供のDapper Labsと提携、ブロックチェーン「Flow」を活用した新規事業創出へ

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本稿はKDDIが運営するサイト「MUGENLABO Magazine」掲載された記事からの転載

ミクシィは11月5日、カナダ拠点のブロックチェーン企業Dapper Labsと業務提携を発表している。11月1日付で業務提携に関する基本合意を結んだもので、Dapper Labsが提供するブロックチェーン「Flow」を活用した新規事業創出を目指す。

ミクシィでは中期経営方針の一環として共遊型スポーツベッティングサービス「TIPSTAR」の提供を開始するなど、同社がこれまでモンスターストライクなどの事業で培ったテクノロジーを活用したエンターテイメントやスポーツ領域での事業模索を開始している。また、ブロックチェーン関連についてはビットバンクとの資本業務提携を含め、関連技術への投資を推進している。

一方のDapper LabsはNBAと共同で提供するNFT(ノンファンジブル・トークン)型のスポーツトレーディングカードサービス「NBA Top Shot」を運営していることで知られる。発表時点で累計8億ドルの売上を達成したとされ、NFTにおける成功事例として度々紹介されている。ミクシィではDapper Labsが提供するブロックチェーン「Flow」を活用し、日本におけるエンターテインメントやスポーツ領域におけるNFTサービスの提供を目指す。Flowはオープンソースで提供されており、これを使うことで消費者向けアプリケーションの効率的な構築が可能となる。

今回合意した内容はミクシィがFlowを活用した新規事業の企画・開発を実施し、Dapper Labsはこれに対する技術・運営ノウハウ、開発支援を実施し、日本国内でのサービス提供を目指すもの。また、ミクシィの既存サービスについてもNFTの活用検討を進める。ミクシィ代表取締役の木村弘毅氏はプレスリリースにおいて次のようにコメントしている。

Dapper Labsが提供している『NBA Top Shot』は真にプロダクトマーケットフィットし、『Flow』で大規模にトレーディングされている唯一無二のNFTコンテンツであると思います。そのデザイン性とコレクション性(機能性)を作り出せる同社のクリエイティビティは、私自身嫉妬するほど優れていて他社に比較し群を抜いています。そして米国ではスポーツファンにとってスポーツの記憶を鮮やかに蘇らせる触媒として、NBAの新たな収益源となりスポーツエコノミーの中で既に大きな存在感を示しています。

Flowを活用したサービス展開を行うことで、日本での新たなスポーツの楽しみ方や財源として、また様々なエンタメコンテンツのデジタルアセット化を通して日本のNFT市場を大きく賑わせたいと考えています(ミクシィ 代表取締役 木村氏)

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