複数クレカを一枚にまとめられる「Coin」が抱える出荷遅延以上に大きな問題

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 <Pickup News> The Coin Card’s Problems May Extend Far Beyond Delayed Shipments

スーパーの1,000円未満の買い物にもカードを使うのは当たり前。現金は持ち歩かない、クレジットカード大国のアメリカ。そんな彼らにとって、複数のクレジットカードを一枚のカードにまとめられる「Coin」のアイディアは素晴らしいものだった。

2014年の夏には手元に届くと言われ、55ドルを支払ってCoinのプロジェクトを支援したサポーターは、今でも商品の出荷待ち。2015年春を目指して開発中、と。残念なことに、クラウドファンディングで支援したプロジェクトの出荷が遅れることは珍しくない。

でも、The Vergeは、Coinには出荷遅延以上に大きな問題があると指摘する。というのも、2015年、アメリカに「EMV Cards」と呼ばれるマイクロチップが埋め込まれたクレジットカードが登場する予定だから。

既存のスワイプするカードより安全性が高く不正利用の防止につながるため、2015年の終わりまでにほとんどの小売業者によって導入される見込み。

Coinは今のところEMV Cardsに対応する予定はないようで、従来のスワイプにのみ対応。最近、大手スーパーのTargetで大規模な情報漏洩があったばかりで小売りはただでさえ慎重。EMVに対応していないと結局Coinで支払うことができず、幻になりかねない。

via. The Verge

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