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SLUSH TOKYO運営チームが「BARK」にリブランド、カンファレンスも日本発オリジナルの国際スタートアップイベントに進化

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毎年2月に開催されるスタートアップカンファレンス「SLUSH TOKYO」の運営チームからニュースがもたらされた。同チームは、財団法人傘下で運営される株式会社 BARK(指名委員会等設置会社)を設立し、カンファレンスの名前も BARKATION へと名前を変える。SLUSH TOKYO 運営チーム(一般社団法人)で CEO を務めた古川遥夏氏が、BARK(Web サイト、Twitter)の代表執行…

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毎年2月に開催されるスタートアップカンファレンス「SLUSH TOKYO」の運営チームからニュースがもたらされた。同チームは、財団法人傘下で運営される株式会社 BARK(指名委員会等設置会社)を設立し、カンファレンスの名前も BARKATION へと名前を変える。SLUSH TOKYO 運営チーム(一般社団法人)で CEO を務めた古川遥夏氏が、BARK(Web サイトTwitter)の代表執行役に就任する。

BARK とは木の幹を切った時の一番外側に位置する樹皮の部位のことだ。細胞分裂が激しく成長の速い部位であるとともに、外部からの攻撃に対して幹の中心部を守る働きを持つ。古川氏によれば、木の幹の部分がスタートアップのコミュニティであるとすれば、BARK はそれを守る層であり、マウンティングや偏見の無い自由なコミュニティが作りたいという思いを込めたという。

私たちは、VC でもなければメディアでもない。お互いが支えられるコミュニティだ。コミュニティは他にもどんどん増えてきているが、だからこそ、皆が自由に使える場所を作りたい。

スタートアップ界だけが盛り上がってるだけでは十分ではなく、国や社会を変えていくという文化を根付かせたい。「自分たちで自発的に何かをやりたくなるような場作りをする」というのが BARK のミッション。これに応えられるオフラインの機会をイベントで実現したい。

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10月8日、東京・原宿で開催された BARK Launch Party で登壇した古川遥夏氏
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2月に開催されるイベント SLUSH TOKYO は、「BARK を CELEBRATION する」の意から「BARKATION」と名前を変える。2日間で世界中から6,000人を集める予定だ。SLUSH TOKYO と名前が付いていると、フィンランドで開催されている〝SLUSH の東京版〟と印象が強い。しかし、実際には SLUSH TOKYO 運営チームが自由にコンテンツを設計しているものだった。SLUSH SHANGHAI や SLUSH SINGAPORE も同様だ。

イベントの名前を変える背景には、SLUSH TOKYO と名前が付いていることで、「フィンランドの SLUSH に行ったので、日本で開催される SLUSH TOKYO も同じようなイベントだから、行く必要は無いだろう」というイメージを払拭する意図があるようだ。BARKATION と名が付くことで、日本発の本格的インターナショナルスタートアップカンファレンスというブランディングが可能になり、海外から日本市場を目指したり、世界中からやってくる起業家と出会ったりするイベントに一皮剥けることができるだろう。

10月8日、東京・原宿で開催された BARK Launch Party
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一般社団法人から財団法人傘下の株式会社に移行したのは、SLUSH から Do-er の文化を受け継いでいるため、コアチームの顔ぶれが変化していく組織であるものの、従来の組織体制ではそれに柔軟に対応することができず、やりにくい部分が発覚したからだそうだ。運営チームを指名委員会等設置会社とすることで、運営(経営)の透明性を維持しながらコアメンバーが柔軟に動ける環境を確保できるという。

BARKATION という新しい名前を冠することについて、古川氏は「まだ誰も知らないブランドを、世界中で知られる存在にすることで成功できれば、自分たちもスタートアップと同じ目線で挑戦できることになる。Do-er の意識を忘れずに行動で示したい。」と語った。

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SLUSH TOKYO、運営チームの新しい顔ぶれを発表——Antti Sonninen氏はCEOを退任、ミレニアル女性2名が率いる新体制に

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  毎年2月に開催されるスタートアップカンファレンス「SLUSH TOKYO」の運営チームから、新しい顔ぶれが発表された。2015年に SLUSH ASIA として開始された際から CEO を務めてきた Antti Sonninen 氏は退任、古川遥夏氏(新 CEO)と柿嶋夏海氏(新 COO)をコアメンバーとするミレニアルな運営チーム(現時点で11名体制)に委ねることとなる。 SLUSH…

 

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SLUSH TOKYO 新運営チーム。前列左から3人目が古川遥夏氏(新 CEO)、4人目が柿嶋夏海氏(新 COO)
Image credit: Slush Tokyo

毎年2月に開催されるスタートアップカンファレンス「SLUSH TOKYO」の運営チームから、新しい顔ぶれが発表された。2015年に SLUSH ASIA として開始された際から CEO を務めてきた Antti Sonninen 氏は退任、古川遥夏氏(新 CEO)と柿嶋夏海氏(新 COO)をコアメンバーとするミレニアルな運営チーム(現時点で11名体制)に委ねることとなる。

SLUSH TOKYO は2019年の開催で通算5回目を迎える。今年開かれた SLUSH TOKYO 2018 への来場者数は、初回開催時の3,000人からほぼ2倍増となった(サインアップベースの人数)。SLUSH TOKYO 2019 では、8,000人の来場者を見込んでいるという。

スピーカーやセッションの多くはまだ明らかになっていないが、SLUSH 2019 TOKYO のテーマは「call for action」(今年は breaking barriers だった)。戦略論や方法論に終始しがちなスタートアップ界隈だが、エグゼキューションあってこそのスタートアップということで、参加者に具体的な行動を促す仕掛けが数多く用意されているようだ。

2月22日〜23日東京ビッグサイトで開催される SLUSH TOKYO 2019 に先立ち、9月27日夜には関係者を集めたキックオフパーティーが都内で開催される予定。そちらで発表された内容やシーンについても、本稿に追って追記する。

SLUSH TOKYO の CEO を退任する Sonninen 氏は SLUSH TOKYO を始める前、Rovio Entertainment の日本カントリーマネージャーBeatrobo の COO を務めていた。彼の今後の去就の詳細は現時点で不明だが、SLUSH TOKYO を側面支援しつつ、これまでも手がけてきたスタートアップ支援の活動により注力する意向があるようだ。

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SLUSH TOKYO 2018 Launch Party
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SLUSH TOKYO 2018 Launch Party
Image credit: Masaru Ikeda
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SLUSH TOKYO 2018 Launch Party
Image credit: Masaru Ikeda
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SLUSH TOKYO 2018 Launch Party
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SLUSH TOKYO 2018 Launch Party
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SLUSH TOKYO 2018 Launch Party
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SLUSH TOKYO 2018のピッチコンテスト優勝は、車搭載のステレオカメラで自動運転用のマップデータを生成するドイツのArtisenseが獲得

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本稿は、SLUSH TOKYO 2018 の取材の一部である。 3月28日〜29日の2日間、東京ビッグサイトで SLUSH TOKYO 2018 が開催された。2日間を通じて行われたノミネート80チームの予選から、ファイナリストには4チームが選出。自動車に搭載したステレオカメラで自動運転用のマップデータを生成するドイツのスタートアップ Artisense が優勝した。 5分間のピッチ、5分間の審査…

本稿は、SLUSH TOKYO 2018 の取材の一部である。

3月28日〜29日の2日間、東京ビッグサイトで SLUSH TOKYO 2018 が開催された。2日間を通じて行われたノミネート80チームの予選から、ファイナリストには4チームが選出。自動車に搭載したステレオカメラで自動運転用のマップデータを生成するドイツのスタートアップ Artisense が優勝した。

5分間のピッチ、5分間の審査員との Q&A の形式で進行された。ファイナリストの顔ぶれは次の通り。

【優勝】Artisense(ドイツ)

副賞:賞金500万円(リクルートホールディングス提供)

Artiense は、ドイツ・ミュンヘンのコンピュータビジョン(映像分析)研究施設からスピンオフした、自動運転やスマートシティの実現に必要な技術を提供する Deeptech AI スタートアップだ。自動運転には GPS や正確な地図情報などが必要になるが、都市部では高層建築物の遮蔽で衛星からの電波が届きづらく GPS が正確に動作しない場合もあるし、地図情報についても人間が見る以上に正確な情報を十分なペースで更新する必要が生じ手間とコストがかかる。

Artisense では車に搭載したステレオカメラ(レーザーは使っていない)により、独自アルゴリアズムで地図やデータをリアルタイム生成する。これにより、GPS や地図情報に依存しない自動運転が可能になる。先ごろ実施された Plug and Play Japan のアクセラレータプログラム Batch 0 で「Plug and Play Japan Award」を受賞、これまでにシードラウンドで25万ドルを資金調達している。

【エコシステム賞】Arilyn(フィンランド)

副賞:Tech in Asia Singapore 2018、Infinity Venture Summit 2018 Spring in Taipei 参加権

Arilyn は AR アプリを開発しており、iOS  と Android で利用できる。AR コンテンツのオーサリングサービスをはじめ、AR を使ったマーケティングに必要なフルサービスを事業者向けに提供している。

【JAL 賞】UltraCelsius(インドネシア)

副賞:日本航空のマイレージ25万マイル分

UltraCelsius は、特殊な化学剤により6日間にわたり効力を発揮する冷却材を開発するスタートアップだ。用途にあわせて複数の製品を開発しており、身体につけることで冷房に使う電気代を抑えられる「UltraCelsius Regular」、飲料の瓶や缶の冷却に適した「UltraCelsius Curve」、温度の低い状態を手軽に維持できる「UltraCelsius Mini」などがある。

【PR Times 賞】BuyandShip(香港)

副賞:PR サポート1年分

BuyandShip はデータ・ドリブンなアプローチにより、越境 E コマース向けの物流最適化スタートアップだ。ユーザにはバーチャルな海外住所や取りまとめサービスが提供され、より安い費用での荷物の受け取りが可能になる。

現在のところ、香港と日本の消費者向けに、アメリカ、日本、イギリス、韓国、中国、香港のバーチャルな住所が提供可能。香港ユーザの数は12万人、月に3万件の取扱がある。昨年12月、シリーズ A ラウンドで230万ドルを調達している。

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SLUSH TOKYO 2017のピッチコンテスト優勝は、 点字スマートウォッチ・タブレットを開発する韓国スタートアップdotが獲得 #SLUSHTOKYO17

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本稿は、SLUSH TOKYO 2017 の取材の一部である。 3月29日〜30日の2日間、東京ビッグサイトで SLUSH TOKYO 2017 が開催された。2日間を通じて行われたノミネート80チームの予選から、ファイナリストには4チームが選出。点字スマートウォッチ・タブレットを開発する韓国スタートアップ dot が優勝した。 5分間のピッチ、5分間の審査員との Q&A の形式で進行され…

本稿は、SLUSH TOKYO 2017 の取材の一部である。

3月29日〜30日の2日間、東京ビッグサイトで SLUSH TOKYO 2017 が開催された。2日間を通じて行われたノミネート80チームの予選から、ファイナリストには4チームが選出。点字スマートウォッチ・タブレットを開発する韓国スタートアップ dot が優勝した。

5分間のピッチ、5分間の審査員との Q&A の形式で進行された。ファイナリストの顔ぶれは次の通り。

【優勝】dot(韓国)

副賞:スポンサーであるリクルートホールディングスから500万円賞金授与と、投資家から500万円の投資

dot は点字が表現できるスマートウォッチ。視覚障害者がスマートウォッチのように使え、メッセージのやりとりやソーシャルネットワーク上の投稿を読める。通常の点字キーボードは5,000ドル程度するが、dot は290ドルで提供できるため、視覚障害者へのギフトとしても最適。18の特許により、dot 上の点字表示部の小型化に成功している。地下鉄、銀行、バス停などでの設置にも応用可能。

現在は35ヶ国語以上の言語に対応。スケーリングするごとに各国の言語に対応している。次のステップとして、Google の協力を得て点字表示ができるタブレット「Dot Pad」を開発している。Dot Pad の簡易版(教育用)である「Dot Mini」を配布、ケニアなどでテストしたところ非常に喜ばれた。インドにも1,000万人の視覚障害者がいると言われ、市場は非常に大きい。

【JAL 賞】Inzpire.me(ノルウェー)

副賞:日本航空から275,000マイル分のマイレージ

Inzpire.me は、インフルエンサーとブランドをつなぐマーケットプレイス。現状、インフルエンサーマーケティングの世界では、10%のインフルエンサーが90%のマーケティング予算需要を稼いでいる。この偏りは、インフルエンサーマーケティングの透明性と信用の欠如からだと説明する。

昨年のベータ版ローンチ以来、Inzpire.me の獲得したインフルエンサーは6,500人で、そのフォロワーの合計人数は全世界で3億人に上る。60社のブランドと契約しており、現在はヨーロッパとアメリカでの事業展開に注力しているが、今後アジアにも進出したいとしている。

【PR Times 賞】MacroSpace(日本)

副賞:PR サポート 1年分

MacroSpace は、テレイグジスタンス(遠隔存在感)のしくみを開発するスタートアップ。操作するユーザの身体にセンサーをつけ、獲得したしたデータをインターネットを経由して遠隔地のロボットに送ることで、ユーザと同じ行動をロボットにさせることができる。自分の身代わりが別の場所に存在することで瞬間移動が可能になる。UDP とディープラーニングにより、操作者とロボットの間の遅延を極小化できる技術が強み。

自分の身代わりが別の場所に存在することで瞬間移動が可能になり、例えば、医師や教師が不足している過疎地に置けば、技術的には、遠隔で診療や授業を行うことができるようになる。ロボットの大きさを変えることもできるので、ユーザが大きなロボットの身体に乗り移り、災害救助などにも活用可能だ。代表の中ノ瀬翔氏は、2017年夏の Singularity University のプログラム参加者に選ばれた。

Elsius Biomedical(カナダ)

ICU(集中治療室)や緊急医療での治療に ECMO(Extra Corporeal Membrane Oxygenation、人工肺とポンプを用いた体外循環回路による治療)がある。従来の機材では、電源を確保するために設置場所が限られたり、血液を希釈する必要があったりすることから利用環境に制限があった。

Elsius Biomedical は容易に ECMO を実現できるデバイス「pCAS」を開発した。血液ポンプ、酸素供給器が内蔵されており、より多くの命を救えることが期待される。

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ブロックチェーンを使ったスタートアップのための証券取引所Funderbeam、Mistletoeから200万ユーロを調達しアジア太平洋地域進出を発表 #SLUSHTOKYO17

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本稿は、SLUSH TOKYO 2017 の取材の一部である。 エストニア発のスタートアップで、スタートアップの株式を取引できるブロックチェーン・ベースの証券取引所を運営する Funderbeam は29日、創業者で CEO の Kaidi Ruusalepp 氏が都内で開催中の SLUSH TOKYO 2017 に登壇。孫泰蔵氏が率いる Mistletoe から200万ユーロ(約2.4億円)を資…

Mistletoe 孫泰蔵氏と握手する、Funderbeam の Kaidi Ruusalepp 氏
Image credit: Koichiro Shimojo / Slush Tokyo 2017

本稿は、SLUSH TOKYO 2017 の取材の一部である。

エストニア発のスタートアップで、スタートアップの株式を取引できるブロックチェーン・ベースの証券取引所を運営する Funderbeam は29日、創業者で CEO の Kaidi Ruusalepp 氏が都内で開催中の SLUSH TOKYO 2017 に登壇。孫泰蔵氏が率いる Mistletoe から200万ユーロ(約2.4億円)を資金調達し、戦略的提携のもと日本を含むアジア太平洋地域への進出を開始することを発表した。

Funderbeam は、以前エストニアの証券取引所である Nasdaq Tallinn の CEO を務めた Kaidi Ruusalepp 氏によって2013年に設立された。2016年4月からは、スタートアップがファンディングを受けられるプラットフォームと、スタートアップ株式が取引できるプラットフォームを追加した。初期投資家には Skype の共同創業者である Jann Tallinn 氏らが名を連ね、Funderbeam によれば、これまでの累積資金調達額は480万ドルに上る(Crunchbase によると475万ドルとなっているが、換算時に適用した為替レートの違いによると推定される)。さらに、自前の資金調達プラットフォームからも42.4万ユーロを調達している。

Funderbeam プラットフォーム上に開設された Funderbeam の資金調達/プロフィールページ

Funderbeam は金融ハブであるロンドンにオフィスを置き、クロアチアのザグレブ証券取引所やスロベニアのリュブヤナ証券取引所と業務提携するなどして、既にヨーロッパ市場でのプレゼンスを確立しているが、グローバル展開としては、Mistletoe との提携によるアジア太平洋地域進出が初となる。Ruusalepp 氏は THE BRIDGE とのインタビューで、市場の成長の速さを鑑みて、アメリカ進出よりアジア太平洋地域への進出を優先させたことを強調、各地域の市場を最も理解しているローカルパートナーとの提携によりグローバル展開を進める上で、アジア太平洋地域では Mistletoe が最適なパートナーと判断したと語った。

この分野では昨年末に、タイ証券取引所がスタートアップの株式取引に特化した取引所を2017年第3四半期に開設することを明らかにしている。また、スタートアップのデータベースという点では、香港の OddUp、アメリカの Mattermark や CB Insights などが競合になり得るが、Ruusalepp 氏は、データ(投資家が投資判断に使える世界のスタートアップ15万社のデータアナリティクスを有する)、ファンディング、トレーディングという3つのアセットが Funderbeam の強みであるとした。

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昨年4月のプラットフォーム・ローンチ以来、Funderbeam プラットフォームを通じての投資家による出資額総額は200万ユーロに上り、取引額は80カ国以上で10万ユーロに及ぶとしている。

Mistletoe 代表取締役兼 CEO の孫泰蔵氏は、Funderbeam に出資・提携をした理由を、ステートメントの中で次のように語っている。(一部抜粋)

Mistletoe では、スタートアップがどんどん生まれて成長していくためのエコシステムを形成するさまざまな活動をしている。このエコシステムの健全な発展のためには、スタートアップの成長に最も重要な要素の一つである「資金調達プロセス」が透明で、誰にでも開かれたものになる必要があると考えている。

Funderbeam のアジア太平洋地域における進出計画については、今後、Funderbeam と Mistletoe の間で具体的に戦略を固めていくとしている。

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中国のオンライン教育ライブストリーミングサービス、これから1年のうちに半分が消滅か

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嬉しいことに、10月31日に開催された SLUSH 上海 のイベントにて、オンライン教育プラットフォーム Hujiang.com(沪江)のライブストリーミング子会社 Hujiang CCtalk Cloud(沪江CCTalk)社長の Lu Jian(陸堅)氏と話をする機会を得た。Lu Jian 氏はこの8月、360のライブストリーミングプラットフォームから Hujiang.com に加わった人物だ…

2016-11-02-5_002

嬉しいことに、10月31日に開催された SLUSH 上海 のイベントにて、オンライン教育プラットフォーム Hujiang.com(沪江)のライブストリーミング子会社 Hujiang CCtalk Cloud(沪江CCTalk)社長の Lu Jian(陸堅)氏と話をする機会を得た。Lu Jian 氏はこの8月、360のライブストリーミングプラットフォームから Hujiang.com に加わった人物だ。この動きにより、また新たな会社がライブ授業に特化するとみられた。

Lu Jian 氏はこう述べている。

この1年で、現在あるライブストリーミングサイトの半数以上が消滅するでしょう。なぜなら、Inke(映客) と Huajiao(花椒)を除いて成功しそうなビジネスモデルを彼らは持っていないからです。

ライブストリーミングプラットフォームは貪欲にキャッシュを求めているが、費用の大半はブロードバンド関連、しかも月1,000万人民元にも及ぶ。しかしこうした企業の収入源は KOL(キーオピニオンリーダー)向けに制作された「番組」からもたらされるものにすぎないが、今となっては大した金額ではない。それにもかかわらず、有名人と独占契約をするなどしており、多くのプラットフォームが数百万人民元ほどの損失を出している。

このような相反する収益環境もあり、こうしたプラットフォームはキャッシュを浪費するばかりで制作コンテンツは価値を生み出せていない。Lu Jian 氏は次のように話した。

1つの面白いトレンドとして、プラットフォームが一度多くの視聴者を獲得すると、ライブストリーミングを e コマースと結びつけようとします。

改めて合理的に考えてみると、実効性のあるビジネスモデルを持たない企業は資本を見出すのに苦労するため、その多くは恐ろしいほどの静けさを経験した後打ちのめされてしまうと彼は信じている。

Lu 氏は、主にライブストリーミング業界向けではまだ機会はあるとしており、医療やヘルスケア、そしてもちろん教育で大きな成長余地があると予想している。

こうした分野では硬直的需要を満たすことができるでしょう。

Hujiang の授業ライブストリーミングプラットフォーム CCtalk は早くも2012年に作られました。かつては有料会員向けのみのツールでしたが、今ではすべての人が利用でき、誰かに教えたい、シェアしたいという内容があれば、ご自身の授業としてライブ配信できます。(Lu 氏)

CCtalk の開発チームは、スライド、クイズ、挙手方式など他の教育ツールの導入にも取り組んでおり、できる限り実際の授業風景を再現しようとしている。

Lu 氏は Technode に対し、力強く語った。

最も重要なこととして、当社の授業は顧客にとって価値あるものですので、顧客はコンテンツに対して支払いをしてくれています。当社には収益性のある際立ったビジネスモデルがあります。

その他、CCtalk が地方の学校に提供している無料の公共教育授業にも誇りを持っている。これは生徒が優れたオンライン学校で優秀な教師や聴講授業に簡易にアクセスできるものだ。

彼は中国における過疎地や地方では資格を持つ教師が極端に不足している現状に言及しつつ、「ライブストリーミングは教育の不平等に対処する1つの方法です」と話している。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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なぜフィンランドでVR? ゲーム企業の次なる主戦場

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本稿は、2016年10月に上海で開催された、SLUSH Shanghai 2016 の取材の一部である。 フィンランドは、Rovio、Remedy、Supercell といった著名なゲーム企業が生まれた国である。2009年頃からこれらの企業が世界的に注目を浴びるようになってから、新規のゲーム企業がさらに勃興して、それぞれにゲームの魅力を高めている。人口540万人のフィンランドでは、スタートアップは…

Image Credit: TechNode
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本稿は、2016年10月に上海で開催された、SLUSH Shanghai 2016 の取材の一部である。

フィンランドは、RovioRemedySupercell といった著名なゲーム企業が生まれた国である。2009年頃からこれらの企業が世界的に注目を浴びるようになってから、新規のゲーム企業がさらに勃興して、それぞれにゲームの魅力を高めている。人口540万人のフィンランドでは、スタートアップは最初からグローバル市場を目指している。

フィンランドの VR 企業にとって中国は、VR ゲームアーケードの普及と莫大な人口もあり、攻めるべきマーケットとなっている。一例として、フィンランドのゲームデベロッパー企業 Reforged Studios は、中国のテック企業 NetEase から2015年10月に250万米ドルの出資を受けている

TechNode では、月曜(10月31日)に上海で開催された Slush Shanghai イベントにおいて、フィンランドの VR シーンについてさらに深く知るべく、同国 VR スタートアップ4社の CEO らにインタビューを行った。

Kaarlo Kananen, founder and CEO of Vizor
Vizorの設立者兼CEO、Kaarlo Kananen氏

ウェブ向け VR プラットフォームの作成

Vizor 設立者兼 CEO の Kaarlo Kananen 氏は TechNode にこう語った。

フィンランドは最も積極的に VR を開発している国の一つです。多くのフィンランド企業が VR だけに注力しています。当社スタッフは多くの実績あるゲーム企業や Nokia 出身の才能ある人材ばかりです。

Kananen 氏自身もゲーム業界出身であり、コンテンツクリエーションツールを開発していた。

私がこのビジネスを始めたのは、VR が将来のメディアになると考えたからです。私たちは、VR 制作の使いやすいワークフローを一般向けに提供したいのです。(Kananen 氏)

2015年に設立した Vizor は、VR や360度イメージの制作とシェアをウェブベースで行うプラットフォームである。Kananen 氏によれば、毎月数千のプロジェクトが Vizor VR プラットフォームから発表されている。その中でもフラッグシップ製品の一つが、360度イメージのアップロードサービス ThreeSixty だ。360度写真を撮ったユーザが ThreeSixty のウェブサイトに写真をドロップすると、あらゆるウェブサイトに埋め込み可能な写真の URL を得ることができる。

Kananen 氏は、VR の大規模な普及がウェブ上で起こると考えている。ウェブベースの VR プラットフォームの利点は、アクセスの容易さだ。ユーザはアプリをダウンロードする必要がなく、ブラウザから直接 VR にアクセスできる。

ウェブ上にこそビジネス機会があります。VR を不動産、旅行、ジャーナリズムといったウェブベースのビジネスに組み込めるのです。New York Times を含む多くのメディア企業がこの手法に着目しています。彼らはカスタムアプリを用いてすでに VR を試験的に採用していますが、当社は彼らのような企業にウェブ上で VR を展開してほしいのです。(Kananen 氏)

Lasse Liljedahl, CEO and co-founder of Iceflake Studios
Iceflake StudiosのCEO兼共同設立者、Lasse Liljedahl氏

VR ゲーム企業はマネタイズに苦心

Iceflake Studios の設立者兼 CEO の Lasse Liljedahl 氏はこう語る。

フィンランドでバーチャルリアリティは急速に成長しています。企業は、ゲームに加えて従来の枠組みに VR を導入しようとしています。

Iceflake Studios は VR のコンソールゲーム、モバイルゲーム、PC ゲームを制作している。これらのゲームは VR ヘッドセットの有無にかからわずプレイでき、VR ヘッドセットを持たないプレイヤーでも楽しめるようになっている。同社の最も成功した有料ゲームの一つ Ice Lakes は、iOS と Steam で5万人のユーザを抱えている。Liljedahl 氏によると、同社は1年で25万米ドルの収益があるという。

フィンランドには Android スマートフォン、Windows スマートフォン、iPhone があり、現在は Android が最も普及しています。フィンランドでは VR ヘッドセットで Oculus が最も売れていましたが、今では HTC Vive がより急速に成長しています。(Liljedahl 氏)

現在33歳の Liljedahl 氏は1990年後半にゲーム開発を趣味で始めた。2007年に同社を設立後これまでに16のゲームを制作し、世界中で2,500万ユーザを獲得しているという。そのほとんどが Apple と Windows スマートフォンユーザだ。

2007年には100のゲーム企業がありました。今ではこの業界におよそ3,400人が従事していますが、VR ゲーム企業が利益を得るのは難しいです。当社は全社員に給料を支払うことができる、フィンランドで数少ないゲーム企業です。(Liljedahl 氏)

Aleksis Karme, co-founder and CSO of Teatime Research Ltd
Teatime Research Ltdの共同設立者兼CSO、Aleksis Karme氏

B2Bが攻めるべきマーケット

Teatime Research は医療用イメージングを手掛けており、医師に3D の医療分析サービスを提供している。CT スキャナの画像、MRI データほかあらゆる種類の3D データから、医師は患者の骨を VR で見ることができる。同社は、身体の筋肉、組織、骨などを区分けして、分離して見られる新技術を開発中である。

Teatime Research Ltd の共同設立者で CSO の Aleksis Karme 氏は次のように語る。

賢い VR 企業であれば、B2B顧客をターゲットにします。ハイエンドの VR コンテンツでなければ、世界で利益を上げることは難しいでしょう。50万台のハイエンド VR ヘッドセットが販売されていますが、B2C(一般消費者)マーケットのユーザはそれほど多くないということです。VR 企業にとって B2B が有力な選択肢でしょう。1~2年の間では、B2C マーケットは利益を上げにくいと思います。

Teatime Research のチームはシステムアーキテクト、UX の専門家、科学者で構成されている。36歳の Karme 氏はデータ分析科学者であり、3D モデリングに22年、中国では古生物学に11年従事した経験豊かな人物だ。

同社はまた、フィンランドおよび海外の建設プロジェクトに向け、アパートのセールスツールを提供している。ユーザはプロジェクトの計画、建設中の進捗状況の確認やマーケティングに利用でき、購入後も付加的な売り上げが期待できる。フィンランド、アメリカ、ヨーロッパ、中国の顧客が主である。

VR 上の体験をもとに、アパート購入契約に至った顧客がすでにいます。これは有望なビジネスです。(Karme 氏)

Carl-Anthon Kranck, 3D game artist at Lollihop
Lollihopの3Dゲームアーティスト、Carl-Anthon Kranck氏

VR 開発者は結集すべき

VR 開発者を集めているオーガナイザーが FIVR(Finnish Virtual Reality Association)である。FIVR に参加するスタートアップは協業したりお互い助け合い、フィンランドでの VR/AR 技術開発や実装をサポートし推進するためにフィードバックを与えたりしている。FIVR チームの一員である Lollihop は、ビデオゲーム開発を学んでいる24歳の大学生が設立した。

Lollihop の3D ゲームアーティスト、Carl-Anthon Kranck 氏は TechNode にこう語る。

FIVR の VR 企業は無料のオフィス空間と機材を利用でき、政府が援助する補助金への応募も手伝ってもらえます。学生は、基本的な補助金を政府から受けられます。

Lollihop のゲームはまだ開発段階ですが、ユーザからは好意的なフィードバックを得られています。私はまだ大学生で、マーケットを学ぶためにここ中国にいます。

フィンランドのほとんどの VR 企業が比較的初期段階におり、VR をユーザや企業に紹介して認識を高めてもらっているところです。また、フィンランドには VR ハードウェアのスタートアップはあまり多くありません。フィンランドでより多くのヘッドセットが入手できるようになり、第二世代のヘッドセットが出てくれば、市場はより拡大するでしょう。(Kranck 氏)

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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フィンランドの熱風をアジアにもーー「SLUSH ASIA」、4月24日にアジア初イベント開催へ

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フィンランドで毎年11月に開催されるテック・コミュニティのイベント「SLUSH」のアジア版が日本で開催されることになった。 運営主体となるTEAM SLUSHは2月25日、アジアで最初となる同イベント「SLUSH ASIA」を4月24日に開催すると発表した。開催場所は東京の臨海地区青海(お台場近辺)で、起業家や投資家、企業、ジャーナリストなどを対象に、国内外から参加者を募る。 TEAM SLUSH…

“昨年のSlushにて対談するガンホーの孫泰藏氏とSupercellのイルッカ・パーナネン氏"
Slushにて対談するガンホーの孫泰藏氏とSupercellのイルッカ・パーナネン氏

フィンランドで毎年11月に開催されるテック・コミュニティのイベント「SLUSH」のアジア版が日本で開催されることになった。

運営主体となるTEAM SLUSHは2月25日、アジアで最初となる同イベント「SLUSH ASIA」を4月24日に開催すると発表した。開催場所は東京の臨海地区青海(お台場近辺)で、起業家や投資家、企業、ジャーナリストなどを対象に、国内外から参加者を募る。

TEAM SLUSHを牽引するのはアングリーバードで知られるRovio Entertainmentの元日本代表、Antti Sonninen(アンティ・ソンニネン)氏。現在は音楽系スタートアップのBeatroboでCOOを務めている。登壇するゲストスピーカーにはSupercell CEOのIlkka Paananen(イルッカ・パーナネン)氏、Rovio Mighty EagleのPeter Vesterbacka(ピーター・ヴェステルバッカ)氏、Mistletoe CEOの孫泰蔵氏、DeNA創業者の南場智子氏などが決定している。

前回ヘルシンキで開催されたSLUSH本体には世界中から1万3000人ものスタートアップや投資家などが参加、各国首脳も顔をみせるなど、フィンランドにおける一大コミュニティに発展している。

まるでコンサート会場のようなステージ

SLUSHの特徴はそのアーティスティックな「空気感」にある。この様子については、私たちのメンバーでベルリン在住のSatoYukiがレポートしてくれている記事をご一読いただきたい。

参考記事:参加者数は6年で50倍成長、北欧最大級のテックイベント「Slush」にかけるフィンランドの思い – THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)

私たちTHE BRIDGEも、昨年の東京サテライト大会をカバーするなど、注目してきた。今回、4月に開催されるイベントについても同じく参加を予定している。引き続き情報が出てきたら都度お伝えしたい。

参考記事:フィンランドのスタートアップ・カンファレンスSlushが東京予選を開催、優勝チームのCapyはヘルシンキ本選へ – THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)

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参加者数は6年で50倍成長、北欧最大級のテックイベント「Slush」にかけるフィンランドの思い

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10月、11月は、欧州で大規模なテックイベントが開催されるシーズンだ。筆者もいくつかのイベントに足を運んだが、中でも印象的だった11月18日、19日の2日にわたって開催されたヘルシンキのテックイベント「Slush」を振り返ってみたい。 Slushがスタートしたのは6年前のことだが、2008年に開催された初回のSlushに集った参加者は約200名。小規模で内輪な集まりからスタートしたイベントながら、…

Slushにて対談するガンホーの孫泰藏氏とSupercellのイルッカ・パーナネン氏
Slushにて対談するガンホーの孫泰藏氏とSupercellのイルッカ・パーナネン氏

10月、11月は、欧州で大規模なテックイベントが開催されるシーズンだ。筆者もいくつかのイベントに足を運んだが、中でも印象的だった11月18日、19日の2日にわたって開催されたヘルシンキのテックイベント「Slush」を振り返ってみたい。

Slushがスタートしたのは6年前のことだが、2008年に開催された初回のSlushに集った参加者は約200名。小規模で内輪な集まりからスタートしたイベントながら、その後年々規模が拡大し、去年のSlushには約7000名が集まった。そして、今年はというと、主催者の情報によれば1万3000名が参加したそうだ。実に去年からほぼ倍増という驚きの成長ぶりだ。

参加者の多国籍な顔ぶれ、アジアからの参加も目立つ

Slushに参加してみて驚かされたのは、その参加者の多国籍さだ。主催者の情報によれば、今回のSlushには79カ国から参加者が集まっているという。中心となるのは、フィンランド、スウェーデンなどのスカンジナビア諸国、エストニアなどのバルト三国、ロシア、ドイツ、英国などだ。他の欧州のイベントと比べて、北欧、バルト三国からの参加者の存在感が強い点は、地理的な条件を考えれば当然であろう。

とはいえ、それ以外の国、特にアジア地域からの参加者の存在も予想以上に目立っていた。たとえば、私が開催日の前夜に開かれたオープニングパーティーで最初に言葉を交わした人は、インドからやってきていた。「なぜ、インド!?」と驚きを隠せなかったのだが、聞けばインドでSlushが開催したローカルなピッチコンテストで優勝し、ヘルシンキへの航空券を獲得したのだという。

そう、Slushは参加者の多国籍化に非常に熱心だ。東京も含めて、43カ国71都市でワールドツアーを行い、Slushのブランド認知の向上に努めてきた。また、さまざまな都市でローカルなピッチコンテストを行い、優勝者には本場ヘルシンキのSlushへの航空券を贈呈するという大盤振る舞いをした。その効果もあって、Slushの参加者のインターナショナルな顔ぶれが実現している。前述のインドのスタートアップのCEOも、以前は欧州市場にはほとんど関心がなかったと言いつつも、積極的にネットワーキングをし、欧州のマーケットについて学ぼうと努めていたのが印象的だった。

アジアの中では特に韓国のスタートアップのブースが多く、印象に残った。
アジアの中では特に韓国のスタートアップのブースが多く、印象に残った。

このように多国籍化に注力するのも、フィンランド自体が国際的な企業の育成に努めているからではないかと感じる。人口500万人強と国内市場が小さいフィンランドは、国外のマーケットで成功できるかがどうかが企業の成長の鍵となる。「Day1からグローバル市場を目指す」というマインドセットは、フィンランドをはじめ、同じく国内市場が小さいスカンジナビア諸国、バルト三国の多くのスタートアップに共通する。だからこそ、他国のマーケットの状況や文化の違いを学ぶことに熱心であり、また英語が堪能である人も多い。たとえば、日本市場拡大を目指しているラトビアのスタートアップ infogr.amのCEOのUldis Leitertsは、Slushについてこのように話す。

Slushは地元のスタートアップにとって、世界に踏み出すための入口のような存在です。アジアとのコネクションもとても強い。私はSlushで、infogr.amと同様に日本を目指すスタートアップをいっぱい探し出しました。2日間で、たくさんの面白い人達と知り合うことができました。

日本からは三木谷浩史氏と孫泰蔵氏が登壇

日本とのつながりで言えば、今年は楽天の社長、三木谷浩史氏がフィンランド、エストニアとの首相とのディスカッション、ガンホーの代表である孫泰蔵氏がSupercellのCEO イルッカ・パーナネン氏との対談で登壇し、大きな注目を集めていた。

特に、SupercellとRovio(ロビオ)という有名なゲーム企業を輩出し、その後に続かんとばかり、ゲーム開発スタートアップが立ち上がっているフィンランドにおいては、ゲーム市場が抜群に大きい日本は要注目マーケットであることは間違いない。そういう意味でも、日本とのコネクションは現地スタートアップにとって重宝されるのではないかと感じた。

日本人の存在感という点で言えば、私自身が欧州で参加した他のテックイベントと比較すれば、その存在感はずっと大きなものだった。日本まで行かずとも、日本人と情報を交換できるというメリットは私自身も享受できたのだった。

まるでロックコンサート、カンファレンスというよりフェスティバル

また、Slushについて特筆すべきは、その熱気あふれる雰囲気だ。会場はまるでロックコンサート会場のよう。メイン会場は照明のカラーごとに、シルバーステージ、グリーンステージ、イエローステージなど5つのステージに分けられ、各トークやパネルディスカッション、コンペティションなどのプログラムが分刻みで行われていく。

その洗練されたスタイリッシュな雰囲気は、写真から多少感じていただけるかと思うが、実際に会場に足を踏み入れた時のその熱気には、かなり圧倒された。これまでもベルリンや周辺都市のテックイベントにはいくつも訪れて、常にその洗練された会場づくりには毎回感心させられていたが、Slushは中でも圧倒的だった。

赤い照明の「レッドステージ」で開催されたSpotifyのCEOによるトークセッション
赤い照明の「レッドステージ」で開催されたSpotifyのCEOによるトークセッション
人気プログラムは二階席も人でぎっしり。
人気プログラムは二階席も人でぎっしり。

また、Slushのメインプログラムが開催されたのは、ヘルシンキの中心部から電車で10分ほどの場所に位置するメッセであるが、その会場を越えて、Slushはヘルシンキの街全体を巻き込んで開催されていた。たとえば、前夜祭は中心部で開催され、また参加登録も中央駅など街の何カ所かに登録所が設置されていた。そうしなければ、さばききれない数の参加者がチケットを購入していたからだ。そして、クロージングパーティーもローカルなバーと提携し、バーが集まる活気のあるエリアを中心に、いくつも会場が設けられていた。

Slushの会場を出た後、トラムの中で現地の買い物帰りの女性に「Slushってなんかすごいみたいね。どうだった?」と聞かれたのが印象的だった。スタートアップという、ともするとクローズドになりがちなコミュニティを越えて、Slushの存在はヘルシンキの市民にも大きな印象を与えているのだ。

スタートアップシーンを越え、ヘルシンキという街の風物詩のような存在にもなりつつあるSlush。同イベントのCEOであるMiki Kuusi氏は、Slushの目標について次のように語る。

私たちの夢は、映画はカンヌ、ファッションはミラノであると言われるのと同様に、国際的に成長している企業といえばフィンランド、という位置を確立することです。アジアと米国のトップレベルのCEOが毎回Slushに参加するようになった時に、その目標が達成されると言えます。

その思いがまた来年のSlushに引き継がれ、さらに国際色豊かなイベントになることを期待するばかりだ。

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フィンランドのスタートアップ・カンファレンスSlushが東京予選を開催、優勝チームのCapyはヘルシンキ本選へ

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フィンランドのスタートアップ・カンファレンス Slush は3日、東京の Goodpatch オフィスで東京予選となるピッチイベントを開催した。数多くのスタートアップが集まったが、最終的に優勝の座を勝ち取ったのは、パズルを使った CAPTCHA 技術を提供する Capy だった。彼らは11月18〜19日、ヘルシンキで開催される Slush 2014 に参加する(ちなみに、この日程は TechCru…

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クリックして拡大。(写真提供:Boris Friedrich Milkowski, Goodpatch)

フィンランドのスタートアップ・カンファレンス Slush は3日、東京の Goodpatch オフィスで東京予選となるピッチイベントを開催した。数多くのスタートアップが集まったが、最終的に優勝の座を勝ち取ったのは、パズルを使った CAPTCHA 技術を提供する Capy だった。彼らは11月18〜19日、ヘルシンキで開催される Slush 2014 に参加する(ちなみに、この日程は TechCrunch Tokyo と重なるようだ)。

Capy は、デラウエア登記で東京に拠点を置くスタートアップで、既存の CAPTCHA を置き換えるセキュリティ技術を開発していた。彼らは最近、イスラエル・テルアビブで行われる Microsoft Ventures の第5回インキュベーション・バッチの11社の一つに採択された。なお、Capy は昨年の Slush 東京予選にも参加していた

<関連記事>

優勝した Capy 以外に、東京予選に参加したチームについて、ここで紹介しておきたい。

  • Yocondo
    商品の名称を指定しなくても、商品を探し出すことができる、セマンティック商品検索エンジン。例えば、「ガールフレンドへの贈り物」などのキーワードで商品を検索できる。
  • NaviiRosette Research によるプロジェクト)
    地図が読めない人にもナビゲーションができるプラットフォーム。実写画像に対し、進行方向を3次元表示でオーバーラップして表示することで、歩行者が迷わずに目的地にたどり着くことができる。
  • Anicool
    アニメ制作のためのクラウドファンディング・プラットフォーム。日中英韓仏の各言語で提供されており、クラウドファンディングに参加したユーザには、DVD やオンラインなどで制作物を視聴することができる。競合として、Anipipo など。
  • Mobingi
    3回のクリックで、Amazon Web Services 上のサーバを起動できる、クラウド環境自動構築ツール。
  • Matcha Latte Media
    日本文化を世界の消費者に届けることを目的とするスタートアップ。最初は、「ユノミアス」という通販マーケットプレイスを通して、成長している9兆円のグローバル茶業界に日本茶生産者へのアクセスを提供。
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Matcha Latte Media によるピッチ(写真提供:Boris Friedrich Milkowski, Goodpatch)
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