「魅惑の市場インドネシアと台湾のスタートアップ環境」ー今週押さえておきたい5つのトピックス

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この一週間に公開したアジア圏のニュースをピックアップしてお届けします。

数字でみる魅惑の市場インドネシア

人口が2億人を超えるインドネシアに世界の注目が集まってる。IDCの予測によると、インドネシアのインターネットユーザ数は2012年までに3,000万人になるそう。インターネット普及率はわずか10%とながら、東南アジア地区で最大のネットユーザを抱えていることに。

またNielsenの調査では、なんとインドネシアのモバイル浸透率は78%、人数にして1億5000万人。インドネシアのツイートの87%が携帯端末から(2012年1月末の記事)行われているというのも納得。インドネシアではEコマース、決済システムなどのスタートアップが続々と増えていて、最近出た決済システムにはINDOMOGKlikPayUNIKなどがあります。(元の記事

台湾に生まれるスタートアップエコシステム

スタートアップにはそれぞれのステージで必要なものがある。それを理解し、支援体制を仕組み化する動きが台湾で始まりました。アイディアから簡単なデモをつくりアドバイスをもらうステージが「Startup Weekend台湾」、さらにプロダクトの核となる部分を時間と資金をかけて強化するステージが「Startup Labs」。

そして新たに生まれたのが「YSeed」で、彼らはユーザ獲得、資金調達、人材獲得、グローバル展開を後押しするインキュベーション。今年2月頭に開催されたStartup Asia Singaporeのピッチイベントにも台湾のスタートアップが何社か。医師をデスクトップから解放しモバイル化する「Dr.PAD」が印象的。既に世界で2番目に大きいシンガポールの病院への導入実績もあるそう。(元の記事

DeNA、Mobage中国版拡大に向けて現地企業と続々提携

Mobage中国版が、マイクロブログサービス「Sina Weibo(新浪微博)」を運営するSinaとの提携を発表。この提携によって、現在3億人を超えるとされるWeiboユーザはMobage中国版によりアクセスしやすくなる。今年4月にはSinaのドメイン下で新しいMobageウェブサイトを構築し、ユーザはAndroid端末にゲームアプリをダウンロードできるようになる予定。昨年のMobage Chinaローンチ以来、DeNAはHuawei, Baidu, AlibabaKaixin001NetDragonといった中国のインターネット企業や携帯企業との提携に積極的。(元の記事

世界の優勢ソーシャルメディア、米国に次いで中国

スイスのブランド価格格付け機関が発表したレポート。Facebookが推定ブランド価値約290億ドルとトップ、それに次ぐのがYoutubeとTwitter。中国はというと、SNSにおける実名登録制度が騒がれているものの、中国だけでアジアのSNSユーザの半数近い3億人を占めると言われ巨大市場。そんな中国のソーシャルメデイアでトップ10入りしたのは、Qzone、Weibo、Tencentの3社。30位以内だと、Renrenが12位、YouKouが24位など5サイトがランクイン。(元の記事

中国のクローン祭り、お次のターゲットはPinterest

ピーク時、中国には共同購入サイトGrouponのクローンが5,000以上あったそう。既にその多くが淘汰されているものの、女性をターゲットにした中国の共同購入サイト「17mh.com」が最近、アメリカのVCから500万米ドルの資金調達に成功。そんなクローン大国の中国が次に目をつけているのがPinterest。この2ヶ月間の間に、Renren(人人網)、Qihoo(奇虎網)、Tencent(騰訊)、Duitang(推糖)、Zhimei(知美)、Mishang(迷尚)、MarkPic(碼図網)、Pinfun、 Budou(布驩) iCaitu(愛彩図)など30以上のクローンサイトが誕生。Grouponに比較して人的リソースも開発コストも低くすむため、Grouponのとき以上にクローンが生まれる可能性を指摘する声も。(元の記事

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