中国のオンライン動画LeTV(楽視)が出す新型スマートTVはモーションコントロール機能付き

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Max70

中国のオンライン動画とハードウェアのプロバイダーであるLeTV(楽視)は、70インチスクリーンでQualcomm製クアッドコアプロセッサを搭載した新型のスマートTV、Max70を発売した。

Max 70にはモーションコントロール用のカメラが付属しており、ジェスチャーおよび声によるコントロールが可能になっている。これはカメラを内蔵しているSamsungとは異なる。LeTVのモーションコントロールがちゃんと機能するかどうかは最初の製品が発売される2月25日までは分からない。

LeTVは常にメジャーなオンライン動画サービスの一歩先を行く存在として知られており、最近ではスマートテレビメーカーとしてもその知名度を上げている。中国国内における他の動画サービス業者との価格競争では、動画利用権販売で成功した。

LeTVは、各動画サイトがオリジナル動画コンテンツの作成に乗り出す前から、既に映画やテレビ番組の制作会社であるLeTV Yingye(楽視影業)を立ち上げていた。2013年の暮れには中国で多数の人気テレビドラマ作品を送り出した制作会社Huaerを9億元(約1億5000万米ドル)で買収した。

LeTVは理想的なモデルを構築した。サードパーティーの制作による動画や自主制作動画が見れるのだ。カスタムAndroidシステムであるLeTV Ulを使うと、セットトップボックスやスマートテレビのユーザがオンライン動画や各種アプリにアクセスできる。

新たに頭角を現したハードウェアメーカーと同様、LeTVは先行予約で顧客の需要を把握し、ハードウェア全種のインターネット販売を行っている。

スマートTVに関しては、中国のTVメーカーの中で、伝統ある企業もスタートアップも含めると、Xiaomi(小米)がLeTVの直接的な競合相手と考えられる。Xiaomiは4ヶ月前に同社初のスマートTVをリリースした。

同社には自社の動画プラットフォームがないので、中国の大手動画ストリーミングサービスの1つ、Xunlei Kankan(迅雷看看)への出資がささやかれている。年間使用料を取るLeTVと異なり、Xiaomiはストリーミングのオンライン動画や他のサービスに課金をしていない。

LeTV初のスマートTVは中国でも初のものであったため、同社はケーブルTVの視聴と同様に課金することを目指していた。しかし、インターネットサービスのデベロッパー集団により設立されたXiaomiのような企業は、エンドユーザから利用料を徴収するのは良いアイデアだとは考えていない。

それに伴いLeTVは価格設定を調整した。2013年5月にローンチされた前回のフラッグシップモデルX60はオリジナル価格の3分の2にまで下げられた。 しかし、同社は価格改定前は1年契約であった利用を2年契約にし、最新のモデルMax 70も2年契約を求めている。

価格は8999元(およそ1500米ドル)とし、同サイズのスクリーン、同スペックを持つ競合よりもはるかに安いことにLeTVは自信を見せている。

【原文】

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