最近、我々は、東京の CREATIVE SURVEY のチームにインタビューした。彼らはデザインを武器に差別化した、オンライン・アンケートツールを提供している。デザインに重点を置いた戦略は、バルセロナを拠点とする Typeform のそれとも似ている。Typeform の David Okuniev に、Typeform のこれまでとこれからについて話を聞くことができた。
David によれば、Typeform は4年前、偶然生まれたツールなのだそうだ。彼はパートナーとデザインシステム会社を営んでいたが、顧客から3台の iMac に表示される、ギャラリースペースにふさわしいフォームを作ってほしいと依頼された。言うまでもなく、以前からあるようなフォームデザインでは間に合わない。そこで二人は、そのギャラリースペースに合ったデザインのフォームを作ったのだ。
Typeform の初版は、映画「ウォーゲーム」にヒントを得て作られた。80年代映画のファンなら、コンピュータと Matthew Broderick が、Q&A を繰り返したシーン(以下、ビデオクリップ)を覚えているだろう。
David は、このシーンでのやりとりの簡潔さに影響を受けたと説明している。
フォームについて知っているすべてを忘れ、ベストなものを作ろうと考えたのです。より人間的なものにすることで、回答率を増やせることがわかり、画像や動画に対応するようにしたのです。
Typeform の初代のプロトタイプは Flash で動作していたが、すぐに HTML5 に移行した。資金調達後、同社は、デザインをレスポンシブにし、ボタンを大きくし、質問を一度に一つだけ表示するようにするなど、モバイルに最適化した。ベータ版を昨年2月にリリースしており、バージョン1.0は近く今月後半にリリースする予定だ。これまでに4万人以上のユーザを集めており、12月には8,000人からサインアップがあった。今のところよい成績を見せており、ベータ版から一歩抜きんでようとしている。Typeform のチームは14人からなり、2014年の年内には30人にまで増員する計画だ。
日本進出の計画はあるのだろうか。Davidは、まだローカライズされていないにもかかわらず、日本から1,500人のサインアップがあると教えてくれた。しかし、「フォーム回答に日本語を利用可能」を選択すれば、日本語を使うことも可能だ。[1]
ドイツ語とともに、日本語は Typeform にとって初のローカライズ対応言語になる見込みだ。同社は日本の人々と対話し、知り合いになりたいと考えており、ローカライズ作業に参加したい人も募集している。
マネタイズについては、フリープランやプロフェッショナル機能など、多くの料金体系を有している。
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