自社の話題分析「TrendKite」が500万ドルの調達ほかーーテク系B2Bまとめてインプット - BRIDGE（ブリッジ）テクノロジー＆スタートアップ情報

編集部注：「B2Bまとめてインプット」は海外エンタープライズ系テクノロジーの話題をまとめた連載。本誌でも執筆中の「インプットをアウトプットするブログ」ブロガーで、B2Bスタートアップ・インキュベーション「archetype」所属の鈴木大貴氏がセレクトしたニュースをお送りします。

自社の話題がどのように広まったかを分析するTrendKiteが500万ドルの調達を実施

PR効果分析サービスのTrendKiteが500万ドルを調達しました。TrendKiteはPR活動の結果、Webメディアに露出した記事を分析しどの地域でどの程度読まれ、どういった反応だったかを分析できるダッシュボードに加え、自社に関連するニュースやソーシャル上のリアクションを担当へタイムリーに配信する、といった代理店やブランドのPR担当者向けのサービスを提供しています。

TrendKiteは2012年創業のスタートアップですが、2014年にCEOが入れ替わって以来急激に成長しているようで、最近では月間3桁パーセントの売上成長をしているのだとか。合わせて、半年の間に従業員が6名から35名に増えています。

参考記事：PR Analytics Startup TrendKite Raises Another $5M

競合商品の価格分析サービスを提供するWebdata Solutionsが450万ドル調達

ドイツ発のデータ分析スタートアップWebdata Solutionsが450万ドルを調達しました。Webdata Solutionsは小売店やEC事業者向けのBlackbeeという価格トレンド分析サービスを提供しています。

具体的には、自社で取り扱う製品カテゴリが他ストアでいくらで販売されているか価格比較ができたり、競合の商品価格変化を検知し、自社商品の値決めの意思決定支援を行うことができるサービスとのこと。Blackbeeは現在、ドイツ、オーストリア、スイス、イタリア、トルコといった欧州中心で利用可能ですが、近々米国の進出も計画されているようです。

参考記事：Webdata Solutions Raises $4.5M To Let E-Commerce Companies Monitor Competitors

営業向けEメールトラッキングサービスのToutAppが1,500万ドル調達

営業向けEメールのトラッキングツールを開発するToutAppがシリーズBでAndreessen Horowitzなどから1,500万ドルを調達しました。ToutAppは営業担当者が顧客に送るメールがいつ届き内容が読まれ、添付ファイルやリンクがどのように読まれたかを追跡するサービスを開発しています。

メールにLineの既読機能を付けたものといえばイメージが湧きやすいかも。もちろんトラッキングだけでなくCRMとの連携やチーム間でのコラボレーションの機能も含まれています。ユーザー企業としてDropboxやoDesk、mixpanelなどがサービスを利用しているようです。

参考記事：ToutApp Raises $15M To Build Email Tools For Salespeople

企業文化サーベイサービスのCulture Ampが630万ドルを調達

創業期に入社したメンバーとそれ以降で仕事に対しての熱量に開きが出てくるという悩みをちらほらと耳にします。スタートアップとは創業者が何かを成し遂げるために立ち上げられたものであり、従業員に同じ向きと大きさのベクトルで仕事に取り組んで貰えるか否かは組織のパフォーマンスに大きな影響を与えるはず。

今回シリーズAで630万ドルを調達したCulture Ampは従業員が会社にフィットしているか調査するサービスを提供しています。従業員が企業文化や職場にどの程度馴染めているか、直属の上長や組織についてどのように感じているかを調査し、その結果からどのように改善していくべきかフィードバックも得られるとのこと。Culture AmpはSlackやUber、Airbnbはじめ先日上場したEtsyなどUSの錚々たる企業が多数導入しています。