物流アウトソーシングのオープンロジがIVPとコロプラ千葉功太郎氏から資金調達、須田仁之氏が監査役に

by Takeshi Hirano Takeshi Hirano on 2015.3.4

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左から:オープンロジ代表取締役の伊藤秀嗣氏と監査役に就任した須田仁之氏

オンラインでの物流アウトソーシングを提供する「オープンロジ」は3月4日、インフィニティ・ベンチャーズLLP(以下、IVP)及びコロプラ取締役副社長の千葉功太郎氏個人を引受先とする第三者割当増資の実施を発表した。

調達した金額は総額で約6000万円で、払込日や株式比率などの詳細は非公開。これに伴い、IVPの小林雅氏が社外取締役に就任するほか、昨年IPOした弁護士ドットコム、クラウドワークスで監査役を務めた須田仁之氏が監査役に就任、ゴールドマン・サックスなどで活躍した水永政志氏を経営顧問に招聘することも伝えている。

ネットワーク化した倉庫会社の有休スペース、非稼動時間を使って「クラウド倉庫」を現実世界に生み出し、オンラインでの集客、工程管理を一元化することで低価格な物流アウトソーシングを実現した同社が次のステップに進んだ。調達した資金を使い、現在4名で運営している中核メンバーを拡充、オープンロジの中心となるオンラインサービスの開発強化を進める。IVPは今後、同社の拡大に合わせて数億円規模の追加資金投入を計画している。

オープンロジの創業は2013年12月。富士山マガジンの創業期メンバーであったオープンロジ代表取締役の伊藤秀嗣氏らが、書籍の物流を一元化した経験を元に立ち上げた。コマースなどの物販に携わった方であれば、発送業務の一環で物流会社との交渉を経験したことがあるかもしれない。伊藤氏は自身の経験からそこに大きな課題があると感じていた。

コマースが大きく成長し、最近ではインスタントに立ち上げられるBASEやSTORES.jpなどのようなプレーヤーや、メルカリのような個人間売買なども一般化しつつある今、プロのみが理解できる物流の仕組みは既に大きく遅れをとっていると言わざるを得ない状況にある。

オープンロジの狙うチャンスはここにある。

OPENLOGI___物流業務を最短2分で簡単アウトソーシング___オープンロジ

自社で物流倉庫を持たないタイプのモデルは、印刷のラクスルや、クリーニングのリネットなどと同じだ。オープンロジのサービスはアカウントを作ることで、発送したい商品の入庫、在庫管理、出荷など一通りの作業がオンラインでできるようになっている。入庫については提携している佐川急便にて一律450円(1個口)で送ることが可能だそうだ。その他の料金はこちらのページを確認してほしい。

サービスはオープン4カ月で中小事業者、個人などを中心に利用が広がり、「売上ベースで前月比400%の成長を示す」(伊藤氏)など、順調な滑り出しを見せているという。利用者は既存のアウトソーシングからの乗り換えが多く、価格の透明性と低価格が理由なのだそうだ。

ありそうでなかった倉庫のクラウド化、物流工程のオンライン化だったが、やはりこちらも印刷やクリーニングなどと同様、既存事業者の暗黙の了解や業界内ルールが、効率化を妨げていたらしい。伊藤氏の話では、預かる商品(衣類と食料品では確かに扱う方法は違う)に合わせてカスタマイズすることが当然だったことが、こういった一対一の顧客対応が効率化、低価格化を遅らせる原因だったという。

オープンロジは2014年6月にβ版としてサービスをリリースし、昨年10月に正式リリースにこぎつけている。業界内ルールを把握し、最大公約数となるサービスを割り出すのは確かに難しい。(クリーニングのリネットは実際にクリーニング店舗を経営していたし、印刷のラクスルは価格比較サイトを作って印刷ネットワークを地道に構築していた)

今後は常温で扱える倉庫のキャパシティ拡大や、冷凍食品や危険物など免許が必要な商品の取り扱い倉庫を「拡充」していく予定だという。また、越境ECに対応した海外発送についても検討を進めており、4月中には公開できるのでは、という話だった。

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