前回 #IVS LaunchPad優勝の「akippa(あきっぱ)」、駐車場予約数が昨年比100倍に

by Takeshi Hirano Takeshi Hirano on 2015.6.12

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akippa代表取締役の金谷元気氏

現在宮崎で開催中の招待制カンファレンス、インフィニティ・ベンチャーズ・サミットに参加している。

このイベントで最も注目を集めるステージといえばLaunch Padだ。今回の勝者はトレンダーズの創業者であり、女性連続起業家の経沢香保子さんが自らの起業と子育ての両立という経験を元に立ち上げたソーシャル・シッティングサービス「KIDSLINE(キッズライン)」となった。

そしてこの前回大会(2014年12月開催)で優勝したのがパーキングスペースシェアリングの「akippa(あきっぱ)」だ。

会場で同社代表取締役の金谷元気氏に現在の状況を聞いたところ、IVSの出場をきっかけに大きく変わったことがいくつかあったという。結果、駐車スペースの予約利用数は前年土比で100倍の成長を果たしたそうだ。

「元々営業会社だったのでテクノロジーには強くなかったんです。このakippaも当初は一人で開発をしていました。IVSでの優勝をきっかけに優秀な技術者の方が大阪にUターンしてきてくれたり、開発力は格段にあがりましたね」(金谷氏)。

現在は同社に出資しているディー・エヌ・エーからの出向者を含め10名ほどの開発体制になっているそうだ。元々空き駐車場のマッチングについては利用者のニーズはあったが、サービスの精度や作り込みが不足していたところが補強された結果、このような急激な成長につながったという。

金谷氏が「採用は180°変わった」というほど、LaunchPadでの優勝というのは大きなインパクトだったらしい。ちなみにテクノロジー界隈やスタートアップという文脈に携わる人はあまり車に乗らないらしく、ユーザー数などの影響は小さかったそうだ。

また同時に駐車場数も順調に伸びているという話だった。シェアリング・エコノミーのテクノロジー文脈で考えると、どうしても駐車場オーナーが自分で遊休スペースを登録して使いたい人とマッチング、という状況を想像するのだが、実際は人手をかけて丁寧にakippa側が場所を調査して使える駐車場を選定しているという。

「大手であれば2カ月ぐらいかけてひとつの駐車場を作るんですが、akippaは選定してコーンを置くだけでサービスが開始できます」(金谷氏)。

人手がかかるといっても大手に比べれば大幅な時間短縮が可能なため、十分に太刀打ちができる。駐車場の拠点数(駐車場数ではなく、より大きな単位での拠点)は現在業界で第三位の位置にまでつけているという。

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さらにakippaが始めた法人向けサービスもユニークだ。

例えばロードサイドに店舗を構える「丸亀製麺」では、従業員用のパーキングスペースを周囲のakippaで提供しているという。これは、店舗にやってきた車での来場客が、パーキングに入る際、満車で離脱するのを防ごうというもので、従来従業員が使って埋めていたスペースを客のために解放することができる。

特に土日はファミリー層が多く、従業員用にakippaで用意した駐車スペース分を会社が負担しても、十分に元が取れるという。しかもコインパーキングよりも安く設定できる(元々遊休スペースのため)。

こういった大手事業者から提携や商談の引き合いが多くなったのもIVS出場以降なんだそうだ。

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