斉藤晃一氏率いるKK Fundが、マレーシアのデジタル・コンシェルジュ・サービス「Be Malas」に出資

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2015.6.12

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既報の通り、ベンチャーキャピタリストの斉藤晃一氏は今年2月、東南アジア・香港・台湾のオンライン・マーケット・プレイスや Fintech 分野のスタートアップに投資するファンドとして「KK Fund」を設立した。KK Fund の最大の LP はインキュベイトファンドであり、インキュベイトファンドの代表パートナーの本間真彦氏がアドバイザーに就任している。

マレーシアの Digital News Asia の報道によれば、今週、KK Fund はマレーシアを拠点とする対話型コマースサービス「Be Malas」に出資した。KK Fund がリード・インベスターを務め、他の投資家とともに出資した金額の総額は50万ドル。共同出資した投資家の名前は明らかにされていない。

Be Malas は SMS を使った対話型コマースサービスで、ユーザとのメッセージのやりとりを通じて注文を受け、Be Malas が人を派遣し、ランチのピックアップから税金の支払まで、違法でない範囲において、あらゆる手間を代行してくれる。ユーザには、商品やサービスの実費代金に加え、配送料、Be Malas の手数料などが合算して請求される。

斉藤氏は今回に出資について、Digital News Asia に次のように語っている。

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KK Fund 斉藤晃一氏(写真は、e27 提供)

東南アジアや東アジアで、コマース・プラットフォームとして機能するモバイル・メッセージ・サービスを探していました。マレーシアのモバイルに特化した文化は、このサービスがブレイクする上でまさに最適と言えます。この種のビジネスは参入障壁が低いので、チームがどれだけ早く動き、ビジネスを拡大し、実行できるかにかかっています。

Be Malas の3人の創業者は Groupon Asia 出身であり、地域拡大にあたってのスピードやノウハウに集中する Groupon の DNA を持っています。クアラルンプールで彼らに初めて会ったとき、その強みを見出しました。

斉藤氏は Be Malas の3人の創業者 Adlin Yusman、Suthenesh Sugumaran、Puvanendren M. Maniam への初対面から、わずか2日間で出資を決断することとなった。Be Malas が最初に獲得したユーザからの注文——「歯列矯正のワックスを買ってきてほしい」というもの——からわずか1ヶ月、マレーシアのスタートアップがシードラウンドで50万ドルを調達した事例としては、最もスピードの速い投資となる。

KK Fund はこれまでに、マレーシアのホーム・リノベーション・マーケットプレイス Kaodim にローンチから3ヶ月目で 500 Startups や East Ventures と共に53万ドル(現在のレートで換算)を出資、また、同じくマレーシアで非開示の物流系スタートアップにも出資しており、今回の Be Malas への出資は3社目となる。

この分野の動向を見てみると、対話型コマースの代表事例として頻出するアメリカの Magic は、今年3月に Sequoia Capital から1,200万ドルを調達している。また、少し毛色は異なるが、地元商店や施設への予約を代行しているコンシェルジュ・メッセージ・サービスとしては、インドの Lookup が今年1月、エンジェル投資家の佐藤輝英氏や DeNA から11.6万ドルの出資を受けている。

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