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Tech in Asia では、有料購読サービスを提供。有料記事の閲読、全記事への回数無制限閲読、5万社を超える企業データベースへの無制限アクセス、カンファレンスへの限定割引などの特典があります。詳しくはこちらから。
シンガポールを拠点とする VC ファーム KK Fund は、経営共創基盤のシンガポールブランドである IGPI Singapore と提携し、2021年初頭にアクセラレーションプログラムを開始すると発表した。
Image credit: KK Fund
今回の提携では、3~6ヶ月間のプログラム「SEA Point」を実施し、大企業が東南アジアのスタートアップやコングロマリットと連携して新規事業を創出することを支援する。これを支援するため、KK Fund はスタートアップ支援やテクノロジー投資の経験を、IGPI Singapore は日本や東南アジアの大企業向けに企業変革の知見を提供する。
東南アジアにはスタートアップ向けのアクセラレータプログラムは数多くあるが、新事業に投資したい、あるいは、垂直統合を目的として自前のスタートアップを創出したいと考える大企業向けのプログラムは存在しない。(KK Fund ジェネラルパートナー 斎藤晃一氏)
KK Fund によれば、東南アジアには7,000万社以上の中小企業が存在するという。また、2025年にはインターネット経済の規模が3,000億米ドルに達すると予想されており、東南アジアは国際的なビジネス拡大の焦点になると見られる。今回のアクセラレーションプログラムは、特に社会インフラの整備や中小企業の連携強化において、異業種間連携や成長機会を提供することが期待される。
2015年に設立された KK Fund は、アーリーステージと東南アジアに特化したベンチャーキャピタルファンドだ。同社によると、フィンテック、物流、ヘルスケアなどの業界にまたがる20社以上のモビリティやインターネット関連のシードステージのスタートアップに投資してきたという。投資先には、家具オンライン販売の Fabelio、インシュアテックスタートアップ PolicyStreet、人材紹介プラットフォーム JobHopin などがある。
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Tech in Asia では、有料購読サービスを提供。有料記事の閲読、全記事への回数無制限閲読、5万社を超える企業データベースへの無制限アクセス、カンファレンスへの限定割引などの特典があります。詳しくはこちらから。
ベトナムの O2O(オンライン・ツー・オフライン)ヘルステックスタートアップ Med247 は、シンガポールの KK Fund から資金を調達した(金額非公開)。KK Fund は東南アジア、香港、台湾でシードステージにあるインターネット・モバイルスタートアップを支援するベンチャーキャピタル企業だ。
シンガポールの Parkway Healthcare Group の元シニアエグゼクティブ Jin Hian Goh 氏もこのラウンドに参加している。
マレーシアを拠点に、オフィスサプライやサービスを提供する Supplycart は31日、KK Fund のリードにより、50万ドルを調達したことを明らかにした。このラウンドには、Cradle Fund のほか複数の個人投資家も参加している。また、同社は同日、中小企業向けにオフィスサプライやサービスを提供するウェブサイトを正式ローンチした。
今回 Supplycart を創業した Jonathan Oh 氏と Soh Shangrong 氏は、2014年にオンライン食料品デリバリ(こちらは Supplycart とは対照的に B2C 中心)の Freshcart をスタートさせている。Freshcart は Alliance Bank SME Innovation Challenge で2位の座を獲得、これまでに、ユニリーバ、BP、Ecoworld、Alliance Band など多くの企業に対して、消耗品・従業員をエンゲージメントする活動機会・福利厚生サービスなどを提供してきた。今回の資金調達を受けて、Supplycart は Freshmart から独立する形で、特に企業における消耗品需要への対応に特化することになる。
アジアにおけるオフィスサプライのオンライン販売分野を見てみると、Office Fab(マレーシア、フィリピン、ベトナム、インドネシア)や OfficeYes(インド)が、支援元である Rocket Internet のファッションコマースへの経営資源集中を理由に、2013年にサービスを停止している。2014年には、インドでホテルや不動産業を営む Zuri Group が、Zoffio のブランドでオフィスラプライのオンラインサービスに参入したが、今年4月にサービスを停止。2015年には、Artdent Capital の支援を得た Bizzy がインドネシアでサービスをローンチしている。
斎藤晃一氏や Kuan Hsu(徐冠華)氏らが率いる、東南アジア・香港・台湾のアーリースタートアップ向けファンド「KK Fund」が、2号目となるファンド「KK Fund Ⅱ」のファーストクローズを発表した。KK Fund の LP であったインキュベイトファンドに加え、2号ファンドからは新たな LP として、セガサミーホールディングス(東証:6460)、セプテーニ・ホールディングス(東証:429…
斎藤晃一氏や Kuan Hsu(徐冠華)氏らが率いる、東南アジア・香港・台湾のアーリースタートアップ向けファンド「KK Fund」が、2号目となるファンド「KK Fund Ⅱ」のファーストクローズを発表した。KK Fund の LP であったインキュベイトファンドに加え、2号ファンドからは新たな LP として、セガサミーホールディングス(東証:6460)、セプテーニ・ホールディングス(東証:4293)、Mistletoe のほか、複数の日本の個人投資家が参加する。2号ファンドは最終クローズを迎えておらず、ファンド規模等について詳細は明らかにされていない。
KK Fund の1号ファンドは昨年3月に組成され、これまでに、詳細非開示のものも含めてスタートアップ13社に出資している。1号ファンドの公開されているポートフォリオには、マレーシア拠点のデジタル・コンシェルジュ・サービス「Be Malas(シンガポールでは、「Belazee」として展開)」、フィリピンのローン比較ポータル・仲介スタートアップの「LoanSolutions」、動画素材プラットフォームの「MotionElements」、タイのイベント管理・チケッティングプラットフォーム「Event Pop」、台湾のLCC専門航空券比較サイト「HelloWings」などが含まれる。
KK Fund のポートフォリオ
また、KK Fund には1号ファンド組成以来、インキュベイトファンドの代表パートナーである本間真彦氏がアドバイザーとして関わってきたが、2号ファンド組成を機に、非常勤のパートナーに就任したことが明らかにされた。KK Fund にはこれらの人物のほか、昨年から、以前 RSM Corporate Advisory で M&A アドバイザリーを担当していた Dave Kwong 氏がアソシエイトとして、また、インドネシアの VC である Ideosource でアシスタント業務に従事していた Diane Soeharyo 氏がアナリストとして、チームに加わっている。Diane Soeharyo 氏は、THE BRIDGE でも数回にわたって取り上げているスタートアップ Touchten Games の創業者 Anton Soeharyo 氏の妹にあたる人物だ。
KK Fund のチームメンバー
KK Fund から発表されたプレスリリースによれば、2号ファンドの投資フォーカスは1号ファンドから大きな変化は無く、マーケットプレイス、フィンテック、物流、メディア・エンターテイメント領域を主な対象にしていく、としている。
タイのイベント管理スタートアップ Event Pop は、シードラウンドで50万ドルを調達したことを今日(原文掲載日:2月19日)発表した。このラウンドはシンガポールの KK Fund がリードし、オプトの東南アジア部門である OPT SEA、エンジェル投資家の眞下弘和氏(M&S Partners)が参加した。 名前が物語っている通り、Event Pop はコンサート、カンファレンスなどの…
タイのイベント管理スタートアップ Event Pop は、シードラウンドで50万ドルを調達したことを今日(原文掲載日:2月19日)発表した。このラウンドはシンガポールの KK Fund がリードし、オプトの東南アジア部門である OPT SEA、エンジェル投資家の眞下弘和氏(M&S Partners)が参加した。
名前が物語っている通り、Event Pop はコンサート、カンファレンスなどのイベントに特化したプラットフォームだ。チケッティング、決済、ウェブサイトのテンプレート、顧客管理(CRM)まで、さまざまなサービスを提供する。技術面でも、イベント主催者が参加者の動向を深く知ることができるよう、データ分析、顧客を知る機能などが用意されている。昨年創業した Event Pop はこれまでに、300件のイベントで10万枚以上のチケットを取り扱ってきたとのことだ。
Event Pop は以前、エンジェル投資家の Itthipat Peeradechapan 氏(別名:Tob Tao Kae Noi)氏から資金調達している。Event Pop の CEO Pattaraporn “Max” Bodhisuwan 氏は、Tech in Asia に次のように語った。
アーリーステージにおいては、Tob はこの分野の知識を得たり、主要な人物に会うのを支援してくれた偉大なコネクターだ。Event Pop が設立されてから今もなお、Tob は Event Pop をメンタリングし続けてくれている。
Event Pop CEO Pattaraporn “Max” Bodhisuwan. Photo credit: Event Pop
彼によれば、Event Pop はこの6ヶ月間で、まったくのゼロからタイ国内のイベントやチケッティング市場の2%を取り扱うまでに成長したのだそうだ。年内にはこの数字を10倍の20%までに引き上げたいとしている。Event Pop のチームは、展示会や企業研修など、より多岐にわたるイベントを扱えるよう機能を追加する予定だ。国際的なイベント主催者が、タイ国内でイベントを主催するのを容易にする機能も盛り込まれるだろう。
KK Fund の投資綱領は、初めて機関から出資を求めているアーリーステージのスタートアップをターゲットとしている。これらアーリーステージのスタートアップは、ビジネスモデルはまだ具体的でないことが多く(あるいはおそらくピボットに直面する)、そのためチームのクオリティの方がより重視される。ラウンドごとの投資額は10万米ドルから25万米ドルの間が相場である。
ファウンダーやチームに圧倒されるあまり、理想のアイデアだけの段階で KK Fund が彼らに出資をしたこともあるが、そういった例は出資案件の大半を占めない。Kuan 氏によると、こうしたアーリーステージで出資をするべきかどうかを決定するための最良の指針は、その起業家の過去の経験や経歴である。
「シリアルアントレプレナーの方が大概は良いです。基本的には」と彼は言う。KK Fundの投資先の一つ、マレーシアに拠点を置くKaodim は、最近11月にシリーズAで400万米ドルを調達した。KK Fund は、消費者の視点を持つスタートアップを好んでいる。東南アジア以外では、台湾と香港の市場に興味をもっている。
KK Fundの投資綱領は変わらないでしょう。特に、新しい投資提供であふれかえっている時に多くのファンドに起こるように、投資綱領をぐらつかせたくないのです。『資本展開が間に合わないし、リミテッドパートナーに結果を出す必要もある。』と考えるファンドもあるでしょうが、以前に経験もない、良く知らない投資綱領を試すべきでしょうか。勝負の途中で賭けを変えるのは、危険です。
KK Fund は、マーケットプレースとeコマースの実行者への投資を継続する。まさに、そのエリアこそ「成長カーブの真っ只中にある」と信じているからだ。東南アジアで増加している中流階級の波に乗っている、金融包摂、ロジスティックス管理、教育工学のスタートアップなども、彼らのファンドにとって魅力的なターゲットである。
グリーベンチャーズのプリンシパルだった Alan Kuan Hsu(徐冠華)氏が前職を離れ、KK Fund にジョインし、新しいファンドを設立したことが明らかになった。グリーベンチャーズは、日本のEコマースおよびモバイル巨人であるグリーの投資部門として設立された。 Hsu 氏は筆者に KK Fund で仕事を始めて1週間ほどになると語り、現在の正式な肩書きはジェネラル・パートナーということだ。 K…
グリーベンチャーズのプリンシパルだった Alan Kuan Hsu(徐冠華)氏が前職を離れ、KK Fund にジョインし、新しいファンドを設立したことが明らかになった。グリーベンチャーズは、日本のEコマースおよびモバイル巨人であるグリーの投資部門として設立された。
Hsu 氏は筆者に KK Fund で仕事を始めて1週間ほどになると語り、現在の正式な肩書きはジェネラル・パートナーということだ。
KK Fund の2つの「K」のうち、一つが Kuan Hsu 氏の「K」で、もう一つが KK Fund の設立者でジェネラルパートナーである斉藤晃一氏(Koichi)の「K」だとするなら、今回のジョインは当初からの計画だったのではないかと尋ねると、Hsu 氏は、東南アジアにはイニシャルが「K」で始まるベンチャーキャピタリストは大勢いると笑ってみせた。
グリーベンチャーズでは、Hsu 氏はさまざまな規模のディールをリードし、多くのポートフォリオ企業が大企業に買収されるのを支援してきた。彼が手がけたイグジットには、シンガポール拠点の化粧品マーケットプレイス Luxola や、インドネシア拠点の価格比較サイト Price Area などがある。
グリーベンチャーズでの彼の役目は、2014年6月にアソシエイトとして入社した Albert Shyy 氏が引き継ぐ。Shyy 氏はグリーベンチャーズ以前、Rocket Internet が支援する Eコマース企業 Lazada で地域担当ディレクターとして勤務、同社の東南アジア諸国でのオペレーションを統括し、メンズウエア・スタートアップの AlbertMing を共同創業した。
今年3月に IMJ インベストメントパートナーズ(IMJ-IP)のディレクター職を離れた斎藤氏は、KK Fund を設立。KK Fund は少なくとも、これまでに Kaodim、Be Malas、TheLorry.com という3つのスタートアップに投資を行っている。