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クレジットエンジンがシードラウンドで約1.1億円を資金調達、機械学習活用の中小企業・個人事業主向け融資サービス「LENDY」をβローンチ

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(1月30日14時更新:CFO の名前が誤っていたのと、VOYAGE GROUP を全文字キャピタルに修正。) 東京を拠点とするフィンテック・スタートアップのクレジットエンジンは30日、シードラウンドで総額1.1億円を調達したと発表した。同社は2016年9月に Draper Nexus Ventures と VOYAGE GROUP(東証:3688)から5,000万円を調達していたが、事業展開に必…

(1月30日14時更新:CFO の名前が誤っていたのと、VOYAGE GROUP を全文字キャピタルに修正。)

東京を拠点とするフィンテック・スタートアップのクレジットエンジンは30日、シードラウンドで総額1.1億円を調達したと発表した。同社は2016年9月に Draper Nexus Ventures と VOYAGE GROUP(東証:3688)から5,000万円を調達していたが、事業展開に必要な貸金業免許が金融庁から交付されたのを受け、今回、500 Startups、500 Startups Japan、フリービットインベストメントから6,000万円を調達した。調達時期は2回に分かれているが、いずれもシードラウンドでバリュエーションなど調達条件も同じとのこと。なお、これにあわせて、30日からオンライン融資サービス「LENDY(レンディー)」のベータ版運用を開始した。

クレジットエンジンは、CEO の内山誓一郎氏(上の写真中央、椅子に座った右の人物)や CFO の井上樹氏(上の写真最左)らにより2016年7月に設立。内山氏は新生銀行を経て、仙台の NPO で東北震災後の中小企業の資金調達支援に携わり、その後、UCLA で MBA を取得。昨年までは、マネーフォワードで事業推進部のマネージャーを務めていた。一方の井上氏はアクセンチュア出身で、ネットエイジなどでも事業に関わった。自身もモバイル CRM サービスを起業した経験があり、ヤフー社長室を経てバイアウトファンドに従事し、今回のクレジットエンジン参画となった。

LENDY は、中小企業や個人事業主向けに、比較的少額で短期間のつなぎ資金や運転資金を融資するサービスだ。各種ウェブサービスとの連携や機械学習の活用により、独自のリスク評価とスピーディーな申込受付や与信ができることから、従来の銀行や金融機関ではとりこめなかった資金ニーズにフォーカスする。LENDY では、ユーザが申し込みに際し、法人や個人の存在確認に加え、ユビレジ、スマレジ、freee、Amazon、住信SBI銀行、楽天銀行などの利用サービスのアカウントと API 連携することで、機械学習を活用した精緻なリスク評価を実現する。

これはいわゆる「ネオバンク」と呼ばれる金融包摂(financial inclusion)の領域で、アメリカでは Whole Foods Market(NASDAQ:WFM)が生産者向けのローンを展開したり、インドネシアでは Taralite が Uber の API と連携し、ドライバーの稼ぎに応じた条件で融資が実行されたりするサービスが現れている。

LENDY のダッシュボード(抜粋)

LENDY では、中小企業や個人事業主が急に資金が必要となる場合に資金を借り入れられるようにすることで、彼らが資金繰りではなく事業運営に集中できる環境を提供したいとしている。現時点では飲食店、理容室、美容室、オンラインショップ運営者を主な対象としており、1顧客あたりの予定平均貸出額は150万円(最高1,000万円)、平均貸出期間3ヶ月(最長1年間)、金利は10〜14%程度を予定している(サービス開始当初は貸出額は制限される)。いわゆる P2P レンディングではないため、貸出に必要となる資金については、クレジットエンジンが一般金融機関などから調達するようだ。

日本のフィンテック業界のイベントなどでも、人工知能を活用した新しい金融包摂のサービスを耳にし始めた。THE BRIDGE でも機会を改めて整理してお伝えしたい。

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アドテクのログリーがVOYAGE GROUPから3億円を調達、ネイティブ広告配信プラットフォームに特化へ

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ネイティブ広告配信プラットフォーム「logly lift(ログリー・リフト)」を提供する、アドテク・スタートアップのログリーは11日、インターネット大手の VOYAGE GROUP から3億円を資金調達したことを発表した。同社は2013年12月、シーエーモバイル、VOYAGE VENTURES、みずほキャピタル、SMBCベンチャーキャピタルから1.2億円を調達している。 2006年の設立以降、ログ…

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ネイティブ広告配信プラットフォーム「logly lift(ログリー・リフト)」を提供する、アドテク・スタートアップのログリーは11日、インターネット大手の VOYAGE GROUP から3億円を資金調達したことを発表した。同社は2013年12月、シーエーモバイル、VOYAGE VENTURES、みずほキャピタル、SMBCベンチャーキャピタルから1.2億円を調達している

2006年の設立以降、ログリーはDSPサービス「Logly」、ネイティブ広告サービスの「logly lift」、コンテクスト・マッチング・レコメンデーション・エンジンの「Newzia Connect」などを提供してきた。

代表取締役の吉永浩和氏。
代表取締役の吉永浩和氏。
ルクセンブルクで開催された ICT Spring 2013 にて。

以前からの VOYAGE GROUP 傘下 VOYAGE VENTURES が保有する株式とあわせ、今回の VOYAGE GROUP からの出資により、ログリーは VOYAGE GROUP の持分法適用関連会社となる。今回の出資を受け、VOYAGE GROUP では同社のアドテクノロジー事業において、ログリーとの協業関係をさらに強固なものにしたいとしている。

一方、ログリーの創業者で代表取締役の吉永浩和氏は、同社は今後、複数あるサービスのうち logly lift への集中を図り、エンジニアやセールスメンバーなどの人員を強化していきたいと、THE BRIDGE に語った。

logly lift はエキサイト、ニフティ、マイナビなどのウェブメディアにネイティブ広告が出稿できるプラットフォームで、出稿先のメディアのコンテキストと、ユーザのサイト閲覧履歴をもとに関心テーマをマッチングさせ、データドリブンなアプローチでネイティブ広告を効果的に露出できることが特徴となっている。

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3,400社の全上場企業を集約、企業の決算情報を1分でチェックできるアプリ「ポケットIR」

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VOYAGE GROUPから本日リリースされたのが、決算情報を1分でチェックできるスマホアプリ「ポケットIR」です。3,400社の全上場企業のIR情報が掲載され、各社の四半期毎の過去 3 年分の売上、売上総利益(粗利)、営利のデータを閲覧することができます。 また、企業をウォッチリストに登録することで、データ更新時にプッシュ通知で更新情報を受け取ることも可能。さらには、プレスリリース配信サービスの…

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VOYAGE GROUPから本日リリースされたのが、決算情報を1分でチェックできるスマホアプリ「ポケットIR」です。3,400社の全上場企業のIR情報が掲載され、各社の四半期毎の過去 3 年分の売上、売上総利益(粗利)、営利のデータを閲覧することができます。

また、企業をウォッチリストに登録することで、データ更新時にプッシュ通知で更新情報を受け取ることも可能。さらには、プレスリリース配信サービスの「PR TIMES」と連携することで、上場企業各社のプレスリリース情報も閲覧できます。

ポケットIRは、もともと、VOYAGEの新規プロダクト創出制度「VOYAGE LAB」から生まれたサービス。以前に、起業家の失敗談から学べる「FailCon」の登壇内容を記事で紹介した椿奈緒子さんを含む4人のメンバーが取り組んでいます。

当初は、200社ほどのIT企業のデータに限定していたものを、数千を超える企業追加リクエストを受けて、いっきに全上場企業に拡充してリリースされました。

「決算資料をチェックするアントレプレナーやイントレプレナーの方は多いはずです。決算発表の後にすぐチェックすることは少し面倒な作業ですが、ポケットIRなら、気になる企業をチェックしておくことで決算発表のタイミングを教えてくれて、数値サマリーも即座に確認できます」

常に最新の情報が見られる、四季報のアプリ版とも言えるポケットIR。今後も、企業関連情報を続々と追加していく予定だと言います。

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喜怒哀楽と苦労体験の共有こそが、成長する企業のマネージメントスタイル #bdash

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本稿は、B Dash Camp 2014 Summer in Fukuokaの取材の一部。 「成長する企業のマネージメントスタイル」と題したセッションには、アドウェイズ代表取締役社長の岡村陽久氏、VOYAGE GROUP代表取締役CEOの宇佐美進典氏、モデレーターにクルーズ代表取締役社長の小渕宏二氏が登壇した。 事業は足し算ではなく掛け算 企業の成長には、誰が、いつ、どのように関わったか、というこ…

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本稿は、B Dash Camp 2014 Summer in Fukuokaの取材の一部。

「成長する企業のマネージメントスタイル」と題したセッションには、アドウェイズ代表取締役社長の岡村陽久氏、VOYAGE GROUP代表取締役CEOの宇佐美進典氏、モデレーターにクルーズ代表取締役社長の小渕宏二氏が登壇した。

事業は足し算ではなく掛け算

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企業の成長には、誰が、いつ、どのように関わったか、ということが挙げられる。2012年に、それまでサイバーの小会社であったVOYAGE GROUPをMBOで独立。その時に、それまで展開していた事業をマクロ的視点でメディア事業とアドテクに集約した。これによって事業を成長できたと宇佐美氏は語る。

「それまでは事業を立ち上げていく足し算の考えだったが、いくつも事業があるとどのKPIを押せばどうなるかがわからなくなる。MBO後の中長期計画を考えて、シンプルにし、絞った事業を掛け算の考え方で成長させていく。そこでメディアとアドテクが掛け合わされるようになった」

2006年に上場したアドウェイズは、2007年2008年に、100名近い社員の状態で70名の大量の新卒採用を行った。そんな折、リーマン・ショックとが相まって、大きな赤字経営に陥った。しかし、2009年からグリーの成長によってモバイルのアフィリエイト事業が成長し、SNSの広がりなど市場の成長によって事業を復活することができた。

「赤字によって退職者が発生した。それによって新卒の子たちが、大企業や大手クライアントを担当せざるを得ない状況となった。その状況を乗り切った社員たちが、今の執行役員になり、事業をまわしている。苦労をともにした人たちの重要性を感じる。事業が踊り場になった時や業績が厳しい季節を乗り越えた人たちは、持っている目線が同じになれる」

成功体験ではなく、苦労体験の共有こそ、信頼関係が構築される

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もともとメディア事業からスタートしたVOYAGE GROUP。メディア系は「草食系」が多いが、事業を作るためには「肉食系」な人がいないといけないと考え、新卒や中途採用に積極的に事業を作っていく組織づくりとしたと語る。

「肉食は肉食を呼んでくる。社内に肉食の系譜を作り、パイプラインをあることで、組織が強くなっていく。多様な組織を作るためには草食も肉食も両方いないといけない。互いの強みを活かす組織にしていくべきだ」

宇佐美氏、岡村氏ともに、「社員に任せている」と語るマネージメント方式。サイバー時代には一週間のほとんどをMTGに時間を費やしていた宇佐美氏だが、事業を絞り、各事業者の担当役員や事業責任者に一任し、一週間の4割程度は時間の確保をしている。

空いた時間で役員合宿における企業の中長期計画とそれに伴う経営課題を整理し、各事業の細かな部分にはタッチしないと語る。

「昔は何も口をださない形だったが、いまは任せるが「ここまでは期待してる」と目標や期待値を、短期ではなく長期の時間軸を定義する。なんでそれをやるのかという事業の本質さえ理解してもらえば、やり方はあとは一任。だけど、任せるけど、どうやるかだけでは聞かせてね、って言ってる」

岡村氏は、ほとんど任せすぎて一週間で暇な時間がありすぎる、と語る。しかし、その理由は新事業において詳細を聞かず、概略だけきいて「やろう!」と断言し、現場の意見や人選もボトムアップ型を尊重している。現場のやりたいことをやらせ、代表は緊急事態が起きた時や決断のスピードをできるだけ高めるために時間の余裕を確保しているという。

企業には、成長するとき、事業が経営難になるときという事業サイクルがある。紆余曲折の変化に対応できる筋力を作るためには、成功体験だけでなく苦労体験の共有と次世代育成によって、組織の信頼関係が構築できるからこそ、社員に一任でき、スピード感をもった事業を展開できると両氏は語る。

「喜怒哀楽と苦労体験の共有、企業のマネージメントだ」といった考えが共有された。

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粘り強く、しなやかに、したたかにーーVOYAGE GROUP宇佐美氏が語る「創業期の経験と企業として求められるもの」

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どんな企業も、創業期には苦労や失敗を多く経験している。失敗を糧に、どれだけ前を向いて進んでいけるかが起業家には問われてくる。 VOYAGE GROUP代表取締役CEO宇佐美進典氏は、99年に創業し、ECナビやPeXなどのメディア事業やテクノロジー事業を中心に、無料シェアオフィスBOATやVOYAGE VENTURESなどの投資事業を展開し、現在では社員300名を超えるグループ企業へと発展させた。 …

どんな企業も、創業期には苦労や失敗を多く経験している。失敗を糧に、どれだけ前を向いて進んでいけるかが起業家には問われてくる。

VOYAGE GROUP代表取締役CEO宇佐美進典氏は、99年に創業し、ECナビやPeXなどのメディア事業やテクノロジー事業を中心に、無料シェアオフィスBOATやVOYAGE VENTURESなどの投資事業を展開し、現在では社員300名を超えるグループ企業へと発展させた。

同氏がMOVIDA SCHOOLで語った、創業期における経験と企業として求められる取り組みについてまとめた。

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ゼロから何かを作りたい意識から創業

学生時代から起業したいと考え、新卒でトーマツコンサルティング(現デロイトトーマツコンサルティング)に入社した。その後、ゼロから作る経験をしたいと考え、ソフトウェアベンチャーに転職。インターネットが来ると予感し、妻と2人で最初の会社を立ち上げた。求人情報の検索サイトを作ろうとし、ベンチャー育成の助成金をもとにサービスを作った。しかし、自分が思い描いていたものと出来上がったものに大きなギャップがあった。

そこで気づいたのは、確かに大きなプロジェクトではあったが、自分の人生を賭けるほどのものではないということだ。自分の人生を賭けるからには、世界を変えるような大きなものでなければいけないと考え、個人や身内でやることの限界を感じ、同じ目標を共有するチームでやりたいと思い2度目の起業でアクシブドットコム(現在のVOYAGE GROUP)を創業した。

事業がピボットしても、変わらない行動理念

一度社長を経験し、自分は社長の器ではないと感じ代表取締役CEOが友人で自分は取締役COOとして創業した。創業時の思いは、どんな会社にしたいかを常に考えていた。事業の内容で何をするかよりも、どんな会社にしたいかを決め、企業としての軸を作ることだ。事業の内容がピボットしても、変わらない行動理念が定まっているかが会社として大きな基盤となる。

上手くいっている競合を徹底的に分析すること

スタート時は、事業計画通りにはなかなかうまくいかなかった。軌道に乗るまでに何度も事業を変え、変えてもうまくいかず失敗づくしだった。しかし、自分の能力を把握し、共同創業者と2人でやったことで、日々新しい挑戦が行えたことで、道が拓かれていった。また、資金調達を早めに実施したことで、資金繰りに苦労することなく事業に集中することができた。

事業に必要な情報のために、上手くいっている競合サービスを徹底的に調べて真似をした。その時に見るべきは、お金の回し方などのビジネスモデルをきちんと分析することだ。サービス自体がイケていないように見えても、ビジネスが上手くいっているところもある。売れている競合を真似しよう。

何もしないよりも、何かをチャレンジしてする失敗のほうが良い

失敗も多くあった。戦略や戦術に注力し人やカルチャーを重視していなかったが、戦術や戦略は人やカルチャーがあってこそ活きるものだと学んだ。自分たちの思い込みでサービスを作り、時に違った方向に進むこともあった。ユーザの声やステークホルダーのことを考え、何のためのサービスかを常に忘れてはいけない。

チャレンジしてうまくいかなかったことではなく、むしろ何もやらなかったことのほうが大きな失敗だ。挑戦は評価されることなので、少しでもチャンスがあれば、ぜひ行動に移してもらいたい。

人が組織のカルチャーを創る

今の起業家にアドバイスすることとして、スタートアップは、良いチーム創りに注力すべきだということ。その後に事業を考えてもいいくらい、人は重要だ。採用に関しては、自分よりも優秀な人を採用する気構えを持ってもらいたい。そして、トップが完全に採用にコミットすること。コントロール出来る人を採用するのではなく、枠を飛び越えて自分で考えて行動できる人を採用しよう。そこを妥協してはいけない。

受託は「生き抜く」ためのもの

成長企業を目指すのであれば、極力受託はやらないことだ。資金調達をしてでも、自社サービスを作ったほうがいい。生き抜くための受託もあるが、あくまで「生き抜く」ためにやっていることを忘れてはいけない。

粘り強く、しなやかに、したたかに生きる

環境に柔軟に対応しよう。大事なのは粘り強く、しなやかに、したたかに生きていくことだ。どんなに事業や社名が変わろうとも、根底にある会社や人がどうありたいかをぶらさず、常に成長市場を狙って突き進んでもらいたい。

経営者の発信や広報を重視する

経営者の情報発信は、スタートアップにとって重要だ。ブログで自身の考えを発信することで、採用にも良い影響を及ぼす。最近ではソーシャルメディアも一つのツールとして活きてくる。メディアとのリレーションシップにおいても、定期的なリリースや情報発信をすることは大事だ。当たり前だが、実力以上の広報をするといつかメッキが剥がれる。実力との乖離ではなく、堅実に実力を伸ばすことを怠ってはいけない。

創業から2年が勝負

自分に合ったメンターを探そう。細かなアドバイスではなく、大きな指針を示してくれる人と定期的にコミュニケーションを取ろう。よく言われるかもしれないが、「創業」という魔法が効くのは2年までだ。結果がでない中で社員が頑張り続けられるのは2年が限界だと考え、早く成長の実績を作っていこう。

歴史から学ぶ

社長の器は会社の器でもある。社長次第で変わってくる。だからこそ、器を大きくするために歴史から学ぼう。特に『ローマ人の物語』などを薦める。インターネットも電話もない時代に、言語も宗教も違う人たちをどのようにマネジメントしたか。どういったリーダーシップを発揮するとどうなるかを、歴史から学ぶことができる。

すべてに対して誠実に

すべてに対して誠実であろう。誠実さは大事であり、取引先やユーザ、社会全体に対してそうした気概を持とう。人に何かを言われることは、自分にどこか非があるからだ。誠実さを忘れず、日々を過ごしてもらいたい。

普段の言動一つ一つに気を配ってもらいたい。言葉一つが自走することも多い。自然と出てくる言葉によって、言霊となって個人や組織全体に浸透してくる。カルチャーは個人の個性を通じ、組織としての文脈が出てくる。だからこそ、言葉にしていく作業を通じて、自分たちの価値観や行動理念を作り上げていくことが大事なのだ。

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【ゲスト寄稿】失敗しても腐らず、再チャレンジし続けるために大切だと思う4つの事

この記事をゲスト寄稿してくれたのは、椿奈緒子さん。2004年サイバーエージェント入社後、オンラインサンプリングサービス「トライアルネット」立ち上げ、ビジネスポータルサイト「cybozu.net」会社立ち上げ、メディアマネタイズ事業「HubsMedia」を立ち上げる。現在は、株式会社VOYAGE GROUPにてアンドロイドアプリレコメンドサービス「appmom」を立ち上げ、運営している。 2004年…

この記事をゲスト寄稿してくれたのは、椿奈緒子さん。2004年サイバーエージェント入社後、オンラインサンプリングサービス「トライアルネット」立ち上げ、ビジネスポータルサイト「cybozu.net」会社立ち上げ、メディアマネタイズ事業「HubsMedia」を立ち上げる。現在は、株式会社VOYAGE GROUPにてアンドロイドアプリレコメンドサービス「appmom」を立ち上げ、運営している。


2004年にネット業界に入り、5つの事業や会社を作り、閉鎖、譲渡してきた。

女性向けEC+メディア(1年)→ビジネスポータルメディア+マネタイズ(6年)→アドテクノロジー(半年)→マーケットエントリー(半年弱)→Androidアプリ(1年半)。

スタートアップが注目されてチャレンジャーが増え、新規事業が増え日本が盛り上がっていくのは素晴らしい事だと思う!しかし、同時にそのチャレンジャーの多くが「失敗」している、そしてしていくだろう。

一発勝負ではなく、例え事業が失敗しても次々にチャレンジしていく事業家がもっと増えたらいいなと願う。「挑戦しやすい環境」など外部環境も大切だが、事業家本人がへこたれず腐ることなく再起するエネルギーを持ってチャレンジし続けない限り、いくら環境が整ってきても何も始まらない。

自分も次々チャレンジしていく事業家(シリアルアントレプレナー)を目指しているので、過去を振り返って「失敗しても腐らず生き残り、再チャレンジし続けるために大切だなと思う事」をまとめてみる。

失敗しても腐らず、再チャレンジし続けるために大切だと思う4つの事

過去の経験やネットワーク、そして”プライド”にしがみつかない

~事業も自分も心機一転する覚悟を持つ~

今までやってきたことを「強み」として、その強みで突き抜けて行こうとする人が多いと思う。もちろんそれで勝っていく覚悟があればとことん活用すべきだと思う。

ただし、ネットビジネスは短いスパンで流行廃りが激しく、先行者メリットを受けやすい。先に始めた所がシェアを占めている事が多い。そんな中で新参者として過去にやっていた事にしがみ付いても時既に遅し。過去のリソースは過去のもの。相当な資本を投入しない限りは(たとえ投入したとしても)、ある程度まで到達することはあっても、先行の競合に勝ちNo.1になれる道はなかなか遠い。

これから伸びていく産業に目をつけて、先端を駆け抜けて行きNo.1を目指していくのが、変化の多いネット業界で働く醍醐味であり、スケール感をイメージできると考える事業家も多いのではないか。その場合、たいてい今までやってきたテーマとは異なり、またゼロから積み上げていく必要がある。

情報は人に集まる。新しい業界はみんな情報を求めるので人が集まりコミュニティとなり、コミュニティの中から業界盛り上げ活動が始まる。ゼロベースからのネットワーク作りから築いていく事になる。これが結構大変。過去のプライドを持っていても通用しない。過去何をしていようが、どんな肩書きを持っていようが、あまり関係ない。

新しい業界では経験も実績も無く、知らない人ばかりでなかなか相手にされない中で、どのように相手に「この人と一緒に何かすると有益かも」と思ってもらえるかを必死で模索する期間を乗り越え、パートナーを見つけ事業を始める、一歩前進するビジネスチャンスにめぐり合えればラッキーだ。

様々なアプローチがあると思うが、私の場合アドテク系の仕事をしていた時は、勉強会・ミートアップを自ら開催していた。アンドロイドの仕事を始めてからは、アンドロイドのコミュニティに入り、コミュニティの中でのネットワーキング、イベント開催、ハッカソン参加などを通して、新入りでもコミュニティの中に入る試みを続けた。おかげさまで、わからない事はコミュニティの皆様に日々教えて頂きつつ、日々感謝している。

最強のチームを作るために、T型人材になる

~「私はこれしかできません」も「何でもできます、広く浅く」も必要とされにくい~

事業を立ち上げるにあたって、T型人材になる必要があった。

「私はこれしかできません」ではなかなか通用しないし、「何でもできます、広く浅く」だけでも差別化しにくく必要とされにくい。事業を始める、大きくするにあたって必要な役割に貢献できて、特に○○が得意です、という人材でないと、なかなかチームが作りにくいからだ。

情熱ももちろん大切だけど、「これしか出来ません、わかりません」だと、事業を立ち上げる上で最も足を引っ張る頼りない存在になりかねない。自分が最も役に立たないような状況では、当然優秀な人も近寄ってこない。これで情熱も行動力も無かったら何も残らない。

ではどうすればよいか?少しでも必要とされる人間になるように、努力すればよいい。

まずは、強みを誰よりも強くすることが一番の近道。「収益化なら任せて」「ユーザー10万人に増やします」「資金は引っ張ってきます」「最強のUX作れます」など、そのパートはこの人にお願いすれば最強、と人に思われる人を目指す。

また、自分の強み以外の「浅く広く」については、特にチームワークでのコミュニケーション円滑化に貢献することが多い。例えば、自分でやってみてどれだけ大変か何となくでも理解した上で頼むのとそうでないのでは、相手の伝わり方が大分違う事がわかった。それは少しのチャレンジで改善することができる。

– 自分でプロトタイプ開発、もしくはサービスを開発してローンチしてみる

– 技術者がやるような実現可能かの調査を、自分でやってみる Formatted: Highlight

人によって反応は様々とは思うが、T字型になることで何よりもお互いに説明コストが削減されるのと、ちゃんと理解する姿勢と努力が伝わり、信頼関係も深まることが多い。さらに自分に自信もついてくる。

サービスイン後半年、初めての「うまく行かない期間」の乗り越え方

~目標計画だけはなく、下限計画(これを下回ったら閉鎖)も定めておく~

いざ事業が始まって3~6ヶ月経過すると結果が見えてくる。ここで計画どおりに結果が出ている事業は結構少ないのではないか?

事業がうまく行かないと組織の雰囲気も悪くなり、初の「組織の危機」を迎えるタイミングになる。「このまま続けてうまくいくのか?」という不安に押しつぶされて、自分の心が折れてしまいそうになる人も少なくないだろう。いつまで水の出ない井戸を掘り続けるのか?の判断は非常に難しく、重要だ。

そこでよくある3つの選択肢。

1) 掘っても水が出ない井戸と見做して、早々に撤退、解散
掘っても水が出ない井戸にコストをかければかける程、累損も膨らむ。情も膨らむので、そう簡単にやめられなくなる。早急に判断し、早々に撤退し、次の仕込みに投下する。これ以上のリスクの回避なのでローリスク。

2) 黒字をキープする形にして、そのまま放置、コスト規模縮小
少しでも売上やその他資産が増え続けていることが見えているのであれば、わざわざ抹消はせずに最低限黒字を保てるコストバランスに調整して、戦略的放置。ローリスク、ローリターン。

3) 手を加えて継続改善していく?チームはそのままでPivotする?
諦めず手を加え改善し続ける。またはチームは解散せず全く違う事業にpivotして次の立ち上げサイクルに入る。コストはかかるが、成功確率は上がる可能性はある。ハイリスク・ハイリターン(?)。

何が成功なのか、失敗なのかは、誰にもわからない。しかし、事業を始める際に「やってみないとわからない」で済まさずに、重要指標や損益計算の計画を作るのはとても大事。目標計画だけではなく、どこまでいったらやめるのか、下限のリミットも定めておくと自分をはじめ、チームやステークホルダーとの覚悟・コンセンサスができて良い。

会社内新規事業等でこのようなルールで決まっていればそれで十分だが、もし無ければ是非お勧めする。始めるとどうしても情が入ってしまうので、始めることより終わらせる方がよっぽど大変だからだ。

変化に対応するために、引き出し・仕込み作りを続ける努力を怠らない

~ギブアンドテイク精神で、たくさんギブができるように意識する~

特に上手く行かない時に、プランBのアイディアや、差し伸べてもらえるサポートが無ければそれで終了。上手くいっているときにこそ、上手くいかない時の仕込みを常に作っておくことが大事だ。

今まで助けて頂いたことを挙げると、属人的なサポート、アイディア/情報、ユーザーフィードバック、業界内で儲かり始めていること、変化の情報など。

事業のことで目の前の問題だけでいっぱいになるのではなく、自分のキャパシティ+20%で変化対応のための投資を続けていくと、目の前が苦しくなったときの仕込みや引き出しになったりチャンスになったりする事もある。特にギブアンドテイクの関係構築は、上手くいっている時ほど「ギブ」がしやすいので、いつか点が線でつながることを意識してギブを重ねる先輩方の話によると、大抵、後に似倍以上になって返ってくるらしい。

以上、まだまだ経験不足ながらまとめてみた「失敗しても生き残り、再起する方法」でした。特にチャレンジ中の方、現状を直視して今後どうしようと考える方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。

最後に私事ですが、現在妊娠9ヶ月。マリッサ・メイヤー氏と近い出産予定日です。今までは複数の事業を生んで育ててきましたが、今度は子供を産むチャレンジをします。少しだけ事業のブランクが空きますが、子育てという「留学期間」から新しい視点を身につけて再起、パワーアップし、引き続き「世界に通用する事業家」を目指し生き残り続け、チャレンジし続けたいと思います!

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