豊富な人材を強みにしたシード投資をーースローガンがシンガポールのVCと連携して投資事業を開始、新産業の創出を目指す

Junya Mori by Junya Mori on 2015.6.2

左:スローガン ベンチャーキャピタリスト 前川英麿氏 右:スローガン代表取締役社長 伊藤 豊氏

左:スローガン ベンチャーキャピタリスト 前川英麿氏 右:スローガン代表取締役社長 伊藤 豊氏

グロースヒューマンキャピタル事業を展開しているスローガンが、アジア全域をターゲットにしたシンガポールのベンチャーキャピタルCOENT VENTURE PARTNERSと共に、スローガン・コアント有限責任事業組合を設立、投資事業をスタートした。

スローガンはこれまで「EdTech」に特化したアクセラレータプログラム「Slogan Viling Ventures」にパートナーとして関わっていたが、投資事業を開始するのは初となる。

今回スローガンが連携しているCOENTは、東証一部上場企業のエス・エム・エス創業者であり、現在は東南アジアにおいて様々な産業創出に取り組むREAPRAの代表取締役である諸藤周平氏が代表を務め、エニグモ、Groupon JapanのCFOを歴任してきた松田竹生氏がCFOを務めているシンガポールのベンチャーキャピタルだ。諸藤氏は、Slogan Viling Venturesが属するViling Holdingsの代表取締役も務めている。

「人材」を軸においたシード投資

「SLOGAN COENT」のファンド規模は約1億6千万円となっており、1社あたりに数百万〜1500万円ほどの投資をしていくことを考えている。ファンドの規模は大きくはないが、スローガンはあくまで事業の核を「人」と捉え、グロースヒューマンキャピタルとして投資を行うことにフォーカスしている。

伊藤氏「私たちのファンドの特色はチームです。シンガポールに拠点があるCOENTと連携しているため、東南アジアで事業化にも対応できますし、スタートアップのサービス開発に多数関わり、ゼロから開発するところを経験しているフリーランスのエンジニアにテクニカルアドバイザーとして関わってもらっています。こうした特徴を活かしながら、エンジェル的に投資していく予定です」

立ち上げたばかりのスタートアップはすべてのリソースが不足しているが、その中でもエンジニアに関する悩みはよく耳にする。「SLOGAN COENT」は立ち上げフェーズのサービス設計に長けたエンジニアとセットでシード投資を行う。

これは起業家にとってもメリットがある。最近投資が実行された女性向けの旅のウェブマガジン「旅MUSE(たびミューズ)」を運営するバリーズは、資金以外にもエンジニア不足に悩んでいたこともあって、スローガンからの出資を受けているという。

前川氏「「SLOGAN COENT」は現在、2社に投資を実行しています。6月中に実行できそうなのスタートアップが3社、また、投資を検討中の会社が3、4社ある状態です」

これまでグロースヒューマンキャピタルとして活動してきたスローガンには、優秀な人材が集まっている。公表はされていないが、投資が実行されたスタートアップには、スローガンに来ていた優秀な学生がインターンとして働き始めているそうだ。エンジニアに加えて、優秀な人材を紹介することができるのはスローガンの大きな強みだろう。

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では、こうした強みを持った投資事業「SLOGAN COENT」の投資判断はどのように行われるのだろうか。

新しい産業の創出を目指す起業家を支援

伊藤氏「投資をする際の判断軸となるのは、スローガンがハンズオンで事業づくりに関われるところかどうか。そして、優秀な人材が成長を左右する要因となりやすい事業かどうかということがあります。アジアとのつながりやヒューマンキャピタルに強みを持つ私たちの強みを活かすことができるスタートアップを特に応援していきたいと考えています」

アジアへの展開が可能な事業かどうかは、投資判断には入れていないそうだが、アジア展開を視野に入れたビジネスである場合、COENTから数千万円単位の出資を受けることも可能だという。だが、あくまで「事業の領域や対象とする地域を特に限定することはない」と伊藤氏と前川氏はコメントしている。

伊藤氏「優秀な人にベンチャーというフィールドに送り、新しい産業を作り続ける社会にしていきたいというのがスローガンのミッションです。そのために、優秀な才能が飛び込んでいきたいと思えるようなフィールドを作りだせるようなポテンシャルのある起業家を支援していきたいと考えています」

「新しい産業を創造する」ーーこの言葉にワクワクする起業家であれば、きっとスローガンとの相性はよいはずだ。これからスタートアップを立ち上げていきたいと考えている起業家は、「SLOGAN COENT」にコンタクトをとってみてはいかがだろうか。

また、起業家とともにスローガンは優秀な学生も募集しているという。将来は起業を考えている、スタートアップで働いてみたいと考えている学生も、ぜひコンタクトをとってみてほしい

Junya Mori

Junya Mori

モリジュンヤ。2012年に「Startup Dating」に参画し、『THE BRIDGE』では編集記者として日本のスタートアップシーンを中心に取材。スタートアップの変革を生み出す力、テクノロジーの可能性を伝えている。 BlogTwitterFacebookGoogle+

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