目指すは産業の革新ーー複数のプレイヤーが共同で起業家を支援するシードアクセラレータプログラム「Supernova」が始動

by Junya Mori Junya Mori on 2015.9.28

Supernova

数多くのスタートアップが立ち上げタイミングに参加する起業の登竜門、シードアクセラレータプログラム。アクセラレータプログラムは、基本的に単独のベンチャーキャピタルが主導するものだったが、本日よりその前提を覆す新たな取り組みがスタートする。

本日発表された「Supernova」は、複数のシリアルアントレプレナー、専門家、事業会社、投資家と共に、スタートアップへの支援を行う共創型アクセラレータプラットフォームだ。

本日より参加者募集を開始し、2015年11月下旬よりプログラムをスタートさせる。募集するのは、「産業構造の革新」を目指す起業家だ。

産業構造の革新を目指す

教育、医療。不動産、製造、小売流通、農業、エネルギー、金融など、まだIT化が十分に進んでいない産業において、新しい事業を立ち上げるプレイヤーが求められている。

だが、こうした産業は、市場規模や人々に与える影響が甚大である一方、どうアプローチしていけばいいかが掴みづらい。すでに存在しているプレイヤーたちは、対象産業に関する知識や経験を蓄積したうえで、スタートアップに挑戦している。

複数のVCが共同で運営するプログラム

「Supernova」では、こうした構造が複雑になっている産業に取り組むために、共創というアプローチをとっている。同プログラムは、Draper Nexus、Slogan、Coent Venture Partners、Viling Venture Partnersの4社が共同して運営を行う。

シードアクセラレータープログラムでありながら、複数のVCが共同で運営を実施するというのは珍しい。彼らが持つネットワークを共有し、起業家や産業の専門家といった人々を集め、起業家のメンタリングを行っていくことが、「Supernova」の特徴だ。

共同運営社の一社であるViling Venture PartnersのCEOである栗島 祐介氏は、「投資のスタンスが近いVCと共同でプログラムの運営をしていけたら」とコメントしている。

インキュベーションスクールとアクセラレータで構成

「Supernova」の応募者は審査後、ビジネスアイデアの完成度に合わせて、インキュベーションスクールかアクセラレータプログラムかに参加することになる。アクセラレータへの参加基準に満たない起業家であっても、見込みがある起業家は、6ヶ月間の起業家スクールに参加できる。

アクセラレータプログラムに採択された起業家は、500〜700万円のシード投資を受け、挑戦する産業に適した専属メンターや各分野のスペシャリストからのサポートを受けながら、サービス・プロダクト価値の向上を目指す。

プログラム期間は6ヶ月間となっているが、2ヶ月ごとに卒業審査が開催され、2ヶ月おきに卒業のチャンスがやってくる。スピードの速いスタートアップは、2ヶ月でも卒業可能というわけだ。

卒業の審査は複数のエンジェル投資家が行い、卒業資格を獲得したスタートアップは、ベンチャーキャピタルや事業会社、エンジェル投資家、メディア等に向けたDemoDayに参加する機会を得る。

特化型アクセラレータの運営経験から生まれたアプローチ

「Supernova」の共同運営者であるスローガンの前川英麿氏は、

「新たな産業を生み出すようなスタートアップを支援するにはどんなアクセラレータプログラムが考えられるかをゼロベースで考えていった結果、「Supernova」が生まれました。色々なVCと協力して骨太な内容のプログラムにしていけたらと思います」

と今回のプログラムについて語る。スローガン代表取締役社長の伊藤 豊氏は、

「Slogan Viling Venturesで、教育に特化したアクセラレータプログラムに取り組んでみて、專門知識を持っている人と、産業にチャレンジしたい人たちをマッチングできました。特定の産業に特化したアクセラレータプログラムを提供することの手応えがありました。

「Supernova」では、単に別の産業に特化したアクセラレータプログラムを提供するのではなく、教育と同様にイノベーションが起きうる産業複数に柱を立てていくようなアプローチができたらと考えています」

と産業に特化したアクセラレータを経験しての手応えについて語った。彼らは「Supernova」を提供することで生まれる専門家や投資家、起業家のネットワークを、シード期を抜けたスタートアップにもつなげていきたいと考えているという。

「Supernova」の第一次応募の〆切が2015年10月末、プログラムのスタートは2015年11月下旬からを予定している。

ニュースレターの購読について

毎日掲載される記事の更新情報やイベントに関する情報をお届けします!

----------[AD]----------